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【7月28日】Latvija編集室便り(6) PDF プリント メール
作者 webmaster   
2009/07/28 火曜日 15:50:39 JST
 暑中お見舞い申し上げます。 

 

 

今年は梅雨が早く空けたと思ったら、東京はこのところ梅雨が戻ったようなじめじめした毎日です。さらに集中豪雨、竜巻などなど、全国的に不順続きですが、間もなくカラッとした太陽が輝き続けることでしょう。改めて編集室から暑中お見舞いを申し上げます。どうか、暑さに負けずお元気にご活躍ください。

太陽といえば先日の皆既日食を体感されましたか。東京でも、つかの間でしたが欠けた太陽を見ることができました。日食を体感すると人生観が変わると言われますが、いまさら変えようのない編集子です(苦笑!)。

このところコンサートの連続でした。会場は冷房が効いているし、一応紳士の末席を自認する者のたしなみとしてジャケットを着用して行くので汗だくの毎日です。26日は“東西四連OB”(別ページに掲載)、25日は共立女子大OGの“コーロ・こせやま”、20日は鈴木茂明氏が指導する“コーロ・ソフィア”を聴きました。30日は、エストニアのエルレイン少女合唱団を聴きたいと思っています。

去る8日には小田陽子さんのライブを楽しんできました。こちらは美酒と鰻を賞味しながら、のんびり…。大好きなスタンダードナンバーをたっぷり歌ってくださいました。【Latvija編集長 徳田浩】 

 

コーロ・こせやま Green Summer Concert

725サントリー・ブルーローズ(小ホール) 

  共立女子大学合唱団OG21名による爽やかな合唱団です(この日のオンステは19名)。

共立のOGは桜友女声合唱団として活発な活動していますが、1997年に分かれて独自の活動を始めたグループで、2年に1度演奏会を開いて今回が5度目。

 今回は①Turnerの「Mass of St.Cecilia」(J.E.Turner曲)、②女声合唱とピアノのための組曲「小さな虹」(萩原英彦曲)、③無伴奏女声合唱による日本名歌集「ノスタルジア」(信長貴富編曲)より4曲、④女声合唱曲集「落葉松」(小林秀雄曲)という変化に富んだ、且つ親しみやすいプログラムを、中村義春氏、福井香織氏という対象的な優れた指揮者が振り分けました。初挑戦のミサはさすがに緊張気味でしたが、2ステからは本当に幸せいっぱいの豊かな表情で、歌う喜びを客席と共感していました。前半の白から後半には赤にドレスを変えるなど華やかさも格別でした。演奏もソプラノのピッチがかなり安定していて上出来でした。最後のステージでは指揮者の福井さんが、ゲストの松崎郁未(ソプラノ)と共に美声を披露する場面もありました。ピアノは宮尾美保さん。責任者のこと子岐子さんは「ガイスマ」のメンバーです。

 余談ですが、共立合唱団OGと早稲田グリーOBが結ばれたケースがなかなか多く、たまたま翌日の東西四連OBで私の席の隣だった島崎淳子さんはコーロ・こせやまのオンステメンバーで、早稲田グリー40年卒の島崎憲則君の奥様でした。この日はステージ上のご主君に盛んに拍手を贈っていました。前日はOB四連の最終練習で、島崎君は奥様の晴れ姿を見ることができなかったようですが…。

  指揮者・福井沙織さん(右)が松崎郁未さんとソリストも勤める 

 最後は聴衆と共に”遥かな友に”を合唱

 

 

混声合唱団コーロ・ソフィア第9回定期演奏会

7月20日 紀尾井ホール 

  チケットは、私がリーダーを務める男声合唱団「ローガンDX」のメンバー高梨清志君夫人(古眞子さん)から回ってきましたが、是非聴きたいと思っていた演奏会でした。指揮者の鈴木茂明氏が桜友女声合唱団を指導されていた時に、その優れた才能にホレ込んでいましたし、この日のプログラムに、私が116日に演奏する、高田三郎の「心の四季・男声版」(いそべとし記念合唱団創立35周年記念演奏会)が含まれていましたから、余計興味をそそられました。鈴木氏は、とりわけブラームスと高田三郎の権威者として知られています。

