| 【 12月10日】会員情報 黒澤歩氏が400頁余の大冊を翻訳出版 |
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| 2013/12/10 火曜日 15:33:32 JST | |
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ラトビア人の心情を解き明かす歴史物語 すでに11ヵ国で翻訳されている名著の日本語版 出版ご支援のお願い 翻訳者 黒沢 歩 『ダンスシューズで雪のシベリアへ ~あるラトヴィア人家族の流刑の記録~』 本書は、かつてラトビア外務大臣を務め、現欧州議員である著者サンドラ・カルニエテが、駐フランス大使在任中の2001年に上梓した半自伝的な大著です。 シベリア生まれの著者が、旧ソビエト時代にシベリアに追放された自分の両親と祖父母の人生の歩みを軸に、独立回復後に入手可能となった関連資料と内外の幅広い文献のほか、個人の記録や日記、取材に基づいて辿りながら、大国の狭間で翻弄されるラトビアの近現代史を紐解いていきます。 すでに英語、ロシア語、フランス語ほか全11言語の翻訳があり、ラトビアが1991年に再独立を果たして以来、もっとも幅広い言語で読まれている本書の刊行は、複雑を極める時代に直面してきたラトビア人の心情が解き明かされる歴史物語の邦訳として本邦初となります。 「シベリア抑留を知る日本人に、ぜひ読んでもらいたい。きっとわかってもらえる」と、著者から邦訳を依頼されてほぼ10年が経ちます。本書の邦訳出版は、私に託された大きな課題でした。そして、本書の出版意義を認めてくださった新評論から、ようやく来春に日本語版刊行の予定です。翻訳出版に対してラトビア文化財団より一部助成を受けられることになりましたが、なにせ400頁を超える大著であり、財源はなお厳しい状況にあります。 本書は、ラトビアのみならずバルト三国の人々の価値観と近現代史観を考察する機会を提供してくれる一冊です。ラトヴィアに関心のある方がひとりでも多くお読みくださいますことを願い、一層の相互理解を深める重要な文化活動となる意義をご賢察いただきご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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| 最終更新日 ( 2013/12/10 火曜日 15:37:40 JST ) |