Latvian Institute・Latvia in Review 2015年第7号
翻訳 恒松良一
政府:
リンケービッチ外相ラトビアのEU議長国に満足:
ラトビアの議長国遂行状況について、リンケービッチ外相は外務省以外の各省の業務遂行につき非常に良好な評価を得ていると指摘しました。「ラトビアのEU議長国の仕事ぶりにつきその内容及び組織面で更に向上しており、それ故、過去3ヶ月間不平や文句は一つも出ていない」と述べました。
ベルズィンシュ大統領は東方パートナッシップ諸国のリーダーとの面談に万全の準備: アンドリス・ベルズィンシュ大統領はベラルーシのアレクサンダー・ルカシェンコ大統領を含む5月に開催予定の東方パートナーシップ首脳会合に参加を表明している全ての国のリーダーとの面談の準備ができています。既に報道されている通り、東方パートナーシップ諸国、アルマニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ジョージア、モルドバ、ウクライナとの協力はラトビアの最重要外交課題です。
経済:
2014年の家畜生産は増加:
2013年に比べ、家畜生産は全ての部門で増加し、特に牛乳と共に牛肉及び食用肉の生産が増加しました。2014年末現在、農業部門で422千頭の牛が飼育されており、1年前に比べ15500頭3.8%の増加です。生後1年未満の肉牛及び生後2年以上の肉牛の頭数はそれぞれ9100頭8.3%及び6900等3.1%増加しました。また、乳牛は9000頭0.5%増加、また搾乳中の牛は5000頭17.3%増加しました。昨年、羊は7700頭9.1%増加しました。
バルト諸国の経済は成長を持続:
最近の地政要因にもかかわらず、バルト諸国の経済は順調に成長しています。現在様々な相反する要因が世界の発展に影響しています。オイル価格低下と記録的低金利がバルト諸国のみならず他の多くの国でプラス要因となっています。一方、ロシアの経済後退やユーロ諸国の複雑な経済状況など、地政的要因により、一部の国にとって懸念要因となっています。にもかかわらず、バルト諸国の経済成長は依然として順調に今後も続き、EU諸国の中で最も進んで行くことになるでしょう。
外交: ラトビアはEUの外交政策形成のリーダー: 国際問題に関する欧州委員会は欧州外交政策点数表を評価作成しました。いくつかの分野でラトビアは主導的な地位にあると評価されました。ラトビアの評価が高かったのはロシアのウクライナへの積極介入に対する強い立場とロシアに関するEU・米国協力でのラトビアの関与が高く評価されています。ラトビアは東方パートナーシップ諸国との双方向協力を提案し、開発支援・人道的支援を大幅に増加させています。
世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長がラトビアを訪問:
WTOのアゼベト事務局長は初めてラトビアを訪問し、リガを訪れました。アゼベト事務局長はベルズィンシュ大統領、ストラウユマ首相、リンケービッチ外相、リンセービッチラトビア銀行総裁と面談しました。会議においては主に国際貿易と経済成長をけん引する貿易及び商活動の役割について意見交換されました。大統領との会談において、アゼベド事務局長はラトビアが東方パートナーシップ諸国の問題解決の起源となりうると認めました。
社会:
リガマラソン今年は2日間にわたり開催: 今や伝統的なリガマラソンは25周年を記念して、5月16日土曜日と17日日曜日に二日間にわたり開催されます。今年のリガマラソンはラトビアのEU議長国公式行事の一つに含まれています。それは国際陸上競技連盟(IAAF)が「ブロンズラベル」として認める北欧で初めてで唯一のマラソン大会です。
ラトビア国立図書館が2014年の最優秀新設公共施設に: 新しいラトビア国立図書館はラトビア建築家協会から2014年最優秀新設公共施設に選ばれました。同図書館はラトビア国文化の中心的象徴であるだけでなく、知識のシンボルでもあります。2014年に開館した同図書館は旧市街の向かい側のダウガワ川岸に建っており、EU議長国行事の中心施設です。
新聞記事:
リガはオンライン投票で「MONOPOLY」ゲーム盤の第三位の地価を獲得:
リガは「MONOPOLY」ゲームの最新版で第三位の地価を獲得しました。182カ国から4百万票の投票が3週間掛けて行われました。「MONOPOLY」最新版のラトビア語版は夏の終わりに発売予定です。最新版で最も高い地価となったのはリマと香港で続いて、リガ、リスボン、イスタンブールの順です。
写真 ダウガワ川2景 (Riga,I love youからよりシェア)
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