【12月16日】N児とラトビアとの深い關係(高月運営委員長)
作者 webmaster   
2016/12/16 金曜日 13:01:23 JST


 

45NHK東京児童合唱団定期演奏会(111213日 東京オペラシティコンサートホール)のパンフレット冒頭に、高月嘉彦同運営委員長が日本ラトビア音楽協会との深い関わりを書いておられますので全文掲載します。(編集室)

 

 

 

日本の合唱文化の海外発信を進められれば・・・

 

今年は日本ラトビア音楽協会の発足12周年の年で、去る919日にそのお祝いの集いが催されました。日本ラトビア音楽協会は日本とラチビアとの音楽交流の促進・活発化を目指して結成され「ラトビア音楽祭」の開催を始めラトビア音楽家の招聘・支援・ラトビア後講座の開講など多彩な活動を続けています。ラトビアは北欧のバルト海東岸に東北に並ぶバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)の中央に位置していて、古くから「歌の国・合唱大国」として知られています。旧ソ連邦からの独立運動に際しても、集まった民衆の中からどこからともなく「神よラトビアに恵みあれ」(独立時代の国歌)の歌声が沸き起こり、そのことによって独立を世界に訴え、民衆の歌声が一民族を独立に導いたとも言われています。現在でも古典音楽から現代作曲家の作品に至る幅広いレパートリーを持ち、特に高度に発達した合唱文化を誇っています。

 

 NHK東京児童合唱団とラトビアを結びつけて頂いたのが日本ラトビア音楽協会で、今から8年前の20088月にヨールッパ演奏旅行を行った時にラトビアの首都リガを訪れ、三囘の公演を行い、最後はラトビアを代表する指揮者アイラ・ビルジィーニャさんに指揮をして頂いてリガ大聖堂少女合唱団と合同演奏会を持ち、ラトビアの曲「蜜蝋の城」「風よ吹け」そして日本の曲「金比羅船々」「夕焼けこやけ」の合唱で交流を深めました。「リガの大聖堂で歌った時はN児の生意気盛りの団員らちもウルウルしながらのステージになった」と当時のリポートに残されえています。その後も200811月にホテル・オオクラで行われた建国90周年の記念式典に参加したり、来日されたアイラ・ビルジィーニャさんの指導を受けたり、前述の「ラトビア音楽祭」に参加するなど、ラトビアとの絆を深めています。8年前の演奏旅行がこういう形での国際交流、音楽交流を通じて、N児の音楽活動に豊かさをもたらしていると思います。

 

   夏以降ビッシリ詰まった演奏活動の総仕上げでもある第45会定期演奏会では、西洋宗教音楽から林光や小林秀雄、そしてミュージカルの作品までを幅広く取り上げ、多彩で高度で豊穣な世界を展開してくれると思いますが、その先には、その培ってきた力で、多様な国々との国際交流を進め、日本の合唱文化の海外発信を進められれば・・・などと思いを深めております。

 

         NHK東京児童合唱団

       運営委員長 高月嘉彦

 

 

 

 

最終更新日 ( 2016/12/17 土曜日 10:32:18 JST )