Home   トピックス   ラトビア語教室  
2024/04/26 金曜日 21:27:24 JST
Home arrow トピックス arrow 2010年1月のニュース arrow 【1月13日】アイラさんがリガ市民栄誉賞第一号受賞
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【1月13日】アイラさんがリガ市民栄誉賞第一号受賞 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2010/01/12 火曜日 23:16:46 JST

 リガ大聖堂合唱学校(RDKS)少女合唱団が、トロサ合唱コンクールでグランプリ獲得の栄誉を称える 

 

 41回トロサ合唱コンクール(20091028日から11月1日、スペイン)は、世界的にも名高いコンクール。イタリア、ハンガリー、スロベニア、スペイン、フランス、ブルガリアで開かれるヨーロッパ6大合唱コンクールの、それぞれのカテゴリーの優勝団体が20105月にブルガリアのヴァルナで開かれるヨーロッパグランプリに出場できる。

このコンクールには、ヨーロッパのほか、日本、中国など16カ国から20団体が参加した(カテゴリー:この場合は6ヶ国の開催地のこと)。

RDKS少女合唱団は、児童合唱部門で1位、バスク民謡カテゴリーでもバスク地方特別賞、全参加団体から選ばれる「オーディエンス賞」を獲得、さらにコンクールのグランプリを獲得して、2010年に行われるヨーロッパグランプリ出場権を得た。

2010年のヨーロッパグランプリでは、スロベニアからの3団体、日本からの1団体がRDKSとヨーロッパグランプリを競った。

審査委員長のX.サラソラ氏はRDKS少女合唱団について、「合唱団は舞台の雰囲気に魔法をかけた。歌が始まると、実際の音が来ているのかわからないような歌声で、会場全体が不思議に包まれた印象を受けた。少女たちの演奏は自然で、その裏に大変な練習とすばらしい合唱法があることが見て取れた」と絶賛している(日本の松下耕氏も審査員の1人)。

RDKS少女合唱団指揮者アイラ・ビルジニャは、1994年に合唱団Ausmaと、2000年に女声合唱団Dzintarsとこのコンクールに出場しているが、少女合唱団を率いての出場は今回が初、さらに初のコンクール優勝となった。「非常にレベルが高い他団体の中で、こんなに高い評価を得られるとは思っていなかった。ラトビアの合唱音楽を披露できた機会であったとともに、聴衆の反応もよく、感謝をしたい。」と、コンクールの結果に大変満足し、来年のヨーロッパグランプリに向けたレパートリーを考え始めている。ちなみに、1994年のトロサコンクールでグランプリを取ったのはアウスマ・デルケーヴィチャが指揮するジンタルス、日本からは栗山文昭氏が率いる合唱団が参加している。2000年は、ジンタルスは第3位だった。

 

「誇り高きジンタルスとともに」(アイラ・ビルジニャ氏の新聞インタビュウ要約

  

 

 1999年からラトビア有数の女声合唱団であるジンタルスの現指揮者を勤め、ラトビア歌の祭典の総指揮者の一人でもあり、ラトビア音楽アカデミー助教授、リガ大聖堂合唱学校(RDKS)少女合唱団指揮者を勤めるアイラ・ビルジニャAira Birziņaが、2009124日付の独立朝刊新聞(Neatkarīgā Rīta Avīze)のインタビューに応じている。 ジンタルスの指揮者を1959年から1999年まで勤めたラトビア有数の女性指揮者アウスマ・デルケーヴィツァ(Ausma Derkēvica)から指揮者の座を譲り受けた彼女は、自分がかつて歌ったことのないジンタルスで指揮者をすることに当初戸惑ったという。「ホールに入って、挨拶をし、歌うために起立してもらうようにお願いしたら、大きな声で“起立?”と言う声が聞こえてきました。彼女たちは練習で立って歌ったことがなかったのです。でもその時は立って歌ってもらうようお願いしました。これがジンタルスとの最初の出会いです」と、美しくも苦労の多い10年の始まりを思い出している。 デルケーヴィツァ女史が夏に生誕80歳を迎えた記念に、2009125日にコンサートホールAve Solで「ジンタルス100」と題されたコンサートが行われた。ジンタルスは創立62年目を迎えるが、この100という数字は、数字デルケーヴィツァ女史の80歳に、ビルジニャ女史と、ピアノ奏者でコンサートマスターでもあるマールティンシュ・ジルベルツ(Mārtiņš Zilberts)のジンタルス就任10周年を足し合わせたものである。 コンサートは二部構成で、ジンタルスの思い入れが特に強いE.Melngailis、 P.BarisonsP.DambisJ. Graubiņšなどラトビア人作曲家による合唱曲が解説付きで演奏された。 インタビューでは、彼女の指揮するRDKS少女合唱団が11月にスペインのトロサで行われた第41回国際合唱音楽コンクールで総合優勝を飾ったエピソードも語られている。 「コンクールが終わってからいろいろな人に賞賛の言葉をいただいています。リガ市議会からは、リガの名前を世界に広めたことに対して、創設されたばかりの市民栄誉賞第1号を受賞しました。「コンクールに向けては限界までの練習と自分との闘いでした。コンクールの前にスペインとフランスでコンサートを行いましたが、疲れが重なった上に、10歳から16歳までの女の子たちの中には、両親を恋しがってくる子もいました。コンクールで、歌い出すのではなく、泣き出してしまったらどうしようとも思ったほどでした」。しかしコンクールの演奏後、審査員を務めた同じラトビアの合唱指揮者Māris Sirmais氏は、「合唱団が歌にすべてをかけていることが伝わってきた。会場全体がベールに覆われるような感覚があった」と話したという。金融危機の打撃、若者の合唱離れの傾向があって、歌と踊りの祭典への影響が懸念され始めているが、ビルジニャ女史は「ラトビア人は1人ではあまり歌わないが、外に出て仲間たちとは歌う。ラトビア人は話す勇気はあまりないが、合唱がその勇気を与えてくれる」と話し、若い合唱団や指揮者、関係者が2013年の祭典に向けて準備をしていることを最後に強調した。(翻訳:堀口大樹=ラトビア語教室講師)  

最終更新日 ( 2010/01/12 火曜日 23:18:03 JST )
 
< 前へ   次へ >
ラトビア関連写真(写真随時追加)
image0118.jpg
サイト内記事検索
人気記事