Home   トピックス   ラトビア語教室  
2024/04/27 土曜日 13:54:46 JST
Home arrow トピックス arrow 2014年6月のニュース arrow 【6月10日】良い音楽を聴いた!! 古楽アンサンブル コトラボント定演
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【6月10日】良い音楽を聴いた!! 古楽アンサンブル コトラボント定演 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2014/06/10 火曜日 17:35:41 JST
 

楽器16名、声楽18名の古楽プロアンサンブル

  

   66日夜、花井哲郎氏指揮「古楽アンサンブル・コントラポント」の第17回定期演奏会を聴いた(東京カテドラル大聖堂)。“本当に良い音楽を聴いた”としみじみ感じた。16人のオケと4人のソリストを含む18名のヴォーカルが見事に一つになったサウンドが、信じられない様な残響を持つ大聖堂に響きわたる。今回のプログラムは、すべて南仏バロックの巨匠ジャン・ジル(16681705)の作品。37歳の若さで他界したとか…。第1部が「あなたを愛します、主よ」というタイトルのモテット7曲、第2部は7曲からなる「レクイエム」。宗教音楽ながらそれぞれが南仏プロバンスの香りがする、全体的に明るく爽やかなムードもたたえる魅力的な作品群で、ただただ酔いしれた。すっかり古ぼけた私の心が、心底、洗われた。「レクイエム」はジャン・ジル本人の葬儀の時が初演だったということをプログラムで知り、凄いドラマを感じた。

 「コントラボント」は2005年に結成された古楽演奏家、古楽声楽家のプロ集団で、17世紀の作品を中心に後期ルネッサンスからバロックの宗教音楽をレパートリーとするユニュークなアンサンブルグループ。2010年に合唱隊が併設され、指揮・声楽の両部門で大活躍を続ける佐藤拓君がメンバーに加わっている。古楽特有の楽器「リコーダー」や、「デオルポ」(リュートの一種らしいが低音が魅力的)、「セルパン」(長く曲がりくねった蛇のような低音木管)の生の音色を聞けたのも幸せだった。ただ、響きの良すぎる会場は演奏家にとって課題が多いようで、器楽の響きに合唱の弱声部分がややバランスを欠いたのはやむを得ないか。

  古楽演奏家として著名な指揮の花井哲郎氏は早稲田大文学部(哲学)出身で、古楽をレパートリーとするアンサンブル、合唱団、管弦楽団を数多く指導・主宰する他、グレゴリー聖歌とルネッサンス音楽の普及活動をライフワークとする。

  激しい雨の中、カテドラル大聖堂へ歩いて出かけた。わが家からゆっくり歩いて20分のいつもの散歩コースの一つ。帰りはずぶ濡れになったが、出かけて良かったとしみじみ思った。帰って熱い風呂に入り、冷たいビールを飲む。最高の気分だった。この雨の中、会場はほぼ満員…、年々聴衆の数が増加しているという。素晴らしいことだ。【Latvija編集長 徳田浩】

最終更新日 ( 2014/06/10 火曜日 17:44:05 JST )
 
< 前へ   次へ >
ラトビア関連写真(写真随時追加)
IMG0786.jpg
サイト内記事検索
人気記事