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【8月24日】ラトビア新聞(Latvijas Avīze)がガイスマを大きく紹介 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2017/08/24 木曜日 12:00:47 JST


 

堀口大樹常務理事が現地のラトビア新聞(Latvijas Avīze)の取材を受け、2017822日付けに大きく掲載されました。以下は同常務理事自身が翻訳した内容です。素晴らしいですね。【編集室】

 

 

 

 

 ラトビアの友人たちは日本にも

 

 

 

 

 

2013年にラトビア歌と踊りの祭典に参加した日本の合唱団「ガイスマ」は、来年も再びリーガに

 

     ダッツェ・コカレヴィチャ

 

合唱団ガイスマについて

 

・日本ラトビア音楽協会が2009年に東京で設立。ラトビアの合唱曲、合唱の伝統、合唱文化を日本で紹介し、ラトビアの合唱曲を普及させることが目的。

2013年にガイスマはラトビアの歌と踊りの祭典に参加。当時の指揮者は山脇卓也。現在の指揮者は佐藤拓。

・合唱団には20代から80代までの30名が参加。

 

標語:ラトビアの文化とことばに敬意を示して

 

 

四半世紀にわたる交流

 

合唱指揮者のアイラ・ビルジニャによれば、日本とラトビアの合唱の交流は90年代初頭にさかのぼる。1993年に東京の早稲田大学の男声合唱団がラトビアを訪れた時である。当時アウスマ・デルケーヴィツァ指導のラトビアの合唱団ジンタルスも日本に演奏旅行をした。その後交流が広がり、日本ラトビア音楽協会の設立や合唱団ガイスマの誕生をアイラ・ビルジニャは喜んでいる。春に東京で行われたコンサートにアイラ自身もジンタルスとともに参加。合唱団ガイスマのことをよく知っている彼女は、日本の歌い手と指揮者がラトビアの文化と合唱曲に対して深い愛を持って活動をしていることに感銘を受けている。「単なる興味という言葉では片づけられない。彼らがラトビア文化を価値のあるものとして捉えていることが見てわかる」と彼女は言う。

 

2009年の歌い始めの頃のガイスマには、会社を引退し比較的時間がある人達が多かったが、現在は学生や銀行員、様々な職種の人、主婦が参加をしている。

  ガイスマの歌い手がラトビア語の歌の内容を理解するために、合唱団の参加者であり言語学者である堀口大樹は、歌詞をまず日本語に訳し、発音を指導している(最も難しいのは開いたeと二重母音のo)。

 

 大樹は日本でロシア語を教えている。ラトビア語は独学で習得し、ラトビア大学にも留学した。社会の記憶に関係した学術プロジェクトの調査のために彼は先週リーガに滞在していたので、ガイスマについて聞く機会を得た。

 

 大樹は東京から500キロ離れた地方都市の盛岡に住んで3年目になる。よってここ最近合唱団の活動に現場では関わっていない。「来年の歌の祭典のクロージングコンサートのレパートリーの曲を練習し始めている。全曲のうち半分、例えば「Lec, saulīte」などはすでに日本語に訳し、ラトビア語の発音のお手本を録音している」と大樹は話す。「旗の歌」「太陽、稲妻、ダウガヴァ」「歌いながら生まれ、歌いながら育った」など、数曲はすでに歌ったことがあり、合唱団にはなじみがある。大樹によれば、クロージングコンサートのレパートリーの多くが愛国的な歌である。訳すのが難しい曲があるか、という質問に対しては、「時々標準語と違う単語がある。ラトガレ民謡を訳すときはたまに難しい。現代使われない古い単語が歌で使われているときも難しい」と大樹は答えた。

 

ラトビア旅行のために貯金

 

 2010年以来、ガイスマは東京で定期的にコンサートを行っている。日本ラトビア音楽協会は日本でラトビア音楽祭を開催している。この音楽祭ではガイスマのほか、ラトビア人作曲家の器楽も演奏される。「合唱団は自治体開催の合唱フェスティバルでも数曲演奏する」と大樹は言う。彼によれば、ガイスマの活動は財政的援助や、コンサートの宣伝、コンサートのスポンサー探し、演奏曲の選曲などの形で、駐日ラトビア大使館にも支援されている。

 

 堀口大樹によれば、ここ数年ラトビアの合唱曲はプロやアマチュアを問わず、他の日本の合唱団でも歌われている。ペーテリス・ヴァスクスの音楽も好まれており、エーリクス・エシェンヴァルズの作品も人気が出てきている。

 

 ガイスマの練習はこれまで月に2回だったが、ラトビア歌の祭典の準備に際し、練習を月3回に増やし、年末までの練習スケジュールも作られた。大樹は練習に現場で参加できないため、歌の練習は一人で行っている。「幸いなことに、インターネットでは各声のデモ音源が聞けるホームページがある」。

 

 ガイスマの歌い手は、来年ラトビアに来るためにすでに貯金をしている。「精神的にも金銭的にも準備をしている」と大樹は言う。合唱団は海外でも演奏をしたことがあるか、という質問に対しては、「それはしたくてもできない」と答えた。しかし彼によれば、昨年トロントに出張した際、カナダラトビア文化センターを訪れ、2019年の北アメリカラトビア歌の祭典への招待を受けたという。

 

 合唱団の衣装はラトビアで注文することも考えた。「ただそれは高くつくので、そういう贅沢はできない」と大樹は言った。よって女性陣はラトビアらしい柄のカーテン生地からスカートをこしらえた。また琥珀のネックレスやラトビアのアクセサリーも装う。男性陣の衣装は臙脂色のベストと白いシャツ、黒いズボン。「来年の歌の祭典に向けて、ラトビアのネクタイの入手も考えられるかもしれない」と大樹は言う。

 

 2013年の歌の祭典を思い出し、彼はこう強調する。「私たちにとって、大ステージの上でラトビア人の合唱団の隣に立って歌うことは、とても光栄なことだった。私たちの合唱団はとても温かく接してもらえた。歌の祭典は国際合唱フェスティバルではなく、ラトビア人にとって神聖な行事であることは、私たちも知っている」。

 

上司に休暇を申請

  

 大樹によれば、日本人は伝統的に8月中旬に休暇を取る。この休みは先祖を祭る時期、お盆によるためである。その場合、働いている人は1週間、少なくとも5日の休みを取ることができる。来年の7月にラトビアに来ることを考えている人の多くは、上司にどうやって休暇の必要性を理由づけようかすでに今から考えている。歌の祭典は素晴らしい行事で、5年に一度しか行われない、と話す予定で、上司の理解を期待している。

 

 

最終更新日 ( 2017/08/24 木曜日 12:49:34 JST )
 
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