Gaisma通信【2017.12.2】 12月4日は「心の四季」の練習です。 次回、12月4日から日本の曲、高田三郎の「心の四季」の練習が始まります。Gaismaはこれまで“ラトビアの曲をラトビア語で歌う”ことに徹した“世界唯一”の合唱団でしたが、ついに日本の曲を演奏会のために練習に取り入れるという、大きな一歩を踏み出す日を迎えることになりました。高田三郎氏は多くの優れた合唱曲を作曲した著名な作曲家ですが、今から60年前、私(児玉)は大学生の時、早稲田グリークラブの先輩に連れられて、高田先生のお宅に年始の挨拶に伺ったことがあります。初めて出会う有名な作曲家は、私共駆け出しの合唱団員に、謹厳な態度ながらいろいろと話をしてくださったのですが、緊張していた私の心に残ったのはごくわずかでした。その中で印象に残っているのは、「曲に歌詞を付けるな。歌詞に曲を付けろ」という言葉でした。外国語はともかく、歌詞が日本語なら言葉の意味、時にはその言葉の隠喩、文化的背景などが容易に理解できますが、練習ではまずその曲のメロディー(音取り)を行い、リズムを取り、そこに歌詞を載せます。その結果、気が付くと“曲に歌詞をつける”ことを優先し、言葉の意味を語ることを怠ってしまいがちです。音取り、リズム、ハーモニー合わせはみんなで行えますが、言葉の意味を考え、曲に乗せる詩を読むという独りで行うべきことはつい疎かにされがちです。高田三郎氏のような、ことばの意味を深く考える作曲家の曲は、皆さん各自でその歌詞の意味を深く考えてみて下さい。巻末の歌詞を、日本語の正しい発音、抑揚、リズムを考えて感情をこめて朗読し、それを曲に載せましょう。欧米語のアクセントは“ストレスアクセント”が中心ですが、日本語にはストレスアクセントばかりでなく、“ピッチアクセント”があります。同音異義語の多い日本語では、この2種のアクセントを的確に用いないと意味が正確に伝わりません。たとえば“はし(橋)”“はし(箸)”“はし(端)”などの差異はピッチアクセントで弁別されます。限られた練習日、練習時間で効率よく成果を上げるため、個人練習で補えるよう、心を込めた朗読をお勧めします。 日本曲の練習第一回(12月4日(第1月曜日)18:30~21:00)は、JR山手線駒込駅近くの「駒込地域文化創造館第一会議室」です。駒込駅池袋寄り改札をでると本郷通りです。右折50m、三菱UFJ銀行手前をまた右折、約50m前方のビルです(地図参照)。 日本曲練習日第二回は明年1月8日(第2月曜日、成人の日18:30~21:00)は、JR大塚駅南口から徒歩5分の「南大塚地域文化創造館音楽室」が確保できました。毎回変わって申し訳ありませんが地図を添付しますのでよろしくお願いします。 第3回は2月19日(第三月曜日)を予定しています。(練習場未定。決まり次第お知らせいたします。) 第5回ラトビア音楽祭(4月1日)終了後は、7月3日、4日のラトビア演奏会へ向けて、日本の曲の練習比重が大きくなる予定です。 「歌の祭典」クロージングコンサートでのラトビア語によるオンステは負担が重過ぎるが、ラトビアへは行きたいし、日本の曲なら歌いたい、という方は、日本の曲のみの練習でも参加できますので、周囲にそのような方がいられたらお誘いください。 ○Gaisma通信前々号でお知らせしたとおり、第二次審査に対応するため、来年3月20日に抽選で決まる課題曲を含む9曲を事前に仕上げておき、来年4月1日に行われる第5回ラトビア音楽祭の本番で録音して、第二次審査の資料に充てる予定で進めます。Gaismaが区分されるGroopAに含まれる曲は、フィナーレに歌われる大曲が多く、かなりのエネルギーを求められます。「歌の祭典」クロージングコンサート参加はGaismaの目的であり、ラトビアツアーのハイライトですから、第二次審査を何としてもクリア致しましょう。 堀口大樹先生からの歌詞訳語を配信いたしました。歌詞内容に目を通し、理解した上で曲に気持ちを込めてください。 ○Gaismaの属するGroopAの課題曲2曲は、次の9曲の中から選ばれます(自由曲1曲もこの中の課題曲以外の曲の中から選ぶことにいたします)。 1.Dziedot dzimu, dziedot augu.(p31-33) 2.Gaismena ausa, sauleite lece.(p45-49) 3.Udens sauca, akmens vilka.(p59-65) 4.Januvakars.(p78-84) 5.Lauztas priedes.(p92-96) 6.Musu Teves.(p97-101) 7.Tavas saknes tava zeme.