Home   トピックス   ラトビア語教室  
2024/04/18 木曜日 14:41:07 JST
Home arrow トピックス arrow 2013年6月のニュース arrow 【6月29日】ガイスマが歌の祭典に参加 地元紙が大きく報道
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【6月29日】ガイスマが歌の祭典に参加 地元紙が大きく報道 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2013/06/29 土曜日 21:06:21 JST
 

5年に一度開催されるラトビア歌の祭典に参加するガイスマを中心にした日本ラトビア音楽協会一行が、いよいよ72日に出発する。日本からの参加は現地でも極めて関心が高く、この程、地元の最有力紙「Diena」の付録冊子に大きく報道された(6月27日付け)。取材を受けたのはラトビア語教室講師で、ガイスマのメンバーでもある堀口大樹氏。同氏による記事の翻訳を紹介する。【Latvija編集室】

    

「日本からの光」

  日本の合唱団ガイスマは、全体合唱で歌う海外の合唱団の一つで、クロージングコンサートの全レパートリーを習得した。 ガイスマ。この深い意味を持つラトビア語の単語を合唱団の名前にしたのは、日本にある日本ラトビア音楽協会の混声合唱団で、指揮者山脇卓也の指揮と、ラトビア語講師堀口大樹の指導の下で第25回全ラトビア歌の祭典のすべてのレパートリーを完全に習得し、クロージングコンサートの全体合唱に参加をする。歌の祭典の全体合唱にはグルジアのバトゥミ市女声合唱団とウィーンの男声合唱団のWiener Mannervereinもチャレンジする。

 明瞭なラトビア語で  ガイスマの設立は20091月で、練習は都心のど真中の摩天楼の中のお寺で行われている。団員は40名、そのうち2名が大学生で、最年少は21歳、最高齢は80歳。合唱団を設立したのは非営利団体の日本ラトビア音楽協会で、合唱団の中心的活動はラトビア語の歌の習得と日本での普及である。合唱団のラトビア訪問は今回が初めてである。「ラトビア語で歌う合唱団であることが名前からわかるように、当初からラトビア語で合唱団の名前をつけたかったんです。サウレ(太陽)やラトビアの伝説的女性指揮者のアウスマ・デルケーヴィツァを記念して、アウスマにしようかとも考えましたが、結局ガイスマにしました」と明瞭なラトビア語でEメールにより答えるのは堀口大樹。「ラトビアの歌に興味を持ったきっかけは、ラトビアは(合唱を)歌う文化が豊かだからです。もちろんそれに伴って人や言葉、文化や歴史にも興味が生まれます。ラトビアの音楽を普及することで、結果的にラトビア自体を普及していることになっています。協会は、駐日ラトビア大使館と共催で、すでに2007年からラトビア語教室を、2011年からはラトビア語弁論コンクールも開催しています」と快く説明をする堀口大樹。「sirdspuksti(鼓動)」という単語が入っている彼のEメールアドレスからEメールを受け取るのは、とても感動的である。ラトビア語はDiena紙やその他のラトビアの新聞をインターネットで読んだり、ラトビアラジオを聞いて、日本でまず独学で勉強。ラトビア大学に半年留学し、今年の3月に日本で博士論文(ラトビア語の接頭辞について)の審査を通過。「4月には日本で最初の教科書を書きました」と彼は誇らしげに語る。

 複雑な発音   祭典のレパートリーの練習に合唱団が取り掛かったのは、楽譜集が手に入るようになった20121月。それ以来心のこもった練習をしている。「新曲に取り掛かる度に、僕がそれを訳します。個々の歌の難しさや解釈はもちろんのこと、常に難しいのは二重母音の歌い方です。特に広いエに気を付けています」と自身もベースとしてガイスマで歌う堀口大樹は打ち明ける。これまでに注がれた努力は、リーガで行われる歌の祭典だけでなく、母国の日本の演奏会でも役に立っていくようだ。

毎年合唱団はラトビア音楽祭を開催している。その音楽祭の名前もガイスマである。合唱団は、ラトビアの作品を演奏する日本のソリストや楽器演奏家を招いている。祭典のレパートリーに磨きを掛け、合唱団の仕上がり具合を確認するため、今年の5月にはラトビアからアイラ・ビルジニャを招いた。

ガイスマの芸術監督で指揮者の山脇卓也は、大学で電気工学の実験室で働き、半導体を専門としている。実験助手としての本業の傍ら、彼は東京で6つ(!)の合唱団―男声合唱団1 つ、女声合唱団2つ、混声合唱団3つ―の指揮をしている。幼い時から合唱をしてきたが、指揮法は個人的に勉強した。ヨーロッパの演奏旅行をした1998年に初めてラトビアを訪れ、歌の祭典を眼にし、参加もした。山脇卓也は、歌うラトビア人と彼らの歌う文化という現象に深く感動した。我々の音楽に彼が魅かれるのは「単にきれいだから」で、日本の聴衆にもそれを広めようとしている。

 日本の民族衣装を着て   最も好きな歌は『太陽、稲妻、ダウガヴァ』と『光の城』で「ドラマチックで物語性があるから。ラトビアの歌は内容、雰囲気、メロディーが魅力的」と、日本人に特有の責任感と真面目さで考えた後でガイスマの団員は答えた。彼らはとても根気よく真面目に練習を積んできた。女性には新しい衣装がこしらえられた。「ラトビアの民族衣装からヒントを得て作りました。というのもラトビアの民族衣装と全く同じものを作ったり、ラトビアで買うことができなかったから」で、調べた結果ラトビアからの衣装の購入はお金と時間がかかりすぎると判断した。

解決策はいつも見つかるもの。女性のスカートは、ラトビアらしい模様のカーテン生地から作られた。ラトビアから帯を注文した女性団員もいる。男性のベストはラトビアの国旗と同じえんじ色。「歌の祭典では規定で民族衣装、つまり日本の民族衣装を着ます。実用的な理由で、祭典では軽く値段が張らない伝統的なガウンの法被を選びました。祭典にはいい状態で臨んで、ラトビア人の歌い手や聞き手に恥ずかしくないように歌えればいいですね」と堀口大樹は付け加えた。

  
最終更新日 ( 2013/06/29 土曜日 21:08:51 JST )
 
< 前へ   次へ >
ラトビア関連写真(写真随時追加)
5maturi_0011.jpg
サイト内記事検索
人気記事