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【8月11日】大成功で感動的だった「OB四連演奏会」 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/08/12 金曜日 18:33:13 JST
出演者総計311名、酷暑を吹きとばす熱演・好演の応酬

 

早稲田(稲門グリー)は「四つの仕事唄」を激唱 

  18回東西四大学OB合唱連盟演奏会が87日(日)、大阪ザ・シンフォニーホールで行われた。SS5000円を含むチケットは早々と完売となり、開演前から文字通り立錐の余地もない超満員、出演者数も81歳の元気な高齢者から平成20年卒の若者まで総計331名(早稲田60、関西学院69、慶應義塾94、同志社108)で舞台裏もむせ返るような熱気が充満した。“我々が一番良かった!”とそれぞれの団体が誇らしく自画自賛するこの演奏会らしく、客観的に全く公乙つけがたい熱演・好演が続いて、今年も素晴らしい演奏会になった。どこが1番とか2番とかという次元を遥かに超えて、各校とも伝統のハーモニーとパフォーマンスを最大限に発揮した。伝統の力をしみじみ感じた。幹事校の同志社クローバークラブが見事に役割を果した。大学男声合唱衰退が、伝統に輝くこの四大学現役クラブにも少なからず影響を与えている中、各OB達の男声合唱を愛し続ける姿が、現役に往年の熱気を取り戻して欲しいと願う熱いエールになった。【Latvija編集長 徳田浩(早稲田グリー1956年卒)】 

稲門グリークラブ

  

  男声合唱のための「四つの仕事唄」(編作曲:小山清茂)を、大阪勢5名を含む50名で、パフォーマンスも加えながら熱演した。若い佐藤拓指揮者(平成14年度学指揮)が、練習時から活力に満ち満ちた見事な指導力を発揮し、普段は経験しない民謡のコブシを要求し続けたが本番では見事に結実したようだ。私自身も存分に歌って完全燃焼できた。3人のソリスト(安斎真治、井上靖夫、武内正)の熱唱はもちろん、佐藤君自身が曲の合間に歌った関連民謡も絶賛を博した。櫓太鼓に現役グリー2年生の原田祥吾君を起用したことも大成功で、真赤な衣装も含めて超花マル。3曲目でソリストが、“ボタ餅”を飛ばして“ドブロク”と歌うハプニングがあったが、合唱が堂と“ドブロク”と唱和して平然。“甘いものより、打ち上げの酒が脳裏にひらめいたのだろう”と笑顔で古いOB記録では、この作品の全曲演奏は、1975年の現役定演(指揮:西田裕巳=学)以降ない。第10回東京稲グリ定演(来年5月)で演奏する予定なので東京の方はお聴きのがしなく。.

新月会 

 Traditional Spiritualsと題した「黒人霊歌」を手馴れた広瀬康夫氏(昭和54年度学指揮)の指揮で69名が熱唱した。プログラムに、戦時中も日本語訳で歌ったエピソードが紹介されていたが、往年の関学グリーが最も得意にしていた黒人霊歌だけに、リズム感、ハーモニーとも秀逸だった。私の現役時代は邦人作品がまだ殆んどなく(月光とピエロ・柳河くらい)、もっぱら黒人霊歌を得意にして歌っていたが、新月会は当時と同じアレンジで歌い、つい唱和したくなった。聴かせどころのハーモニーはまさに関学トーンで魅了された。

慶應ワグネル・ソサィエティーOB男声合唱団

 3回連続多田武彦作品で今回は「尾崎喜八の詩から」を平成15年度の学指揮、仲光甫氏の指揮で演奏(前の2回は畑中良輔氏)。淡いグレーのブレザーで身を包んだ94名が5列に並ぶ姿は壮観だった。昭和20年代卒330年代卒30名と古いメンバーが多く言葉が充分に伝わらない部分もあったが、キレの良い若い指揮者の捧によく食いつき、精神的な若々しさを強くアピールした。部員不足に悩む現役に、OBが一丸となって最高の激励を贈った。

クローバークラブ

   今年の幹事校らしく、早くからHPなどで幅広く参加を呼びかけ、「水のいのち」(曲:高田三郎)を山下裕司氏(昭和51年度学指揮)の指揮で総勢108名が熱唱した。9割強が昭和年代卒(30年代卒34名)で、直前に東西の真ん中浜松で強化合宿を行うなどの熱の入れようだった。見事だった。他校の出演者も1度は暗譜で歌った経験を持つ名曲だけに、それぞれの思いがあるが、男声版はこのクロークラブが1972年に初演しただけに、格別の思い入れがある。私自身も何度か歌い、数々の名演奏を聴いたが、このゆったりした感じとぶ厚いハーモニーは、同志社の“水のいのち”そのものだった。ちなみに稲門グリーは、2007年のOB四連で山田和樹氏の指揮で演奏した(東京芸術劇場大ホール)。 

合同演奏 

  当間修一氏の指揮でお馴染みの「岬の墓」(詩:堀田善衛、曲:團伊玖麿)を演奏。前日の全員練習を含め3回の練習だったが、楽譜が見える演奏を標榜し、さらに言葉の表現と完全なハーモニーを意図する当間氏の見事な指導で、本番は感動して歌うことができた。最後のGdurのハーモニーは会場にどう響いただろうか。当間氏の指揮で歌うのは初めてだったが、ふと亡き関屋普氏の姿と重なった。この作品は稲門が2度(1983年・2009年)、クローバーが1度(2003年)単独で演奏した。

  最後に、東日本大震災の被災者に向かい、すみやかな復興と平安の訪れを祈り、応援の気持ちを込めて、「You’ll never walk alone」を全員で高らかに歌った(指揮:山下裕司)。 

ひとりごと  

  私自身は5度目の出演となるザ・シニフォニーホールは本当に素晴らしい演奏会場だが、出演者が多すぎて楽屋が極めて窮屈になる。発声練習も廊下まではみ出る。殆んど立ちっぱなし。冷房が全く効かず本番前から全員汗だく。それでもステージに乗るとそんな苦痛は一気に吹っ飛んだ。

  汗だくになりながらも、老骨を鞭打って久し振りにOB四連に出演して本当に良かったと思う。練習に全力投球する喜びを思い出した。本番は完全燃焼で歌えて、しみじみ幸せを味わった。最年長と言うことで、後輩たちがさりげなく労わりと激励をくれた。感謝したい。

  振り返ると、第1回から出演しているOB四連を5回休んだ。毎日新聞から柔道新聞に転じて10数年、土日が全くない生活が続いて練習に参加できなくなったが、今更のようにこの空白が悔しい気がする。その間、すっかり年齢を重ねた。記憶力、体力、声、動作などなど、衰えが酷い。それでも“また稲グリで歌おう”と思う。これから元気で生き続ける大きな糧になるだろう。2年後のOB四連でまた歌えるよう精進したいし、計画されている小林研一郎氏指揮の特別演奏会も出演出来ればな、と思う。その時は80歳になっている。でも、いまイタリアで頑張っている(新マダマ・バタフライ公演)岡村喬生先輩のバイタリディを見習えば不可能ではないかも知れない。

  私の同輩・先輩が、他校に10数名いたことがたまらなく嬉しかった。2年後に今度は東京で、また会える、一緒に歌える…。まだまだお互いに元気で頑張ろう。新しく加わるであろう各校の新卒者も含め、四連OBの友情は永遠だとしみじみ思った。 

【7月13日】第60回東西四大学演奏会他 情報断片9

最終更新日 ( 2011/08/18 木曜日 21:58:07 JST )
 
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