【11/24】早稲田大学グリークラブ創立100周年記念演奏会
作者 webmaster   
2008/11/24 月曜日 23:18:29 JST

『次の101年、始めています!』

新旧OBと現役280余名がオンステ、伝統のパワー誇示

1122日 サントリーホール大ホール 

 当日本ラトビア音楽協会は、1993年と1998年に稲門グリークラブ(早稲田大学グリークラブOBによる合唱団)がラトビアなどへ演奏旅行に出かけたメンバーが中心になって創立した。その早稲田大学グリークラブが昨年、創立100周年を迎えて盛大な記念行事を行ったが、今年は1122日にサントリーホール大ホールで記念演奏会を行い、戦前卒業OBから現役まで約280名余がオンステして底知れぬ早稲田グリーの層の厚さと伝統のパワーを存分に誇示した。オープニング曲をエストニアの作曲家、ヨーナス・タムリオーニス氏に委嘱(ホトトギス)するなど、委嘱作品4曲を含む意欲的なプログラムで101年目のスタートを切った。

第1ステージは当協会の松原千振常務理事がシベリウスやトルミスらの作品を振って北欧の響きを具現、早稲田グリーOBに新しい息吹を生み出した好演だった。圧巻は第2ステージの若手OBグループによる「縄文」。昭和58年にワセグリ現役が、小林研一郎氏の指揮で初演し、旋風を起こした難曲を、今回は作曲者・荻久保和明氏の指揮で熱演して盛んにブラボーコールを浴びた。働き盛りの若いメンバーたちが練習場所にカラオケルームまで利用して徹底的に練習を重ね、OB会としては歴史的名演となった。

最終の100周年記念ステージ(最上川舟歌など全9曲目、OBの柿沼郭NHKアナウンサー司会)では、加藤晴生専務理事ら多くのワセグリOB当協会会員も出演した。指揮は西田裕己、須賀敬一、宍戸誠、山脇卓也ら往年の学生名指揮者が次々に登場、このステージの後半は現役もオンステして学生指揮者の井上佑輔が振った。最後は壮大な「都の西北」で締めた。何とも熱い演奏会だった。(徳

(写真)

現役も加わった最終ステージ、指揮は学生指揮者・井上雄介

最終更新日 ( 2008/11/27 木曜日 07:29:26 JST )