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【10月9日】クアクレ奏者ライマさんと箏奏者福永千恵子さんの出会い PDF プリント メール
作者 webmaster   
2015/10/09 金曜日 14:13:09 JST


 

クアクレと箏のコラボに期待たかまる!

※11日に加藤民子さんからこの日の感想が寄せられましたので、写真の後に追加掲載しました。こちらも是非お読みください。 

  

ラトビアの伝統楽器・クアクレの奏者、ライマ・ヤンソーネさんが大阪・神戸で開催されたバルトフェスタ及びラトビア日和(ラトビア音楽祭)に出演するため初来日し、102日にラトビア大使館ではクアクレの歴史や演奏方法などを解説し演奏を披露した。

 

この日、ライマさんは桜井珊子会員の紹介で箏演奏者の第一人者、福永千恵子さんと昼食を共にし、お互いの国の伝統楽器について楽しく意見交歓した。そこはお互いに同じ女性専門家同士でそれぞれの楽器に大変興味を持ち、いつかコラボしてみたいですね!と話が弾んだ。昼食会には加藤晴生専務理事夫妻も参加した。

 

福永さんは夜の演奏を聴き、ますます興味を深めたよう。東京芸大を卒業し1979年にパンムジークフェスティバル独奏部門第1位を獲得し、現在は多忙な演奏活動を続けている。作曲家たちに深く信頼され,2014年夏サントリーホーでのシュトックハウゼン大作の箏パートも彼女が担った。併せて東海大教授として教壇に立ち、東京芸大、茨城大非常勤講師として後進の育成にも力を注いている。編集子が福永さんの演奏を知ったのは1988年の桜楓合唱団定演で委嘱した箏と女声合唱の為の「秋来ぬと」“(柴田南雄作曲)で、その見事な音色とテクニックに魅せられてから、すっかりファンになった。クアクレとのコラボが実現すれば本当に嬉しいが。

 

大使館には石橋在大阪名誉領事、古木EUジャパンフェスト事務局長らも出席した。通訳は大阪の催しを推進した音楽家でもあるウナ・ヴァルコヴァさん(第3回ラトビア音楽祭の冒頭にラトビア国歌を読者した女性)が務めた。クアクレはもちろん箏についても良く勉強していた。(広報担当・徳田浩)

 

写真上から①昼食会で談笑するライマさんと福永さん、右端は桜井さん②クアクレを演奏するライマさん③大使夫妻と石橋在大阪名誉領事④会食参加者の記念撮影(撮影・加藤晴生)

 

冒頭の写真は大使館でのリラックスした2ショット(撮影・桜井珊子) 

 

 

 

 

 

 ライマ・ヤンソーネさんの来日

                               加藤民子

 今ラトビアで話題性も高い伝統楽器クアクレ奏者はライマ・ヤンソーネです。10月2日(金)にライマ・ヤンソーネの演奏会がラトビア大使館で開催されました。ライマ・ヤンソーネはクアクレ演奏における名手として近年その地位を確立されています。ラトビア音楽アカデミーを卒業後フィンランンドのノルトランドアルク09のマスタークラスにてフィンランドの伝統楽器カンテレについて知識を深め、パウリーナ・シルヤーラーから即興演奏を学びました。

彼女の演奏スタイルは即興性を重視しており、瞑想と衝動、古代と現代の音楽が相互に作用しています。彼女の手にかかればこの伝統的な楽器クアクレは一変します。静寂の期待感から元素爆発を彷彿とする音まで、ユニークで活力あるサウンドスケープを引き出すということです。

 

ラトビア大使館には当日40名程の聴衆が集まり、やがてライマさんの演奏が始まりました。私にとってクアクレの演奏はリガで200名という大勢のコンサートで聴いたのみで、独奏は初めてでありましたが、ライマさんのクアクレの清澄な響きに魅了されました。御自身で作曲され、例えば水の音や樹々の間の風の音等繊細で研ぎ澄まされた様な響き、又嵐の様に荒々しく激しくテンポも最高に速く進んでゆくメロディーの数々は本当に素晴らしく感動しました。
 

クアクレと日本の伝統楽器琴とのコラボレーション 

 

9月下旬に大阪・神戸でバルト・フェスタが開催され、そこで9月24日にライマさんは演奏しその後東京地区の琴奏者に会いに来られたのでした。ライマさんからサッカー試合で国歌を歌ったことで有名なウナ・ヴォルコヴァさんを通じて日本ラトビア音楽協会に日本の琴奏者を紹介して欲しいと依頼がありました。先輩の桜井さんと相談して琴奏者として紹介させて頂いたのは福永千恵子さんでした。

 

桜井さんと私が福永先生に初めてお世話になりましたのは桜楓合唱団の柴田南雄先生への委嘱作品『秋来ぬと「梁塵秘抄より」』でした。福永先生のすばらしい琴の音に合わせて歌い、平安時代後期の人々の感情を歌う喜びに浸らせて頂いたからです。

 

来年ぐらいにクアクレと琴の協演を行えればすばらしいのではないかという話で10月2日演奏会前、日中渋谷で双方のお話合いが行われました。ラトビアの曲も日本の曲も自然等をテーマにした曲が多いことや歴史的には琴も三味線もクアクレも男性が演奏する楽器であった等、共通点が種々話し合われ、この協演はとても面白い又双方の国にとって、広くは世界的にも記録的なコラボレーションになるでしょうと和やかな話が進められました。

 

 

 

 

最終更新日 ( 2015/12/20 日曜日 11:28:31 JST )
 
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