Latvian Institute・Latvia in Review 2015年第3号

　翻訳：恒松良一

政府

ラトビア政府は欧州宇宙機構への協力を承認：

ラトビア政府は欧州宇宙機構に対し今後5年間の協力国となることを原則的に決めました。

今年後半に協定書を調印して、地球観測、宇宙技術、教育分野での活動に参画します。ラトビアは既にいくつかの具体的研究プロジェクトに参加することに同意しています。

ストラウユマ首相世界経済フォーラムで演説：

ダボスで開催された世界経済フォーラムのパネルディスカッション「欧州の双子の挑戦：成長と安定」でストラウユマ首相はフォーラムの参加者に欧州の安定にとり持続する経済成長が不可欠であり、「安定成長が欧州を守る天使」であると力説しました。首相は成長と社会安全の均衡が欧州では欠く事が出来ないものであると述べました。

経済

ヘリテージ財団のラトビアの経済自由度指数が上昇：

 世界の経済の自由度を評価する、シンクタンク「ヘリテージ財団」及び「ウォールストリートジャーナル」の2015年経済自由度指数によると、ラトビアが37番となりました。一年前ラトビアは42位でした。最も自由度指数の高いのは香港で、続いてシンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、スイス、カナダ、チリ、エストニア、アイルランド、モーリシャスとなりました。北朝鮮、キューバ、ジンバブエ、ベネズエラ、イラン、エリトリアが自由度指数の最も低い国々です。

ラトビア銀行：欧州中央銀行のラトビア国債買い入れはラトビアでの貸出増加に繋がる：

欧州中央銀行のラトビア国債買い入れは、欧州経済へ流入した資金の一部がラトビアへも還元され、ラトビアでの銀行貸出しを助成することになるとリンゼービッチラトビア銀行総裁は述べました。総裁はラトビア銀行はラトビア国債の購入及び欧州中央銀行の遠大な経済活性化施策にかかわると説明しました。欧州中央銀行は欧州に過度の資金を流入するのではないので、ハイパーインフレーションとはならないであろう。

外交

リガは女性の地位向上に関する世界的な会議の主催者となる

3月2日に「ポスト２０１５及び北京＋２０：女性の経済的地位向上と絶え間なき前進―成功への合成」と題する国際会議がラトビア国立図書館で開催されます。欧州委員会と共同で外務省が主催するこの会議はラトビアのEU理事会議長国及び２０１５欧州発展の年の重要行事の一つです。

94年目のラトビア外交の日を祝う

ラトビア外務省は「Diplomatic Day」として知られる1月26日、ラトビア共和国が外交上認識された日の94年目の記念行事を計画しています。外務省のレセプションでリンケービッチ外務大臣は昨年はラトビア外交官にとってまさに挑戦の年であったと述べました。複雑な国際情勢により、EU理事会議長国となったラトビアは新たな問題に直面することになります。ラトビアの外交官はこの仕事を成し遂げると確信すると述べました。

社会

2014年は最良の人口自然増：

2014年ラトビアでは21,532人の子供が生まれ、2010年以来最良の人口の自然増加となりました。2013年は20,596名で出生数は増加しました。2014年の出生率は前年比4.34%の増加です。

47本のラトビア映画が今年初上映される：

47本のラトビア映画が今年初上映され、そのうち42本はラトビア国立映画センターと共同制作されたものです。内4本が長編映画で、5本が短編映画、27本がドキュメンタリー、11本がアニメ映画です。今年初上映されるラトビア映画は新規映画製作の為の特別なコンペにより選出され、ラトビア国立映画センターと共同制作されたものです。

新聞記事

リガのKGB本部ビルのバーチャルツアー

ラトビアインスティテュートとラトビア占領博物館はジラフ映像グループと共同でリガにある元KGB本部ビルのバーチャルツアーの準備をしています。全部で18の360度パノラマ写真はソビエトのラトビア占領（1940-1941年及び1944-1991年）を最も象徴する建物とはかけ離れた様々な情景を見せます。ツアーは追加の解説文、写真及びビデオ等も含まれています。

リガは2015年欧州のベスト旅行先の一つに指名されました：

リガは2015年年間欧州ベスト旅行先選考の20都市のひとつに指名されました。人々はインターネットで最も優れた旅行先の投票をすることができます。

インターネットでの投票は1月20日から2月10日まで　http://www.europeanbestdestinations.com/　のホームページで行なわれます。最初の一週間の投票結果で、リガは上位10都市のひとつとなっています。

写真はBS日テレ「ラトビアの真珠・世界遺産の町リガ」より