情 報 断 片（2011年11号）

　　　　　　　　　　　　　　　　Latvija編集長　　徳田　浩 

「第２回ラトビア音楽の集い」（11月12日･渋谷区文化総合センター大和田さくらホール）へ向けて臨時理事・顧問会開催

 ◎８月25日、早稲田大学構内のレストラン“西北の風”で行われ、藤井威会長ら10名が出席した。加藤晴生専務理事が、今回のコンサートは、日本・ラトビア国交樹立90周年、国交回復20周年を記念するラトビア大使館の国家行事を兼ねていることを改めて強調し、演奏会冒頭に全員で“風をそよげ”を歌って大使の挨拶を行う進行案を提示、全員が了承した。出演者は、当初予定していたボニージャックを断念し、代わりに八千代松陰高校合唱部卒業生グループに出演依頼したこと、全体の構成は前半が声楽曲、ピアノ曲、後半がサキソホン曲、ガイスマ演奏になると報告した。八千代松陰高合唱団卒業生の演奏は前半に組み込み、最後にガイスマとの合同演奏も予定される。近く詳細が決まり、９月中旬にチラシ・チケットが出来る。あと2ヶ月余、クリアしなければならない課題も残すが、そろそろ関係者全員がギアをトップモードに切り替えねばならない。会員各位の全面的協力・支援をお願いしたい。

【9月25日】第1回ラトビア音楽祭、無事終了　　【10月1日】第1回ラトビア音楽祭 続報 

◎９月１日付けで本国外務省に戻るオルロフス・オレグス書記官（会員）を当協会名誉会員に推挙すること、近く短期留学でラトビアに行く堀口大樹ラトビア語教室講師（理事）に激励金（５万円）を贈ることを決めた。 

◎11月6日から12日まで、日本エストニア友好協会、日本ラトビア音楽協会、日本リトアニア友好協会共催による「バルト三国祝祭祭典」（英名：Baltic Week）が開催される。バルト三国との国交樹立90周年、国交回復20周年記念事業で、コンサート、ワークショップ、講演、映画・アニメ上映、写真展、料理教室、民芸品展示などを通して多くの人々にバルト三国の歴史、文化を知ってもらおうというもの。冒頭開会セレモニーの基幹スピーチは当協会の藤井威会長が行うこと、11月12日開催の”第2回ラトビア音楽の集い“を、この祭典の関連事業にすること、などが決っている（この件は後日詳細掲載）。

 北條陽子会員（ピアニスト）がガラコンサートに出演 

　今夜（8月31日）、北條陽子さんが出演する日墺友好協会ガラコンサートを聴いた（紀尾井ホール・今回は“東日本大震災復興祈念コンサート”を表示）。北條さんは、①クララ・シューマン作曲の「３つのロマンス」１番、②ファニー・メンデルスゾーン（メンデルスゾーンの姉）作曲の組曲「12月」から7月、③クレメント・スラヴィッキー（スロバキア人）作曲「３つの小品」を、真赤なドレスに身を包んで熱演した。私自身も初めて耳にした興味深い作品群、シューマンの妻クララのロマン溢れる美しい調べから、強烈なリズムを鍵盤に叩きつけるスラヴィッキー作品まで、多彩なデクニックを駆使して完璧に奏でた。

　日墺友好協会（会長・中川秀直）が主催するこのコンサートは今回が14回目（第1回は05年開催）、会員相互の親睦と優秀な芸術家育成を目標に地道な活動を続けている。協賛法人会員55社が経済的に支えているよだが、客席は同協会会員の紳士淑女が多く、他の演奏会とはちょっと違った雰囲気だった。この日は北條さんの他に、日下文葉（ピアノ）、小森陽子（バイオリン）、小森俊明（ピアノ）、新弥生（ピアノ）、井上昭史（フルート）、井上眞美（ピアノ）、ひらやすかつこ（ソプラノ）、朝岡真木子（ピアノ）の各氏が出演したが、後味の清々しい演奏会だった。 

（ひとりごと） 酷暑が続く、時にゲリラ豪雨も襲う長い8月が終った。私自身は大阪で行われたOB四連出演、長唄杵巳会特別企画「頑張れ東日本！」の企画・進行など相変わらず多忙な8月だった。私が指揮する「祈り」の全員演奏がYou Tubeに公開されているので、ご笑覧頂ければ幸い。最後に客席と一体になって「故郷」を大合唱した。素朴だが、改めて日本人である幸せを感じる永遠の名曲。ふと、ラトビアの国民歌“風よそよげ”と重なった。ふるさとを忘れたくない！　ふるさとを失いたくない！　“ふるさと・イコール・日本”。全ての日本人がいつまでもこの気持ちを持ち続けられる日本国であってほしい。3月に想像を絶する惨劇に見舞われ、9月早々には恒例の大型台風がやってきそうだ。それでも“日本・イズ・ベスト”。政治の貧困が侘しいが、今度の新内閣には期待している。

「祈り」演奏 http://www.youtube.com/watch?v=ITK3vGTUBfc&feature=feedu
【8月23日】被災地への熱いエール 再び「祈り」演奏