「合唱経験ないが、音楽は大好き。最大の祭典(歌と祭)に来ていただき感謝」 1月21日に来日したゴドマニス・ラトビア首相は、その日大使館での歓迎会に臨み、当協会から藤井威会長、加藤晴生専務理事が参加した。首相は体が大きく如何にも頑丈は人で、弾が何発当たっても跳ね返しそうな頼もしさを感じさせる偉丈夫。それでいて目が優しい穏やかな人という印象。「残念ながら合唱経験はないが音楽は大好き。歌と踊りの祭典は我が国で一番の祭典で、日本ラトビア音楽協会から大勢来ていただいたことを感謝したい」と謝意を表した。 翌22日は15時から外人記者クラブでの記者会見し、「国際金融危機におけるラトビア経済の概要」を講演した。天皇とお会いした後、18時15分から約50分、総理官邸で麻生太郎総理大臣と会談した。会談内容は次の通り。(外務省プレスリリース) 1、冒頭、麻生総理より、ゴドマニス首相を歓迎する、2007年の天皇皇后両陛下のご訪問をはじめとする要人往来を通じ、二国間関係が着実に進展していることを喜ばしく思う。この度、長内敬特命全権大使を派遣することにしたので、二国間関係が更に強化されることを期待する旨述べた。これを受けてゴドマニス首相より、昨年の北京での首脳会合に続いてお会いできて嬉しい。昨日到着して以来、充実した日程をこなしていると応じた。 2、日・ラトビア経済関係について、ゴドマニス首相より、今後一層強化していきたい。木材、医療品、物流、乳製品の面で協力していきたい旨の発言があった。麻生総理より、貿易拡大及び投資誘致に向けたラトビアの精力的な取り組みを評価する。両国間の貿易は近年増加傾向になり、経済関係が更に発展することを期待する旨述べた。 3、金融・経済情勢について、ゴドマニス首相より、ラトビアが現在厳しい経済情勢にあり、90年代半ば以降の日本の経験を伺いたい旨発言。麻生総理より、我が国の過去及び現在の取り組みについて紹介し、内需拡大とそのため引き続き積極的に貢献していく旨述べた。 4、ラトビアへの観光促進につき、ゴドマニス首相より、この夏の日本からのチャーター便就航計画(※)を紹介し、麻生総理は、大変結構である、現下の円高により我が国からの旅行者は増加する傾向にある旨述べた。 ※チャーター便は8月に2度、今年中に合計3度飛ぶという情報。運航はJALまたは同関連会社。 翌23日は関西へ移動し、長浜で行われた関西日本ラトビア協会主催の歓迎会に出席、「日本は安部公房の小説とダークダックスの歌で知った」とユニークなスピーチをした。 同首相は多彩な日程をこなして25日、帰国した。 ※同首相のプロフィールは1月19日付け掲載のページをご覧ください。【Latvija編集室】 (写真) 1 大使館レセプションで挨拶するゴドマニス首相
2 日本ラトビア音楽協会から贈った生花
3 記者会見にヴァイヴァルス大使も出席
4 中曽根外務大臣とも会見(本文左上参照)
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