
ラトビアン・ボイシズを追いかけて 日本ラトビア音楽協会・合唱団ガイスマ 桜井珊子 合唱指揮者・作曲家の松下耕先生が毎年企画されている「軽井沢国際合唱フェスティバル」に、今年はラトビアの女性6人のアカペラ・ヴォーカルグループ「ラトビアン・ボイシズ」が招待されると知り、ぜひ聴きに行きたいと思っていました。 ところが、この企画の一つである川口リリアホールでのサテライト・コンサートに、私たちラトビア音楽協会・合唱団ガイスマへの出演依頼があったのです。しかもなんと、メインのラトビアン・ボイシズのほかは、女声合唱団として名高い、松下耕先生指揮のブリリアント・ハーモニーとのこと。私たちはどんな演奏ができるか少々心配でしたが、指揮者・佐藤拓先生のきめ細かく、行き届いたご指導と「7割まで暗譜する」という宿題に、なんとか練習を重ねました。 本番はまず松下耕・指揮、ブリリアント・ハーモニーの演奏で、ラトビアの作曲家による「星」。メンバー皆が手に持ったグラス・ハープ(*)を奏でながら歌う、幻想的な素晴らしいハーモニー。そして最後の曲は対照的にアップ・テンポの、お得意レパートリー「タイプライター」で、とても楽しいステージでした。 *グラスハープ:グラスに水を入れ、グラスのふちを濡らした指先で撫でて音を出す。 合唱団ガイスマのステージは次の3曲です。 Skanēt skani spīdēt spīdi 「冠よ 光り輝け」 Saulīt vēlu vakarāi 「夜遅くの太陽」 Kas viņš? 「彼の名は」 佐藤拓先生のご指導のお陰で、よい演奏ができたようで、先生も「よかったんじゃないんすか?」とのこと。なんといっても3曲めにお願いした、高市紀子さんのフルートが素晴らしく、私たちも歌いながら美しく豊かな音色に聴きほれてしまいました。 会場で聴いてくださった方々からも、「ラトビアの曲はどれも非常に美しい」「ハーモニーがとてもきれい」「フルートが素晴らしい」「皆さんの民族衣装が素敵」などの声が~。 また、音取りからステージまで、ずっとお付き合いくださったピアニストの坂本雅子先生には、いつも私たちをリードしていただきました。 さて、待望のラトビアン・ボイシズのステージの素晴らしかったこと! 美しい6人の歌姫たちは、黄色とグレーの布地を使った、思い思いのデザインの衣装で登場。そして、古くからラトビアに伝わる民謡を中心に、次から次へと歌います。その重厚なハーモニーは深く、美しく……。通訳つきの英語の解説で聞く、それぞれの民謡にまつわるストーリーも興味深いものでした。おしゃべりや自己紹介、パフォーマンスも楽しみました。 また、メンバーは曲のアレンジもしているのこと。最後に歌った「上を向いて歩こう」は本当に美しく、聴きながら涙があふれてきました。 そうして「追っかけ」よろしく、ガイスマの㕝子さん、植木さんと一緒に、軽井沢大賀ホールでの「軽井沢国際合唱フェスティバル」へ。 1日目(8/26)は「ラトビアを歌おう!」に参加。ラトビアン・ボイシズが講師として、まず、発声法などを指導。その後、客席のたくさんの合唱団のメンバーにラトビアの合唱曲を指導され、大合唱を楽しみました。 2日目(8/27)佐藤拓先生が中心メンバー、8人組「シグナス・ヴォーカル・オクテット」のプレミアム・コンサートを堪能。初めに、8人が客席の周りを囲むように立って、歌い始めます。ホール全体が音の箱のようになって、ぞくっと鳥肌が立つハーモニーでした。 3日目(8/28)ラトビアン・ボイシズ最後のプレミアム・コンサート。 6人のメンバーは20日の川口リリアから始まって、なんと佐倉、京都、君津、とコンサートをこなして、軽井沢へ。さぞ疲れているのでは~、との心配は無用でした。川口の場合とほぼ同じプログラムでしたが、さらに素敵な演奏。むしろリラックスして楽しそうに見えました。そして、各地でとても歓迎され、大事にしてもらったと喜んでいました。 今年は、コーラスにどっぷりつかった夏でした。 


※写真は京都公演のものでFacebook投稿をシュエアしました。【HP編集室】
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