【2月11日】リヒトクライス第26回演奏会 高田三郎の世界を満喫
作者 webmaster   
2020/02/11 火曜日 22:25:00 JST


 (写真は鈴木茂明氏と筆者 レセプションで撮影)


リヒトクライス第26回演奏会 

ひたすら高田三郎作品の演奏を続ける鈴木茂明さん

高田三郎氏から直接指導を受け可愛がられた声楽家で指揮者の鈴木茂明さんが、高田三郎作品のみを演奏するリヒトクライス演奏会。26年も欠かさすに演奏を続ける鈴木さんの執念とも言うべくこの演奏会の全ての演奏に、高田さんへの深い愛がにじみ出て今年も感動させられました。今年は没後20年という大きな節目の演奏会でもありました。

毎年器楽曲も演奏されますが、今年はお嬢さんの高田江里さんが「ピアノのための前奏曲集」を披露しました。合唱曲しか知らない我々にとって高田さんの偉業を知る上でも掛け替えのない演奏会です。

数年に一度は演奏する「水のいのち」は今年特に素晴らし演奏でした。打ち上げレセプションで「テンポ、情感、言葉の処理、音色の変化などなど、高田さんがこう歌ってほしいと思われたに違いない演奏だと思いました。私自身もこの作品は何度も歌い何度も聴いていますが、今日は高田さんの特別の大拍手が聞こえるような名演でした」と挨拶しました。
鈴木さんとは30年来の親交が続き、この演奏会はほとんど聴いていますが、冒頭に「鈴木先生とリヒトクライスある限り、高田先生と作品は永遠に不滅です」と話して笑いを誘いましたが実感でした。高田さんの偉業を永遠に伝える鈴木さんに、高田作品愛好家としても改めて心から敬意を表したいと痛感しました。


この日は前半に典礼聖歌、宗教合唱曲集、後半にマリアの歌(女声)、水のいのちを演奏しましたが、「心の四季」終曲など3曲のアンコールも至福の時間を味わいました。


この演奏会は鈴木さんが指導する「混声合唱団コーロ・ソブィア」「女声合唱団コスモス」「筑波大学混声合唱団」が中心になって年1回開催、メンバー数も120名を超える壮大なスケールの演奏を披露しています。今年もオペラシティコンサートホールは超満身でした(28日)。(徳田浩)

 

最終更新日 ( 2020/02/11 火曜日 22:29:40 JST )