【9月30日】ボーイスカウトの友情プロジェクト
作者 webmaster   
2010/09/30 木曜日 16:36:50 JST

ボーイスカウト第15回日本ジャンボリーにラトビアスカウトを招く 

皇太子殿下、ラトビア駐日大使も参加しラトビアスカウトを激励             

                    

            ボーイスカウト富士地区 川島泰彦(会員) 

3年目を迎えたラトビアとの友情プロジェクト  

昨年、3名のスカウトをラトビアに派遣しましたが、今度はラトビアスカウトを受け入れる年です。7月31日~8月17日まで富士地区だけでなく日本連盟の協力もあり盛り沢山のプログラムを準備することが出来ました。8月1日~8日まで15回日本ジャンボリー参加、9日から11日まで40カ国のスカウトと交流するフォーラム、最後に11日~17日まで富士地区のスカウト家庭へホームステイし友情を深めるというものです。開会式には皇太子殿下、ヴァィヴァルス駐日ラトビア大使も出席され、ラトビアからのスカウトを激励する場面もありました。 

7月31日、アーチス・ベルクマニス(30才の男子リーダー)、レナーテ・ベンディカ(20才の女子スカウト)、カトリーナ・リプサーネ(17才の女子スカウト)を成田に出迎えました。3人とも英語がうまく、アーチスはまじめでアウトドア大好き人間、レナーテは社交家でいつも笑顔、最年少のカトリーナはしっかり者で明るいというのが第一印象でした。そこでしばらく時間をとり、彼らの今後のスケジュールと日本の習慣について説明をし、質問を受けましたがかなり安心したようでした。 

  

(写真)ラトビアスカウト、左からカトリーナ、アーチス、レナート、後が筆者 

第15回日本ジャンボリー(15NJ 

ジャンボリーは4年に1度開かれるボーイスカウト最大の祭典で、静岡県の富士山西麓朝霧高原で1万8千人のスカウトを集め8月2日から8日まで開催され、海外からは40カ国8百人が参加しました。 

2日の開会式にはヴァイヴァルス大使とオレグス書記官にも参加頂き15NJの雰囲気を味わってもらい、皇太子殿下ご台臨を賜った開会式で大使はロイヤルボックスに招待されました。殿下が席に着かれるとこれまで雨と霧でステージが後方からは見えなかったのに突然雨もあがり霧も晴れるという不思議な事が起こりました。 

15NJ期間、ラトビアスカウトは自国紹介のブースを設けラトビアの紹介に努めていました。ヴァイヴァルス大使とオレグス書記官も彼らを激励し、スカウト達もラトビア語を話すチャンスに恵まれました。 皇太子殿下主催の夕食会には大使、書記官、最年少のカトリーナ、昨年ラトビアに派遣された遠藤彩加の4名が招待されたことは私にとっても大変嬉しく名誉に思いました。ちなみにキャンプ地ということでメニューはカレーライスでした。 その後15NJ会場は晴天に恵まれ、ラトビアスカウトは雄大な富士を真近かに眺めながら酷暑にも耐え、富士から参加した100名とキャンプファイアーや夕食会で交流し楽しく過ごしたということです。日焼けした彼らは実にたくましく見え、きっと良い思い出を作ったことでしょう。

  

(写真)ラトビアスカウトを激励するヴァイヴァルス大使とオレグス書記官 

  

(写真)皇太子殿下がラトビアスカウトのカトリーナに激励の握手   

 アウトドアスカウトフォーラム 

日本連盟主催で9日から11日まで40カ国120名が集まり成田市のホテルで開催されました。アウトドア活動と自然環境について意見交換、討論をし、方向を見つけることを目的としました。リーダーのアーチスから、内容が良かったことと欧州以外の国に友人が出来たと報告がありました。

 富士市内ホームステイ 

富士地区のリーダーが成田のホテルまで出迎えに行き、夕方当地に3名は到着しました。市民活動センター入り口には、昨年ラトビアを訪問した3人のスカウトを始め、ホストになるスカウト、ジャンボリーで交流したスカウトがプラカードを持って歓迎しました。会場には地区の指導者を始め、ホストファミリー、多くの同年代のスカウトが集い、自己紹介に始まり様々な交流が行われ、言葉は上手く通じなくても心は通じ合えることを証明したようでした。その後それぞれのホームステイ先に分かれて行きました。 今回、3人とも希望していた富士登山が台風4号のせいで中止になったことは彼らだけでなく私たちにとっても残念でした。もう一度日本訪問のチャンスが出来たと言って皆で慰めました。 ホストファミリーではそれぞれ素晴らしいプログラムを実行してくれました。アーチスは太平洋で泳いでみたいという希望どうり海水浴をし、温泉にはいったり、富士周辺の清流でも泳ぎ、周辺の旧跡見学も楽しみました。レナーテはホストのスカウトが京都の大学に通っていることから6名の仲間と3日にわたり京都見学をして京言葉まで覚えてきました。カトリーナは地域の夏祭りやお盆の行事を体験し、日本食を充分に味わい太ってしまったとのこと。買い物をしたりサイクリングに行ったり多くの体験をしました。 

16日のお別れ会では、交流した多くのスカウトや関係者と時間が過ぎるのも忘れ、歌を歌ったり写真を見せ合ったりして過ごしました。来年ラトビアに行きたいというスカウトが多く現れたのはうれしい限りです。 夜は回転ずしで思い切り日本を味わい、名残を惜しみました。

  

(写真)静岡県連盟役員と記念撮影  

今回は彼らだけで新幹線新富士駅から成田空港まで行くことにし、そのため懇切丁寧に品川での乗り換え手順を説明しました。駅では多くの方々の見送りを受け笑顔で新幹線に乗って行きました。無事全員リーガに到着した様なので安心しています。 2010友情プロジェクトはこれまでよりも多くの方々の協力を頂いて実行することが出来ました。おかげで日本とラトビアのスカウトの笑顔が格段に増えたことを報告いたします。

最終更新日 ( 2010/09/30 木曜日 16:42:11 JST )