上手くて可愛くてかっこいい~まさにピッタリの団名 「ぴゅあはーと第5回定演」2ステでラトビア民謡を熱演!
初代ガイスマ指揮者の山脇卓也さんが育成した女声合唱団。元々は純心女子大音楽コースの学生たちでスタートしたところから名付けられたのだろうが、この合唱団にこれほど相応しい団名はない。とにかく純粋で若くてとても可愛い。その上、女子大現役にはない円熟を感じさせる統一された発声・歌唱力、さらにチャメッケ豊かなパフォーマンスもある。 2010年発足以来、現在は出身校に関係なくいろいろな大学合唱団の経験者や、仕事や育児で一度離れても戻ってくるメンバーもいるなどなかなか多彩。今年は28名がオンステする素晴らしい合唱団に成長した。ハーモニーも分厚くなった。この日は、「ブラームスの宗教曲」、「ラトビア民謡」、木下牧子「わたしは風」、信長貴富編曲「宮崎駿アニメ映画音楽集」と極めて幅の広いプログラムで終始大きな拍手を浴びていた。
私にとって嬉しかったのは、やはり第2ステージでラトビア民謡集を演奏してくれたこと。手作りの民族衣装姿(写真)で、変化に富んだ全4曲をよく訓練された発音で熱演した。正確なピッチでハーモニーが美しく、ラトビアの女声合唱団かと錯覚するほど見事だった。 【演奏曲】 Balta gāja sērdienīte 白い女の子が行く 一部PCでは2曲目以降が表示されない場合がありますので邦題のみ重ねて掲載します。 「あなたはどこへ行っつたの」「麻梳ぎの女」「雲の向こうの太陽」 Kur tu biji, bāleliņi あなたはどこに行っていたの Mīstat linus, mīstītāji 麻梳きの歌 Aizalaida sauļeite 雲の向こうの太陽 ※26日の大使館サロンコンサートでも演奏してくれる。
ガイスマでピアノを担当してくれた米塚恵美子さんが、オープニングの「前へ」からブラームスを指揮した。ハーモニーを重視した演奏でなかなか見事だった。 後半は私の大好きな木下牧子作品「「わたしは風」と、信長貴富編曲「宮崎駿アニメ映画音楽集」という対照的な邦人2作品。前者はアカペラの美しい響きも交えた美しい作品(ピアノも美しい)を好演、最後はカジュアルな衣装で息の合った見事な振り付けを交えて聴衆を楽しませた。このステージでは信長氏が壇上に上がって熱演を祝福した。
ぴゅあはーとは私にとってもアイドル的(!)存在で、数年前に聴いた初の純心女子大合唱団定演から欠かさず聴いている。数名の合唱団から根気よくここまで育成した山脇卓也指揮者を高く評価したい。コンクールでも入賞を続けている。ソプラノのピッチの正確さが心地よい。今年も清純な声で心が洗われるような演奏会だった。(徳田浩)
協会から贈った生花
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