第2回総会・懇親会


 ・2月5日 霞ヶ関ビル・東海大校友会館

 ・冒頭、熊谷前会長の冥福祈り黙祷

 新年を迎え、日本ラトビア音楽協会の新年初理事会と第2回目の総会、懇親会が2月5日(日)霞ヶ関ビル33階の東海大学校友会館「富士の間」で開かれた。
 総会には昨年来活発になった諸事業を反映して54名の方々が出席され、第2年度に向けて打ち出されている協会の活動内容にそれぞれ協力し、盛り上げるという決議がなされた。
 また懇親会も前回同様ピアノ演奏、独唱などのパフォーマンスで、音楽協会にふさわしい豊かで和やかな雰囲気に終始した。

新年初理事会報告
 総会開催に向けて、11時30分から理事会が開かれ、藤井副会長以下役員11名(全15名)、新任理事候補者1名、オブザーバー5名計17名の出席で総会に提出する議案が審議された。
 会は運営委員の関口教和さんを司会兼議長役に選任し開会。まず、会員の状況について遠藤常務理事が、現在個人会員122名、団体会員7名、ラトビア国内会員4名の登録、ここのところで新規会員が28名増加し、少しずつ増えていると報告した。
 次に加藤専務理事が、役員人事案として熊谷直博会長の急逝により副会長の藤井威さんを会長にという提案の他、新任理事、顧問、運営委員候補者が紹介し、これを承認。
 続いて本会規約の一部改正(第11条?項追加)の提案(遠藤)、これまでの事業報告と今後の活動計画の提案(加藤)、平成17年度の会計報告・18年度の予算案(遠藤)が審議され、質疑の後いずれも了承された。
 オブザーバーは、関口運営委員のほか北海道東川町の松岡市郎町長、北海道ラトビア交流協会の西原義弘会長、門司在住の山本徳行スウェーデン名誉領事、ジャネッタ・スードニェツェ?パレックス銀行東京事務所長であった。

総会報告
新会長に藤井威さんを承認
 引き続き平成18年度総会を会員54名の出席を得て開催。会場にはリーガのラトビア・インスティチュートからいただいたラトビアを紹介するカラーポスター10枚余りが張り出されて、雰囲気を盛り上げる。
 冒頭、熊谷直博前会長のご冥福を祈って全員で1分間の黙祷を捧げた。
 関口教和会員の司会。開会のあいさつに岡村喬生副会長が立ち、「輸入牛肉についての日米の考え方の違いはなにか。食べられればいいではないかというアメリカに対して、世界でも優れた食文化を持つ日本ゆえに神経質になっているということが米によく理解されていないことが原因の一つである。ひいては日本文化がいかに海外で知られていないかということであり、そこに私たち日本ラトビア音楽協会の活動が必要かつ重要である一つの理由があるのです。ラトビアの文化を知り、日本の文化を知ってもらうという互恵の精神が大切です」と話し、会員の金岡隆さんを議長に選出して以下の議事に入った。

第1号議案 平成18年度役員の選任(加藤晴生専務理事)
第2号議案 規約の改正(遠藤守正常務理事)
第3号議案 平成17年度事業報告(加藤)
第4号議案 会計報告(遠藤)監査報告 頴原信二郎監事
第5号議案 平成18年度事業計画(加藤)
第6号議案 平成18年度収支予算(遠藤)