(p109-113) 8.Dievaines.(p114-123) 9.Gaismas pils.(p152-156) *楽譜集に以下の訂正が加えられました。各自、自分の楽譜訂正してください。 Gara, gara si naksnina(p55-58)の41小節―48小節および65小節―72小節(最後まで)を削除。 Spriditis(p142-148)の76小節-92小節を削除。 【Gaisma練習スケジュール】 以下の練習はいずれも18:30よりアンダンティーノです。 12月:4日(日本曲) 駒込地域文化創造館第一会議室(右図) 11日、18日、25日(納会) スタジオ・アンダンティーノ ○2018年の練習日は以下の通りです。練習場は※印以外の日はすべてアンダンティーノで18:30~21:00に行われます。※については決まり次第に連絡しますので、確認をお願いします。 1月:8日※(第2月曜日、日本曲)南大塚地域文化創造館音楽室(下図) 15日(第3月曜日)、22日(第4月曜日)、29日(第5月曜日)、 2月:5日(第1月曜日)、12日(第2月曜日)、19日※(第3月曜日、日本曲)、26日(第4月曜日) 3月:5日※(日本曲)、12日、19日、26日 (31日=ラトビア音楽祭ゲネプロ) *4月1日(土)は第5回ラトビア音楽祭です。大和田さくらホールで、ジンタルスを迎えて合同演奏会を行います。 4月:9日、16日、23日、30日※(日本曲) 5月:7日※(日本曲)、14日、21日、28日 6月:4日※(日本曲)、11日、18日、25日 *6月9日(土)は渋谷区民合唱祭です。ラトビア訪問の直前で、練習成果の発表になります。 7月:ラトビア訪問旅行(旅行中のスケジュールは別項参照) 23日(第4月曜日):帰国報告会 アンダンティーノ 8月:12月まで、練習は月2回(第2、第4月曜日:アンダンティーノ)の平常活動になります。 ◎練習曲目の音源情報 アイラさんからのメールを訳して堀口先生が提供してくださいました。 曲集のすべての曲の練習用音源が各声別に無料ダウンロードできます。 http://www.lnkc.gov.lv/koru_dziesmas/ ユーザー名(Lietotājs): DZSV2018 パスワード(Parole): dziesmas 左側の選択(Atlasīt)の下に 曲別(Pēc dziesmas) 声別(Pēc balss) さらに混声(Jauktie kori)、男声(Vīru kori)、女声(Sieviešu kori)で4声に分かれてあり、曲や自分のパートを探します。 1曲内のすべてのパートの音源がダウンロード(Lejupielādēt)をクリックして出てくる画面の、下向き矢印の押すとmp3ファイルでダウンロードできます。 【Gaisma活動予定】 ○第5回ラトビア音楽祭 2018年4月1日 大和田さくらホール 日本ラトビア音楽協会がラトビアから招聘する女声合唱団ジンタルスを迎えて行う演奏会で、Gaisma最大の行事です。Gaisma前指揮者山脇卓也氏の指揮するお江戸コラリアーず、NHK児童合唱団も応援出演し、それぞれのステージの他合同演奏ステージを行います。 演奏曲目などプログラム内容は協議中です。決まり次第お知らせいたします。 ○第31回渋谷区民合唱祭 2018年6月9日(土) 大和田さくらホール 今年6月の第30回渋谷区民合唱祭は31団体が参加しました。小澤由理連盟会長から「Gaismaの演奏は大変すばらしかった」と褒められましたが、次回もさらに大きな賞賛が得られるよう頑張りましょう。出演時間など詳細は5月に決まります。 (終了後の打上げ会もご予定ください) ○ラトビア「歌と踊りの祭典」参加 (以下は行事予定で、旅行日程ではありません。旅行日程は、ラトビア祭典実行委員会の詳細発表に基づき、協会実行委員会が旅行社と協議のうえ、決定いたします。) 7月:1日 ラトビア、リガにおける最初の行事、パレードが行われます。 3日夜 文化宮殿ホールでのジンタルスとの合同演奏会(Gaismaは日本の曲を歌います) 4日午後 Gaisma単独の演奏会(ステージ時間:1時間)(Gaismaは日本の曲を歌います) 6日 「歌の祭典」クロージングコンサート会場練習 7日 「歌の祭典」クロージングコンサートゲネプロ 8日 「歌の祭典」クロージングコンサート (終了は深夜になりますので、帰国は最速でもリガ出発が9日以降になります) *ラトビアでの日本ラトビア音楽協会の活動は、上記の他、慰問演奏、駐日日本大使館でのレセプション、「踊りの祭典」その他の見学や観光ツアーなどが計画されています。 【日本ラトビア音楽協会行事】 〇クリスマス・パーティー 12月14日(木)18:00~20:00、ラトビア大使館(渋谷区神山町37-11) 会費:¥2,500、日本ラトビア音楽協会員、Gaisma団員全員を対象に参加を呼び掛けています。会場があまり広くないため、定員達し次第締め切ります。 申込先:日本ラトビア音楽協会(Tel:04-7132-5423, 携帯:090-7014-0002)、メール:
