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【12月20日】大使も大感動! 福永千恵子さんの箏演奏 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2015/12/20 日曜日 22:11:58 JST


 

 

 

 

14回大使館サロンコンサート

 

 

箏の第一人者・福永千恵子さんが出演した第14回大使館サロンコンサート(12月4日)は、福永さんが醸し出す箏のあまりにも美しい音色と演奏に聴衆は完全に魅了されました。初めて箏の演奏を聴いたペンケ大使も大感動されたようでした。

 

 

 

福永さんはまず、沢井忠夫作曲の「二つの変奏曲から さくら」を演奏し、「大和琴とクワクレ」「現代の箏曲」について興味深いレクチャーをされました。そして再び「六段(八橋検校)「讃歌(沢井忠夫曲)」を演奏、美しい着物姿が一層魅力的で演奏後のレセプションでは福永さんを囲む輪がいつまでも続いていました。

 

当日私は、柔道の大きな国際大会(グランドスラム東京2015)の取材と重なって、誠に残念ながらお伺いできずレポートを速報でお知らせできませんでした。上記の概要は、福永さんと親しい桜井珊子会員から聞いたものです。

 

後日、福永さんに当日お話になった概要とご自身の感想をお伺いしたところ、次のメールが届きました。福永さんは桜楓合唱団が1988年定演で柴田南雄氏に委嘱した「箏と女声合唱のための秋来ぬと」で箏を演奏され、私はその時からすっかり魅了され続けています。お忙しい中ありがとうございました。心からお礼申し上げます。(徳田浩)

 

 

 

日本のコトとクアクレ    福永千恵子

 

 

 

徳田浩様

ご無沙汰いたしております。先日のラトビア大使館でのレクチャーコンサートをラトビア音楽協会の皆様に感謝申し上げます。

桜楓合唱団  桜井様より連絡をいただき、先日ラトビア大使館で行いました、クアクレと箏との共通性  などの考察を伝えさせていただきます。

と言っても、クアクレの事は先日、加藤様からのご紹介で伺ったレクチャーコンサートの知識しかなく、また古代のコトについても全く素人判断で違っている事もたくさんあると思います。当日の資料も無く個人的に体験した話を述べた次第です。

現在私達が演奏する【箏】は7世紀、 大陸から仏教と共に伝来致しました。現在宮内庁楽部に所属する楽人はその時の渡来人のご子孫が多く、「多氏」「東儀氏」「 芝氏」、などに伺うと3840代目と仰る方々です

伝来した楽器は現在でも雅楽で使用されております。その中の楽箏が平安時代には朗詠の伴奏に使われたり、鎌倉時代以降には琵琶の曲の影響を受けたりと変遷してきましたが、16世紀八橋検校により大きく変化し、現在の俗箏としての基盤ができました。江戸時代当道職屋敷の検校、勾当などにより楽曲が作られ生田検校、山田検校を祖とする生田流、山田流に繋がります。

私がクアクレとコトとの共通性を感じたのは、大陸から伝来する以前の日本にあった弦楽器、特にツィター属のコトの存在意義です。
今でも宮中の神事には大切な役割を果たす、ヤマトゴト、和琴など古来の楽器は、神からのご託宣を伝える神器として存在しています。
オオクニヌシがスセリ媛を奪うときには、スサノオの太刀、弓、コトを一緒に持ち去ったと古事記に記載されています。
コトを弾く埴輪がたくさん出土するのもコトが特別な神器であったことの証と思います。

クアクレ演奏者のヤンソーネさんのお話では同じ特質をクアクレも持っていたとそうです。
また、ラトビア、日本には自然のものに宿る神々と交信するべく演奏される音楽には、精神の共通性を感じました。
私が古代のコトに想いを寄せるのは、国立劇場、木戸敏朗氏の提唱で行われた正倉院に残る楽器の復元演奏を担当した事によります。
古代の様々なツィター属の弦楽器を演奏できたことがラトビアの音楽感にも繋がりを感じることとなりました。
学術的には的外れな意見かもしれませんが、以上が私の箏演奏の原点とも重なりました。

古事記にもコトについての様々な記載がありますので、再度読み直してみたいと考えております。

師走も残り少なくなりました。
寒さも増す毎日、どうかご自愛くださいませ。

福永さんのプロフィール及びクアクレ奏者・ヤンソーネさんとの出会いは下記の両方ページで再度ご覧ください。

1113日】第14回サロンコンサートのお誘い 12月4日開催

10月9日】クアクレ奏者ライマさんと箏奏者福永千恵子さんの出会い

 

※このページの写真は桜井珊子さん撮影です・

最終更新日 ( 2015/12/21 月曜日 12:59:35 JST )
 
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