【6月29日】Latvija編集室便り(4)
作者 webmaster   
2009/06/29 月曜日 21:09:40 JST

  

 佐々木武彦さんのこと 

 

協会直属の合唱団「ガイスマ」がいよいよ軌道に乗ってきました。メンバー達は実際に歌ってみて、改めて“ラトビアの歌”の素晴らしさを実感しています。

DIEVSSVETI  LATVIJU!」(国歌)、「PUTVEJINI」(風よそよげ)に始まった練習は、「MANAI  DZIMTENEI」(我が祖国)、「TRIS  ZVAIGZNIS」(三つの星)、「GAISMAS  PILS」(光の城)と進み、6月22日には新しく「DZIEDOT  DZIMU  DZIEDOT  AUGU」(歌いながら生まれ、歌いながら育った)の練習を開始しました。

 

 68日と22日には、東京混声合唱団のバス・パートマスター、佐々木武彦さんが見学の形で練習場を訪れ、やや非力のバスパートに素晴らしい響きを加えてくれました。ラトビア語教室に第一期から継続して参加している優秀な受講生が、同じ協会事業のラトビア語で歌う合唱団に興味を持って(お役に立てばと)来てくれた訳です。当然ながら、東混はプロの合唱団ですから、プロ・アマを問わず他の合唱団に、団員として加わることができません。佐々木さん自身はプロの音楽家・指導者として、東混のスケジュールの合間をぬって、合唱団の指揮・ボイストレーナー、個人レッスンなどでも活動されています。

 

 佐々木さんは北海道・夕張の出身。成長期はまだ炭鉱が栄えた頃で、4歳の頃、ヤマハ音楽教室でピアノを始めたそうです。両親は音楽と無関係だったそうですが、中学・高校時代は声楽・ピアノとも際立った存在になり、当然のように音楽大学へ進学する雰囲気…、結局、声楽・ピアノの両方を研鑽できる国立音大に進み、卒業と同時に東混へ入団しました。数限りなく海外演奏旅行に参加した中で、06年のラトビアへの旅、演奏が特に印象深く、“その時の指揮者の松原(千振)先生(当協会常務理事)の薦めもあってラトビア語教室受講を決めた”そうです。

 今が盛りの43歳、お母さんの年齢が私(徳田)と同じだということが分かって驚いたり苦笑したり…。

 

 そんな訳で、「ガイスマ」のメンバーに加わってもらうことは出来ませんが、「今後とも日本ラトビア音楽協会関係者の一人として、スケジュールの許す限り顔を出します」と話していました。堀口大樹講師の愛弟子だけにラトビア語の発音も完璧です。バスのメンバーはホクホクです!!!

 

 土曜日に(27日)BSN響演奏会を見ていたら、ストラビンスキーのオペラ・オラトリア「エディブス王」(シャルル・デュトア指揮)で重要な役割を担う男声合唱(東京混声合唱団)の中核として見事な存在感を誇示していました(0812月演奏の録画)。

 73日の大使館サロンコンサートでは、同じ東混メンバーである渡辺ゆきさんの伴奏を務め、ピアニストとしての腕を披瀝します。

 

 大阪のラトビア語教室 

 関西日本ラトビア協会がラトビア語教室をスタートさせたことは既にお知らせしましたが、雰囲気を知りたいと思い写真を要望したところ、すぐ送られてきました。623日付けページに追加掲載しましたのでご覧ください。どうやら教室は東郷武名誉領事の執務室のようで、デスクにの日ラ両国国旗や、壁面に数々のラトビア関連写真が垣間見えます。

 連絡役を務めてくれた池田裕子理事(関西学院学院史編纂室)は、「日本ラトビア音楽協会のHPは次から次に興味深い情報がタイムリーに掲載されて目が離せません」「バトル・オブ・リガ」はDVDを買って家で見ました。オゾリンの時代のことなので、胸がいっぱいになりました」などなど嬉しい感想が付記されていました。

 関西日本ラトビア協会事務局長の金井雅孝さんからも鄭重なメールがありました。協会ニュース創刊号(オールカラー)を“並々ならぬ意欲に溢れる親しみやすい紙面”と感想を送ったら、「次回は10月発行を目標に鋭意取材中です」と記されていました。関西にも着々と日ラ親睦の輪が広がっています。

当編集室は8月下旬に16号発行を予定しています。会員の皆さまの音楽情報をお寄せください。

 

 ボリショイ・オペラなどなど 

 相変わらず私の手帳はコンサートのスケジュールがぎっしり記載されています。ボリショイ・オペラは大枚を払って「スペードの女王」(620日・NHKホール)、「エフゲニー・オネーギン」(625日・東京文化会館)とも観てきました。新演出に驚嘆したり、少しガッカリしたりしましたが、特に「オネーギン」は絶品でした。

 

  先日、早稲田大学グリークラブOBによる各演奏団体のことに触れましたが、19日には「倶楽部グリー」(約40名)が、「ハーバード大学クロコディス’09東京公演」に賛助出演しました(国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール)。丸山はるお君の洒落たアレンジによる映画音楽をピアノ・トリオ入りで6曲。団塊の世代が中心のグループですが、暗譜は見事で、クロコディスに負けない位の拍手を浴びました。「還らざる日々」を一緒に歌ったメンバーが多いので、私も懸命に拍手を贈りました。クロコディスは、”バーンスタインが「奇蹟のハーモニー!」と絶賛した12人の男声ア・カペラコーラス“がキャッチフレーズ。今年も躍動する若さに圧倒されました。倶楽部グリーはいよいよ922日午後、同じ場所で初の単独演奏会を開きます(創立5周年)。

 

 7月も3日のサロンコンサートに続いて、5日には東西四大学の現役演奏会(昭和女子大人見記念講堂・17時)があります。6日にはボニージャックス、8日には小田陽子さんのライブがありますね(どちらも案内済み)。もう一つ体が欲しいと思うこの頃です。

 11月には、巨匠マリス・ヤンソンスが、世界最高峰の“完璧なオーケストラ”と言われるバイエルン放送交響楽団を率いてやってきます(11日・12日・15日・16日・サントリーホール)。早めにチケットをゲットする必要がありそうです。

 

昨夜、鈴木啓介君から2度目のレクチャーを受け、未掲載(617日以降)の写真を掲載しました。

              

                                   【Latvija編集長 徳田浩】

   
最終更新日 ( 2009/06/30 火曜日 19:20:19 JST )