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【3月10日】「バルトの夕べ」続報  佐藤拓指揮者 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2020/03/10 火曜日 10:36:19 JST


 

  ホールにバルトの風が吹いた!

三団体とも熱く情熱的な演奏、客席からスタンディングオベーションも

ガイスマ指揮者 佐藤  拓

3月8日に開催した、府中での「バルトの夕べ」は無事終演いたしました。直前までどうなるかわからない情勢の中、この三団体が一堂に会してバルト三国の音楽を奏でる機会をどうしても失いたくないと、様々調整を重ねてきました。積極的に宣伝しづらかったこともあり、お客様の数はそう多くありませんでした。しかし、かつてこれほど観客の皆さんが音楽に集中し、演奏者を温かく励ましてくれたコンサートを、僕は経験したことがありません。歌手の皆さんもそれを感じてか、とても熱く情熱的な歌を発してくれました。


ガイスマはラトヴィアの民謡を中心に5曲。新型コロナウィルスを懸念してオンステを断念された方が5名おり、パートバランスは良好ではない中、皆が持てる力を最大限発揮しました。よくハモるための練習もたくさんしていますが、本当にこの合唱団の魅力的なところは、ラトヴィア愛が溢れすぎて和音が破綻すれすれになってしまう瞬間かもしれません。最後の”Saule, pērkons, Daugava”の熱さはラトヴィア人にかなり近かったとおもいます。

コーラス・インフィニ☆のみなさんはリトアニアの現代作品を美しい歌声と精緻なハーモニーで響かせ、お客さんをうっとりさせていました。僕も袖で聞いていて、リトアニアらしい旋律美とミニマルさに思わずため息が出ました。

 主催の合唱団Baltuもオンステ断念者があって10人での演奏でしたが、これまでで最もよく歌えた本番でした。ラトヴィア民謡のRīga dimdは会場にいるガイスマメンバーにも歌ってもらいましたが、ステージと客席が一体になって一つの歌を歌う、というのが歌の祭典を思い出させ、この小さなホールにバルトの風が吹いたと確かに感じさせました。ここから少しづつ、バルト三国の音楽を愛好する輪を広げていって、この優しく力強い文化が日本の私たちに何か新しい発見を与えてくれるようになるまで、地道にやっていきたいと思います。

 【拾遺】

・遠く兵庫から、合唱指揮者の 西牧 潤 (Jun Nishimaki) 先生(写真下右)がいらっしゃってくださいました。開演前にお会いできお話をしましたが、とても大きな力をいただきました。

・我々の演奏にスタンディングオベーションでこたえてくださるお客様がおり、終演後に話を伺うと初めてバルトの音楽を聴いたとのこと。普段はキューバの音楽ばかり聴いているが、ふと興味があって来られたそうで、とても感激してくださっていました。

・今回のコンサートの運営を一手に引き受けてくださったBaltuのサブプロデューサーの 小林 朝夫 (Asao Kobayashi) さんのご尽力に心から最大の感謝。小林さんがいなければ成立しないイベントでした。

上の写真はガイスマの演奏、下の上ばBaltoの演奏(指揮はいずれも佐藤拓)

 
最終更新日 ( 2020/03/10 火曜日 20:51:24 JST )
 
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