最新のラトビア事情を分かりやすく解説した格好のレポートです。恒松良一会員に翻訳していただきました。是非ご一読ください。【Latvija編集室】 Latvian InstituteのLatvia in Review 2015年第一号 ラトビアがEU議長国に 2015年1月1日ラトビアは上半期のEU理事会の議長国を引継ぎました。輪番制で議長国となったラトビアにとって新たな挑戦と大きなチャンスとなりこれを成し遂げるることは間違いないでしょう。 議長国としての重点項目は①EUの競争力の維持及び推進、②EUの発展の為の欧州のデジタル潜在力の活用、③世界におけるEUの役割の増伸です。 【政府】 ラトビア首相は若者失業率改善を賛美: ストラウユマ首相は若者失業率減少が昨年の政策達成の一番大きなものであったと述べました。同首相は若者失業対策は欧州諸国で初めてラトビアが導入したもので、この対策により何千人もの若者に学習・就労・起業への支援が行われたと称賛しました。 欧州委員会委員長がラトビア国首脳と面談: ドナルド ツスク欧州委員会委員長は ストラウユマ首相と面談し、その後、共同記者会見が予定されています。ベルズィンシュ大統領との会見も議題となる予定です。 【経済】 ラトビア国民はユーロ通貨に慣れ親しみました: 84%の大多数のラトビア国民はユーロ通貨の使用に慣れ親しんでいます。調査に回答した35%の人々はすっかり慣れた、49%の人々は概ね慣れたと回答しました。 林業の輸出・輸入共に増加: ラトビアの林業の輸出は2014年1-10月で17億ユーロと2013年同期間の15.5億ユーロから9.5%増加しました。 一方、輸入も2013年1-10月の4億89百万ユーロから5.18%増加して5億76百万ユーロとなりました。 【外交】 ラトビアはEU領域の拡大を推進: リンケービッチラトビア外務大臣は年次報告書の中で、ラトビアは議長国として領域拡大の為の施策を推進し、前議長国が進めたEU領域の拡大及び欧州融合を継続し支持すると述べています。 候補国の加盟条件を満たすための改革を進める努力は、欧州の地球上での立場の強化と共に、欧州の平和、民主主義・安定に役立ちます。 EU加盟国の国旗が光の城に掲げられる: EU議長国就任式典でEU及び加盟国の旗がラトビア国立図書館の外に掲揚されます。この建物は「光の城」と呼ばれ、12月中に改修工事も行われ、議長国として各国の来賓を迎えるに十分な機能を有しており、議長国の象徴として欧州で認識されることでしょう。 【社会】 ゼムグス ギルゲンソンズが2015年NHLオールスターゲームに選出される: 北米のプロアイスホッケーリーグ2015年NHLのオールスターゲームにバッファローサブレスのフォワードでラトビア人のゼムグス ギルゲンソンズが2位、3位を大きく引き離し1,579,896票を獲得して選出されました。 2014年リガでの文化行事の質が向上: ラトビアの首都リガでは昨年欧州文化都市として様々な文化行事が行われ、最近の世論調査によると、26%の人々が開催された文化行事は興味深く、内容が素晴らしかったと回答しました。 【新聞記事】 エア・バルティックが世界で最も定時到着率の高い航空会社に仲間入り: 「OAG Aviation Solutions」によるとラトビアの国営航空会社「エア・バルティック」は2014年に94.5%の便が定時到着し、イベリア航空、サウジアラビア航空、日本航空等と並ぶ世界で最も定時到着率の高い航空会社に格付けされました。
|