 第1号議案では、新会長に元スウェーデン・ラトビア大使の藤井威氏、新任理事に三井物産株式会社顧問の永田宏氏、新任顧問に慶應義塾大学ワグネル・ソサイエティ男声合唱団三田会会長の下田博郎氏、新運営委員に中澤亨(東京、横浜稲門グリークラブ)、松本数馬(三井住友VISAカード)、菊池勇介(東京六大学、東西四大学合唱連盟)の3氏が推薦された。
 第2号議案では規約第11条の中に「?副会長及び専務理事は、会長とともに当協会を代表する権限を有する」という項目を加え、運営上の便宜を図るというもの。近年預金通帳の銀行側の管理が厳しく、協会の実務に支障をきたすことがあることから提案された。
 第3号議案は以下の通り。
1.国際交流基金の助成を受け、「第1回子供のための指揮者交換交流プロジェクト」を具体化し、松原千振常任理事がリーガ大聖堂合唱学校少女合唱団に日本の歌を指導した (2006年1月)。
2.第1回講演会として、岡村喬生副会長が「ヒゲタマのダメモト精神」という演題で講演した(9月2日・日本プレスセンタービル)。
3.協会ホームページ開設した(2006年1月)
4.第2回理事会を開催(9月)。ホームページの具体化、指揮者交流プロジェクト、広報紙「Latvija」の補完として「ミニ情報」を発行(第5号までで終了。代替として12月に「ミニ通信」を発行)、会員の増強、 ラトビア大使館開設動向などについての報告などを審議・報告された。
 さらに当協会のNPO法人登録申請手続きの実行を承認(本件は現在申請未済)され、当協会のロゴを理事による過日の通信投票により決定した(制作者は里見鞠子氏)。
5.運営委員会は2005年2月6日より本日までに14回開催、上記4項のほか、名簿の発行、楽譜の出版などについても討議、検討した。
6.大鵬薬品工業株式会社殿が今年から当協会の広報紙「Latvija」に協賛広告掲載を了承された。
7.後援事業は5件あったが、早大グリークラブのラトビア・リトアニア演奏旅行では当協会から加藤専務理事がアドバイザーとして参加し、ラトビア共和国文化大臣デマコワ氏ほか音楽界の関係者を表敬して今後の交流について話し合った。
 以上の報告があり、特に質疑なし。
 第4号議案、17年度会計報告として「収支計算書」「貸借対照表」「財産目録」の説明。金岡議長から収入の部の雑収入が不自然に大きいがという質問があり、これは会合の会費収入などを組み込んだためのもので今後は項目を考えるという説明があった。
 第5号議案の新年度以降の事業計画は以下の通り
1.ラトビア大使館開設に伴う歓迎レセプションを開催する(4月?6月)。
2.「第2回子供のための指揮者交流プロジェクト」実施する(11月)。
3.会員による講演会を年3回程度に増やす。
4.ラトビア音楽の集い(仮称)を開催する。
5.会員数の増強と資金ソースの多様化を図る。
6.ラトビア女声合唱曲集を出版する。
7.ラトビア訪問(2007年?2008年を目処として)
8.ラトビア人演奏家の招聘。
9.その他
 以上について特に質疑なし。
 第6号議案、本年度の予算について年間収入予算を280万円程度、支出予算は若干押さえ気味ではあるが、200万円余りとしてスタートしたいと説明。
 以上について特に質疑なし。

 これによって議案説明が終わり総合質疑ののち、第1号議案から第6号議案までが満場の拍手によって一括承認された。
 ここで藤井新会長があいさつに立ち、「熊谷前会長の急逝には驚きました。その後任として責任の重大さを感じております。特に今年は4月に在日本ラトビア大使館が開設されるということがあり大事な年であります。その後押しをしていくわけですが、民間のラトビア友好団体としては当協会と、本日もご出席の北海道東川町のラトビア交流協会の2団体しかないわけです。文化交流を進めていくうえでも大切な会ですので、今後とも皆様のご支援をよろしくお願いしたい」と就任の弁を述べた。
 続いて新しく理事に選任された永田宏氏が「今朝のNHKの放送で、日本の指揮者がカンボジアの子供たちに日本の歌の合唱を教えるという番組を見ました。カンボジアでは長い間国によって歌うことが禁じられてきており、それをほぐすためにともに歌うという内容です。大変立派なことだと思います。私はビジネスの方が得意なわけですが、そちらの方のノウハウで尽力できればと思います」とあいさつした。
 また、本年1月の第1回指揮者交換プロジェクトの派遣指揮者、松原千振常務理事が報告(別掲)を行い、最後に加藤専務理事の閉会の辞で終了となった。






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keisuke Suzuki(C) 2005