Home   トピックス   ラトビア語教室  
2020/05/31 日曜日 21:10:49 JST
Home arrow トピックス arrow 2012年2月のニュース arrow 【2月29日】大学合唱団の魅力(2つの演奏会から)
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【2月29日】大学合唱団の魅力(2つの演奏会から) PDF プリント メール
作者 webmaster   
2012/02/29 水曜日 17:57:12 JST

 二つの大学合唱団演奏会を聴いた。一つは、山脇卓也君が指揮する立正大学グリークラブ第46回定期演奏会(2月19日・国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール)、もう一つは、早稲田大学グリークラブ第61回送別演奏会(227日・杉並公会堂大ホール)。学生合唱の魅力は何といっても豊富な練習量と、若者たちが合唱で完全燃焼しながら躍動する姿。理屈なしに聴けるのが嬉しい。長くても4年間しか在籍できないだけに、クラブへの強い愛着や仲間意識の高まりがステージからビュンビュン伝わってくる。そのひたむきさが、少々の荒削りな部分も聴き手に大きな充実感に変えてしまうのが清々しい。毎日練習に明け暮れた、かつての自分自身の4年間が重なる。近年は音楽に対する価値観が多様化し、練習が厳しい大学合唱団に入る学生が激減しているだけに、この二つの合唱団の熱気に触れて幸せを痛感した。(広報担当 徳田浩記)

 立正大学グリークラブ第46回定期演奏会 

1955年に男声合唱団として創部、第1回定期演奏会は1965年に開催(男声合唱)し、1976年から混声合唱団に定着した。全日本合唱コンクールの常連(2001年から5年連続金賞、昨年も銀賞獲得)で、毎年、多メンバー数と高い演奏力をキープしている。今年の定演は、学生指揮者ステージも含む変化に富んだ4ステージでなかなか充実していた。

1、「ひとつの歌にも(全5曲)」(詩:谷川俊太郎、曲:石森雅弥)指揮:学生

2、こころようたえ」と題したオムニパス5曲、指揮:山脇卓也

3、「島唱」など沖縄の歌3曲、指揮:学生

4、「千原ざんまいVol2」委嘱作品など団にゆかりの深い千原英喜の作品3曲、指揮:山脇卓也 今年は女声が少なかったが特にソプラノが終始よく健闘し、男声がよく統一された節度ある歌唱でアンバランスは殆んど感じなかった。全体的に“少し真面目過ぎたかな”という印象。3ステの「狩俣ぬくいちゃ」のように学生らしく弾ける部分がもっとあってもよかったか。演奏はやはり山脇君が振った第2ステージがこの1年の集大成らしく充実していた。「Ubi Caritas」の感動的なハーモニーに始まり、松下耕「今、ここに」、信長貴富「こころようたえ」など佳品の熱演が心にしみた。イギリスの作曲家チルコット編曲の「故郷」も感動を呼んだ。期待した4ステ千原の作品は、最後の“宮沢賢治の最後の手紙”が朗読のバックコーラスに終始した感じでやや盛り上がりに欠けた。いずれにしても立正グリーの真面目な取り組みを今後も注目したい。 

早稲田大学グリークラブ第61回送別演奏会 

ワセグリの定演は大学の音楽協会から独立した1953年から新たにカウントを開始したが(昨年が59回・それまでは音楽協会定演に出演していた)、この送別演奏会はその2年前に卒業生を送る演奏会としてスタートし、定演同様定着した。例年、定演とは違うアットホームな雰囲気が特徴。特にこの演奏会を最後に卒業する卒団生だけのステージが毎年話題を呼ぶ。今年も、定演、六連、四連などで演奏した大曲の一部を次々に一人一人が渾身の演奏で有終を飾った(第2ステージ)が、凄いエネルギーにただただ感歎した。11曲に生涯忘れられない感動の思い出が詰っているであろう作品群。今年の卒団30余名のうちトップテノールが3名というアンバランスながら、トップの激唱ぶりは何とも見事だった。セカンドテノールが10名を超え、当然ながら音楽的にはフォルテ部分でバランスを欠いたが、4年間の充実したグリー生活が充分すぎるほど感じられ、心からブラボーを贈り祝意を表した。今日を最後に、間もなく社会人としてバラバラになるが、それぞれの良き人生を祈る。蛇足ながらディスクジョッキーを真似た進行と「ワセグリのことなんかぜんぜん好きじゃあないんだからね!!」というステージタイトルがピンと来なかった。

  1ステージは全員による愛唱歌ステージ。全体的に少々荒っぽい演奏だったが、前列に並んだ卒団生が次々にソロとパファーマンスを披露して満席のファンから喝采を浴びた。

  最終ステージは3年生以下80余名による「寺山修司による6つのうた 思い出すために」(作曲:信長貴富)。新学指揮の久島知希君が見事なデビューを飾る好演だった。“今年のワセグリも大丈夫だ!”と、OB連中を大満足させてくれる瞬間でもある。2階後で聴いていた卒団生もブラボーを絶叫して盛り上げていた。 ピアノの久田菜美さん(東京音大4年)が全て暗譜で伴奏し、久島君と心を一つにして若々しい音楽を醸し出している姿が素敵だった。最後は卒団生もステージに上がり最後の演奏会の余韻を楽しんだ。会場と一緒に歌った「故郷」は大合唱になった。東日本大震災以降、全国で何度歌われただろうか。歌っても聴いても、日本人である歓びを感じさせてくれる名曲でジーンとくる。もちろん私も大声で歌った。いつも、ラトビアで第2の国家として愛唱され続ける「風よそよげ」と重なって仕方がない。

最終更新日 ( 2012/03/01 木曜日 09:09:49 JST )
 
< 前へ   次へ >
サイト内記事検索
人気記事