11月16日、駐日ラトビア共和国大使館で行われた建国100周年祝賀会は、約400余名の祝意を表する人たちで溢れましたが、日本とラトビアが一段と友好を深めた夕べでした。 祝賀会は、日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマによる、ラトビア・日本両国の国歌演奏で開幕し(指揮:佐藤拓)、招待客も唱和した「君が代」の大合唱は会場を感動で包み込みました。ガイスマに入団したエギヤ・エグリート1等書記官の美声がひときわ輝いていました。
民族衣裳で登場したD・トレイヤ=マースィー大使が、挨拶で安倍首相がラトビアを訪問したことと、ガイスマがラトビア歌の祭典に参加したことを強調されたのが印象的でした。さすがに音楽の国の大使。中曽根日本ラトビア友好議員連盟会長も、歌の祭典の会場にいてスケ―ルの大きさに驚嘆したと挨拶されました。
1993年、堀俊輔常務理事、長沢護理事両氏指揮による稲門グリークラブ(早稲田大学グリークラブOB)のラトビア演奏旅行で始まった日本・ラトビアの音楽交流が、女声合唱団ジンタルスの数度の訪日演奏会、稲門グリーの再度の訪ラや現役の演奏旅行を経て、日本ラトビア音楽協会や合唱団ガイスマの設立につながり、25年間の交流を積み重ねて今回のラトビア大使館公式行事の一端を担うまでに至りました。 稲門グリー2度目の訪ラ(1998年)では日本の合唱団として初めて歌の祭典に参加しました。2004年に設立した日本ラトビア音楽協会は、稲門グリー2度の訪ラメンバー有志らが中心になって設立されたものです。 ガイスマの初代指揮者・山脇卓也氏は稲門グリー2度目訪問の時に現役の学生指揮者で参加し、現指揮者の佐藤拓氏も学生指揮者の年にラトビアへ現役演奏旅行を行っています。 ガイスマは今夏、ラトビア歌の祭典に参加して高い評価を受け、この日、マーリス・クシンスキス首相署名入りの「第26回歌の祭典参加認定書」を贈られました。ガイスマがラトビア共和国の公式行事の一端を担うなど、考えられない体験の一夜でした。【ガイスマ代表:児玉昌久、編集室:徳田浩】 ラトビア建国100周年の由来については下記ページをご覧ください。 http://jlv-musica.net/latnews/index.php?option=com_content&task=view&id=865&Itemid=2
【写真は石渡迪康、徳田浩撮影】
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