【1月18日】久元祐子さん・風呂本佳苗さんのリサイタルを聴く
作者 webmaster   
2016/01/18 月曜日 17:42:42 JST


 

16日・17日の2日間、当協会に縁のある、というより活動の恩人でもあるお二人のピアノリサイタルを聴きました。共に充実した素晴らしい演奏会でした。ホール内での写真は撮れませんでしたが、概要を報告します。(徳田浩)

 

 

久元祐子モーツアルト・ソナタ全曲演奏会vol1


117日 サントリーホールブルーローズ

 

 

 当協会理事として協会の運営や事業に助力いただいている久元さんが、新たに「モーツアルト・ソナタ全曲演奏会(全6回の予定)を企画され、その第1回目。この日はバッハのソナタ2曲を挟んで、モーツアルトが19歳の旅先のミュンヘンで作曲した6曲から、K281から284までの4曲。久元さんのモーツアルトは涙が出るほど美しい。まさに珠玉のモーツアルトに酔いしれました。特に284番のニ長調ソナタは「デュルニッツ」と呼ばれ、3楽章の大規模な変奏曲がよく知られています。久元さんは由緒ある3台のピアノを所有されていますが、この日はホールのベーゼンドルファーで弾かれました。

久元さんは、既にCD12枚をリリースされ、著書・論文を15も発行されていますが、多忙な演奏活動の他に教育者・研究者としても大活躍されています。最新盤CD「優雅なるモーツルト」はレコード芸術「特選盤」に選ばれるなど、全ての作品が高い評価を受けています。

小山田安宏会員のお嬢さんが学研で久元さんの図書を担当されていることも奇縁でした。

久元さんのご主人は現神戸市長ですが、奇しくもこの日は阪神淡路大震災から丁度21年目でした。

 

 

 

※写真は協会から贈った生花とCD・書籍売り場

 

 

 

 

【今後の予定】

2月17日 ウィ-ン放送交響楽団神戸特別公演に出演(神戸文化大ホール)

4月8日 第24回セレモアチャリティコンサート(読売日本響)に出演(よみうり大手町ホール

モーツアルト全曲演奏会vol2は11月9日です。(サントリーホールブルーローズ)

 

 

風呂本佳苗ピアノリサイタル~水は謌う~

 

116日 東京オペラシティリサイタルホール

 

 

 風呂本さんは第4回ラトビア音楽祭でもアイラさんが指揮する合同演奏のピアノを担当するなど、演奏面で協会事業に大活躍されていますが、ご両親も熱心な当協会会員です。

 

毎年1月に演奏会のテーマを決めたリサイタルを、神戸、名古屋、東京の3会場で開催し、一般的にあまり知られていない作品を積極的に発掘・紹介して高い評価を得ています。

 

今年のテーマは「水は謌う」。「謌」の文字がパソコンでなかなか出て来ず苦労しましたが、彼女のこだわりが感じられました。この日は、ドビュシー、ラフマニノフ、リストの他に、ヴィートリス(ラトビア出身の作曲家)、スクリャービン、ブロッホ、メトネル、モンボウの珍しいピアノ作品を演奏されましたが、その1曲1曲が素晴らしい作品で感嘆しました。極めて価値ある充実した演奏会でしたが、今年は特に見事でした。風呂本さんの努力に深い敬意を表したいと強く思いました。こちらの使用ピアノはスタンウエイ。

 

 

 

写真は風呂本さんを囲む古い早稲田グリー出身の年寄りたちで、推理小説家のご主人に撮ってもらいました。Facebookには「美女と4人の爺さん」と題して投稿しました。

 

 

【今後の予定】

326日 風呂本佳苗リサイタル「シェクスピアを奏でる」(神楽坂・ザグリー)

来年の新春リサイタルは114日に同じホールで開催。

 

最終更新日 ( 2016/01/18 月曜日 18:19:58 JST )