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【日本ラトビア音楽協会関係催し物】 [2017年] ○国立音楽大学オーケストラ第128回定期演奏会 12月1日(金)19:00 国立音楽大学講堂大ホール ¥1,000(全席自由) チャイコフスキーの幻想的序曲「ロメオとジュリエット」、モーツアルトのピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488、ブラームスの交響曲第2番ニ長調 作品73が演奏されます。モーツアルトの協奏曲のピアノは、国立音楽大学教授久元祐子日本ラトビア音楽協会理事が演奏します。チケットぴあ:http://pia.jp/ 0570-02-9999 国立音楽大学書籍売店(宮地楽器):042-537-8200 [2018年] ○ウィーン・サロン・オーケストラ ニューイヤーコンサート2018 1月7日(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール SS席¥8,000(ドリンク付き)、S席¥7,000、A席¥5,000、年間300回を超える演奏会を行う、コンサートマスターのウド・ツウェルファーとこのオーケストラが、得意とするウィーンの音楽を中心としたプログラムを演奏する。目玉の一つはモーツアルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271「ジュミナ」で、日本ラトビア音楽協会理事の久元祐子国立音楽大学教授がピアノソロを行います。 チケットぴあ:0570-02-9999、東京オペラシティチケットセンター:03-5353-9999 ○ジンタルス演奏会 3月29日(木)18:00 我孫子けやきホール ¥2,000 賛助出演:我孫子市民合唱団、合唱団「みつばち」、コール・マイン、コリス・ブンビエリ 日本ラトビア音楽協会の招聘で来日するラトビアの女声合唱団ジンタルス(琥珀)の相所の演奏会です。我孫子市民合唱団や、いつもGaismaのステージを応援して下さる大津康平さんが指揮し、中島英俊さんが所属するコリス・ブンビエリなどが賛助出演いたします。加藤民子さんの所属するコール・マインはラトビアの曲を歌うべく練習中だそうです。興味のある方は加藤民子さんにお尋ねください。 ○ジンタルス演奏会 3月30日(金) 14:00 早稲田奉仕園スコットホール ¥2,000 1983年に稲門グリークラブがラトビアに演奏旅行したとき、現地で合同演奏会を行って以来25にわたって交流のある女声合唱団ジンタルスの、東京での演奏会で、桜井珊子、植木佐代両氏が所属する桜楓合唱団(日本女子大学OG合唱団)および早稲田大学グリークラブが賛助出演します。 興味のある方は出演者の桜井さん、植木さん、あるいは加藤民子さんにお尋ねください。 ○東京稲門グリークラブ第8回定期演奏会 4月15日(日)大田区民ホールアプリコ (S席:¥2,500、A席:¥2,000、B席:¥1,000) 上田真樹作曲「鎮魂の賦」、Carl Orff作曲「Concerto di voci」を佐藤拓指揮で、また、このところ毎回行っている企画ステージでは、オペラと落語を組み合わせた構成で、角岳史演出、向川原愼一編曲の「誰も寝てはならない」を、落語家橘家園十郎師の出演、佐藤拓指揮、前田勝則ピアノで演奏します。興味のある方は児玉まで。 ○稲門グリークラブ・シニア会第15回定期演奏会 5月18日(金)14:00 ¥2,000(全席自由) 第1ステージ:大中恩作曲「俺のふるさと」を耕納邦雄指揮で、第2ステージ:南 弘明作曲「月下の一群」を松川智哉指揮で、第3ステージは長沢護、耕納邦雄らの指揮で、創立20年を振り返って思い出の曲を演奏します。日本ラトビア音楽協会員の浅妻勲、小俣泰英、児玉昌久が出演します。 (表記時刻はいずれも開演時間です)
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