 この日のプログラムは、①「パレストリーナの“モテット集”」、②ブラームスの合唱名曲「ジプシーの歌」、③ブラームスの「四重唱曲集」、④混声合唱曲「心の四季」と、合唱マニアにはたまらない内容でした。冒頭のパレストリーナは、私が高校時代に所属していた奈良混声合唱団の指揮者(芸大出身の奈良女子大教授で、私はスコッチウイスキーの味もこの先生から早々と教えられました。勿論早稲田へ入ってからです。念の為)が熱烈な愛好家で、私自身の合唱の原点とも言える作曲家であり作品群でした。コール・ソフィアは男声陣が羨ましいほど若いメンバーが揃い、完璧なバランスでポリフォニーの響きを満喫しました。「ジプシーの歌」は早稲田や慶應の現役が演奏する男声版を何度も聴いていますが、3ステも含め、古典作品はオリジナルの混声版が、音楽的に優れていることを感じる良い演奏でした。四重唱曲集は初めて聴きましたが、素晴らしく中身の濃い優れた作品でした。かなり高齢の方もおられますが、良くドイツ語をマスターされていました。「心の四季」はさすがと思わせる名演でした。淡々とした流れがこの作品の真髄だと改めて感じました。

全体的にコーロ・ソフィア独自のサウンドが出来上がっていることに、鈴木氏の厳しい発声指導を垣間見る思いがしました。

 会場では顔見知り桜楓合唱団、桜友女声合唱団の方々とも数多くお目にかかりましたが、そう言えば指揮者の鈴木茂明氏夫人は日本女子大出身の桜楓メンバーでした。世間は狭いですね。それにしても音楽は男女を結びつける卓越したキューピットであることを今更のように感じました。

 

惜しまれる若杉弘氏の死去 

 卓越した指揮者・若杉弘氏の死去に大きなショックを受けました。各紙とも大きなスペースを割いて報道しましたが、どの新聞もこの人の偉大な功績を充分に伝えていない気がしました。オペラファンの私は、昭和42年(同氏が32歳の時)にワーグナーの「パルジファル」を成功させ時(毎日芸術賞受賞)や、日本人では演奏困難と言われた大作「ライン・ゴールド」の日本初演を観て、“何ですごい人だろう!”と感嘆した思いが今も脳裏から去りません。1度だけ、若杉氏が振る「第九」を歌ったことがありますが、本当にダンディーで優しい語り口の指揮者でした。当然のように世界各地で多くの重職に就き、数々の受賞に輝いていますが、オペラの振興に全力を傾注した同氏の、新国立劇場芸術監督としての仕事が志し半ばで終ったことが本当に残念です。74歳はあまりにも若すぎます。

 N響指揮者時代も演奏会はよくでかけましたが、意外で遺憾ながら、私のレコードコレクションに若杉氏のものがなく、定評あるワーグナーやマーラーの演奏作品をこれから求めて、改めて冥福を祈りたいと念じています。余談ながら私の若い頃、奥様の長野羊奈子さん(メゾソプラノ)のミーハー的ファンでした。

 

 Latvija16号の発行 

 日本ラトビア音楽協会ニュース「Latvija16号を8月下旬に発行する予定ですが、中身の濃い原稿が到着し始めました。原稿の到着は、編集者にとって最も嬉しい瞬間です。財政的に減ページを余儀なくされますが、会員各位の音楽情報は出来るだけ掲載したいと念じています。演奏会の予定なども含めて、是非、お寄せ下さい。

先にお願いしました「残暑見舞い名刺広告」につきましてもご高配を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。   
最終更新日 ( 2009/07/28 火曜日 16:16:34 JST )
 
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