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【6月6日】久元祐子さん、大変意義ある素敵な演奏会でした 清水光子 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2014/06/06 金曜日 14:51:14 JST

  63日にサントリーホール・ブルーローズで行われた久元祐子理事によるピアノ演奏会は、国立音大が保有する黎明期のピアノ三台で、それぞれの時代の響きを蘇らせるという画期的な演奏会でした。著名な女流ピアノ調律師でもある清水光子会員の感想をお届けします。【演奏会タイトル:黎明期のピアノ三台で19世紀の響きを蘇らせる……パリ、ウィーン、ロンドンの名器たち】Latvija編集室】

 久元祐子さんの演奏会を聴いて

                           清水 光子

 63日の久元先生の演奏会は大変意義ある素敵なコンサートでした。

 代表的なオーストリアのシャンツ制作(1820年頃のも)後のベーゼンドルフアーにつなぐ物で構造的にもペダルが5個あり、シューベルトの曲を4曲、夫々のペダルを生かして演奏してくださいました。

  イギリスのジョン・ブロードウッド(1,820年頃)ではベートーヴェンソナタ第31番を弾いてくださいました。このピアノの特徴は二つのペダルが夫々二段階の調整が出来るようになっています。その為に高音から始まる響きは右のペダルの右側を踏むと高音だけがダンパーペダルになり、左手のフオルッテシモの時は左のペダルの左側を踏むとダイナミックに低音部が響き低音域と高音域を分けて操作でき、三楽章のフーガは高音低音が夫々素晴らしい響きでした。

  フランスのショパンが愛したピアノ、プレイエル(1,848年ごろ)のピアノではショパンの名曲を6曲弾いてくださいました。このピアノは第二響板があり、弦の上を覆っている薄い板を外したり、覆ったりできます。響板をかけると上品で柔らかな音を奏で、フオルテでは響板のなかでうねるような独特の効果を醸し出し、温かみのあるフオルテが現代にはない、響きを感じました。

  アンコール曲はモーツアルトのトルコ行進曲をシャンツで弾いてくださり、五本のペダルをフルに活用し、一番右が太鼓とベルの音、ダンパー解放、シフトペダル、薄いクロスの上から打弦する、モデラートペダル、フアゴットの音を出すペダル、で楽しく、先生のユウモアたっぷりの解説も魅力的で素晴らしく、国立音楽大学の楽器資料館プロジェクト修復後、三台のピアノの初めてのお披露目の演奏会でした。 

Youtubeから久元祐子さんによる黎明期のピアノ演奏を3点ご紹介します♪Latvija編集室】 

①オリジナルのプレイエルとエラールによるショパン(2008年) 

www.youtube.com/watch?v=PuWhORBTOm8 

②現存する世界最古のベーゼンドルファーによる演奏(2012年) 

www.youtube.com/watch?v=yEB8d6ohY4Y 

③オリジナルのエラールによるショパンのエチュード「革命」(2008年) 

www.youtube.com/watch?v=mN-2h7kp7Ww 

最終更新日 ( 2014/06/06 金曜日 14:56:46 JST )
 
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