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【5月20日】感動的だった第3回ラトビア音楽祭 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2013/05/20 月曜日 20:48:44 JST

 ラトビアへの熱い思いが結実した演奏会(第3回ラトビア音楽祭) 

Thanks Latvia”と銘打った第三回ラトビア音楽祭(519日・渋谷さくらホール)は、全出演者が心を一つにして演奏した最終曲「Put Vejini」(風よそよげ)で感動は極に達し、今回は客席にいた私も涙を抑えることができなかった。音楽を通して日本とラトビアの永久的な友好関係を築きたいという日本ラトビア音楽協会の願いが結実した気がした。この日は客席も満席で、素晴らしい国際親善と豊かな音楽の余韻をいつまでも楽しんでいた。

  

 

写真はガイスマ、N児、岡村喬生が揃ってオンステしたフィナーレ(指揮;アイラ・ビルジニャ)

 プログラムは当初の予定を変更し、アンコールに予定していた「100万本のバラ」とこの「風よそよげ」を第5ステージ“ありがとう!ヴァイヴァルス大使!”を新設して、その中で演奏した。バスソロの岡村喬生氏をはじめ、賛助出演したN児ユースシンガーズも全員オンステして有終を飾る見事なステージになった(指揮:アイラ・ビルジニャ)。あと2ヶ月で任務を終えて帰国する大使は、最後にステージ上で藤井威当協会会長から花束を受け固い握手を交わした。最高の餞(はなむけ)になったに違いない。

  この日の主役「協会合唱団ガイスマ」は、この演奏会の為にメンバーを多数補強して臨んだこともあり、前回より飛躍的に充実した演奏を披露した。第1曲「永遠に生きよ ラトビア」冒頭のフォルテシモの重厚なハーモニーが会場に響き渡った時は圧倒され、正直なところ別の演奏会に来たかと錯覚するほど見事だった。全体的には女声が充実し、特にソプラノは高音のピッチ面でも大きな成長を伺わせた。それぞれのメンバーがここまでラトビア語を自分のものしたことを何よりも賞賛したい。反面、男声各パートは言葉の処理も含めやや一体感に欠けた。とりわけテンポの速い曲で、まとまりを欠く部分が随所にあったのが残念だった。山脇卓也指揮者が日頃のラトビア音楽研鑽の成果を充分に発揮し、今回は余裕と風格も感じた。

 演奏を終えてホッとするアイラ・ビルジニャさん(さくらホール入口で撮影)

    演奏的にはアイラ・ビルジニャ女史が指揮した後半の3曲がさすがに充実していた。とりわけ、最後の「心の歌」は心が洗われた。当然のように暗譜で、エネルギッシュに且つきめ細かく指示する姿が何とも魅力的で、生のラトビア音楽を改めて実感した。終了後にインタビューに答えてくれたが、チャーミングで温かい人柄に引き込まれた。ガイスマについては、「予想以上にラトビアの心をよく理解した合唱団で驚いた。私の指示に素晴らしく早い反応を示してくれたことに感心し、とても嬉しかった。短時間の練習だったが幸せな時間を過ごした。できればあと1週間、練習を重ねたかった。皆さんの温かい歓迎に心から感謝したい」と話した。さらに最後に演奏した「Put Vejini」の編曲を激賞し(この日の為に伊藤康英氏が編曲)、この歌を(N児も加わった)大編成の合唱団が日本語で歌ったことに大感動していた。「100万本のバラ」と共に、合唱、バスソロ、華麗なピアノが美しく絡み合う素敵な編曲で、ガイスマはこの演奏会で掛け替えの無い財産(レパートリー)を得た。

   賛助出演のN児ユースシンガーズが実に見事な演奏(指揮:大谷研二)で、このコンサートに豪華な花を添えた、というよりコンサート全体の印象を著しく高めた。ラトビアの歌と日本の唱歌を交えたプログラムも秀逸で、さすがに世界に冠たる児童合唱団。最後に再び登場して歌い、かつて指導を受けたアイラ氏との再会を心から喜び感動していた。

 “帰国される大使に歌で日本の情緒を届けたい”と、自ら出演を申し出た大御所・岡村喬生氏の歌唱はさすがに大向こうを唸らせた。日本の歌を5曲、80歳を過ぎても全く衰えない長いフレージングとフェルテシモからピアニシモにいたる驚異的に豊かなレンジに驚嘆し、嵐のような拍手が続いた。

  協会の音楽表現部門を担うガイスマは、これから7月のラトビア歌の祭典参加者の練習が続く。今回の演奏会はスケット隊に依存した部分もあったが、7月から新たな練習を開始する。創団から4年弱で歴史に残る演奏を残すことができたが、当然、さらなる飛躍を期したいところ。新スタートに当たって、多くの方の参加をお待ちしています。【Latvija編集長 徳田浩】 

※後日、この日の写真特集をアップする予定です。  

最終更新日 ( 2013/05/26 日曜日 21:07:48 JST )
 
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