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【1月16日】会員短信 石坂廬会員が意欲的な翻訳出版 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2014/01/16 木曜日 14:30:57 JST

   当協会の石坂廬会員がこのほど、「悲しみと希望~ラビン首相の孫か語る祖父、国、平和」(ノア・ベンアルツィ・ペロソフ著)を翻訳出版し関係者に話題を呼んでいます。  

 

平和を希望するイスラエル次世代の声!

 

 

 

   ユダヤ人とアラブ人のパレスチナの土地をめぐる激しい対立は、今もって解決の兆しは見えておりません。この抗争の歴史の中で、イスラエルの元首相イツハク・ラビンが、これからの若い世代のためにパレスチナ人との和平実現の道筋を規定した「オスロ合意」締結までこぎつけながら、あと一歩というところで同胞である和平反対派のユダヤ人過激派青年によって暗殺され事件が世界中に衝撃が広がったことを、私どもも歴史上の悲劇としてくっきり記憶に残っています。1995114日のことで、ノベル平和賞を受賞した1年後でした。本書はそのラビンについて、当時19歳の孫娘が在りし日の祖父を回想し、彼の遺志となった和平の実現を願ってその思いを率直に綴った手記ですが、石坂氏はオスロ合意20週年を記念して、ラビンが深く平和を願い続けた原点をもう一度思い返して欲しいという願いを込めました。敵を最も良く知るラビンが、それまでの戦争の流れから恒久的和平へ転換する勇気ある決断をしたことに新たな感動を覚えます。極めて読みやすい平易な文体(石坂氏の翻訳が優れている)で、人間愛が滲み出る好著です。是非一読をお薦めします。特に若い人にも読んで欲しい一冊です。(発行:㈱ミルトス[電話0332882200]、定価:1400円+税) 

  イスラエルへの日本人の関心は比較的薄く、もっぱら石油輸出国としてのアラブ諸国に関心が向かいがちですが、歴史的に日本と深い関わりがあります。古くは日露戦争の戦費調達で支援した銀行家ジフ、近年でも2011東北大震災の際にイスラエルの医療チームが宮城県三陸町でクリニックを開設して支援活動を行い、レントゲン装置などの最新医療機器を地元の病院に寄贈して帰国しました。故アイザック・スターンや先日サロンコンサートを行ったシャーロット・ド・ロスチャイルドさんなど、日本と深い関わりを持つ著名な芸術家も数多くいます。第二次大戦中にユダヤ人をヨーロッパから脱出させるために、六千人分のビザを発行し続けた日本日人外交官・杉原千畝を私たちも熟知しています。

   石坂氏は早稲田大学グリークラブ時代にイスラエル政府主催のツィムリア合唱祭に参加し、国づくりの為に懸命に励んでいる姿が印象的だったと話していましたが、これがきっかけになって、今日まで中東問題全般に深い関心を持ち続けています。1946年、関東州大連生まれで、早大卒業後、日本火災海上保険に32年間勤務、最近も笹川平和財団などに勤務しながら国際交流活動も続けています。【Latvija編集長 徳田浩】

最終更新日 ( 2014/01/26 日曜日 13:16:46 JST )
 
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