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【11月5日】伝統に新たな輝き 桜楓合唱団第46回定期演奏会 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2015/11/06 金曜日 13:53:26 JST


 

伝統に新たな輝き 桜楓合唱団第46回定期演奏会

 

 

例年以上に充実した内容でした。

 

 

 

写真は当日のパンフレットからスキャンした昨年のステージで、今年の写真は後日差し替えます。

 

 

 ガイスマで中心的に活動している会員の桜井珊子さん(当協会監事)、植木沙代さん(ラトビア語教室事務局長)らの合唱活動母体である桜楓合唱団(日本女子大学合唱団OG)の第46回定期演奏会。

大学OGで創立から51年間、絶えず進化を遂げながら存続し、46回も充実した演奏会を続けていることに頭が下がる。その間、三善晃、林光、柴田南雄、高橋悠児、渡辺晋一郎、一柳慧、三宅榛名、西村朗、D.Hamilton、坂部剛、松下耕ら一流作曲家に、17作品も委嘱初演した功績は計り知れない。51年目の今年は、また創立時の新鮮な気持ちでスタートするという強い気持ちのこもった演奏会で、新たな輝きを感じさせる例年以上に充実した内容だった。

 

第1ステージは「つつましく、あざやかに」と題したオムニバス。女声合唱の珠玉作品から7曲歌った。曲の構成も含めて、女声合唱の魅力・美しい響きを満喫させる楽しい演奏。(指揮:森田悠介)

 

第2ステージ「Missa secunda」は、2007年に当団が松下耕氏に委嘱し初演した作品(指揮:藤井宏樹)だが、今回の再演は作曲者自身が指揮する演奏で、この作品の真髄を聴衆にしっかり感じさせる素晴らしい名演となった。特筆すべきはメンバーが暗譜で演奏したことで、この曲への深い思いと心意気が一人一人の表情からも伺えた。この日、また桜楓の大きな財産が増えたことを実感した。(オルガン:新山恵里)

 

第3ステージの高田三郎の名曲「内なる遠さ」は、作曲者が晩年大作群に向かって変貌する節目の作品で譜面的にもなかなか難しい。団の産みの親・故木下保氏が亡くなる前に、次はこの作品を予定していたそうだが、松下氏は様々な思いも込めて渾身の棒を振った。多彩な表現技術を存分に引き出し、奥深い歌詩の内容(いのち、いま生きている意味、生きている喜び)を聴衆に伝えた。松下氏、合唱団、ピアノの前田勝則氏が、見事に融合した見事な演奏で、筆者がこれまで聴いたこの作品の中では際立った熱演だった。アンコールの「ほらね」(松下耕曲)、「愛をあげよう」(三宅悠太曲)も心に染みた。

私個人は40回近く聴いていると思うが、忘れられない思い出がある。妻が急死し葬儀を終えた2日後の定演。ふと、彼女たちの歌声が悲しみのどん底にある私の心を癒してくれるかもしれないと、会場へ出かけた。この日は桜楓の初委嘱作品「三つの夜想」を初演(1985年)、感動した私は三善晃(作曲)、村松英子(詩)両氏を取材し、二人の出会いを少しロマンチックな記事にして毎日新聞に掲載した。その日を契機に何とか立ち直ったが、桜楓メンバーへの感謝の気持ちはいまも私の心にある。(1030日・すみだトリフォニー大ホール)【徳田浩】

 

加藤民子さんもこの合唱団に所属しています。

 

 

 

 

 

最終更新日 ( 2015/12/20 日曜日 11:26:50 JST )
 
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