ラトヴィア2014年の動き 2015年1月12日 ラトヴィア投資開発公社 1.内政・対外関係・要人往来 政治経済、対外関係の詳細、要人の往来については下記在ラトヴィア日本大使館のホームぺージ月報をご覧ください。 http://www.lv.emb-japan.go.jp/index.html なお、ラトヴィアは、2015年1月1日より6月末までの半年間、EU理事会議長国を勤めますので、この期間中多数のEU首脳、各国首脳が来訪する予定です。 2.ラトヴィア紹介本出版計画 わが国明石書店は、エリア・スタディーズ シリーズの一環として、ラトヴィアを紹介する本を出版すべく作業中ですが、今春刊行予定です。専門分野別に多数の著者が執筆していますので、ラトヴィアの実情を総合的に紹介する本になる筈です。 3.2014年総選挙(定数100) 2014年10月に定例の総選挙が行われた結果、「協調センター」24議席、「統一」23議席、「緑と農民連合」21議席、「VL-TB/LNNK」17議席、「ラトヴィア地域連合」8議席、「心よりラトヴィアのための党」7議席となりました。なお、2011年にザトレルス前大統領が結成し、同年9月の臨時総選挙で「22」議席と保守・中道諸党中最大の議席を確保した「改革党」は、その後内部分裂が続くなど、党内指導力に問題があり、弱小化しました。このため、今次選挙前には「統一」との合流を画策しましたが、「統一」はこれを受け入れず、結局、有力議員が個別に「統一」に入党することになり、「改革党」は、党としての存在感を失い、選挙には参加しませんでした。 3.第二次ストラウユマ内閣の成立 選挙直前には、「統一」20議席、「緑と農民連合」13議席、「VL-TB/LNNK」13議席及び「改革党」14議席の4党がストラウユマを首班とする連立内閣を組織していたところ(前選挙直後、改革党より離脱した6議員が閣外支持していた)、今次選挙では前記3党で61議席確保した結果、これら3党連立の第二次ストラウユマ政権が成立しました。ストラウユマ氏は、ラトヴィア史上初の女性首相です。 4.経済情勢 2008年の金融危機を速やかに乗り切ったラトヴィアは、その後年間約5パーセント程度のEU内最高水準の経済成長率を維持していました。2014年もほぼ同程度の経済成長を見込んでいましたが、ロシアのウクライナ侵攻、これに続く経済制裁応酬、特にロシアの食品輸入規制が影響、さらには、世界・欧州経済の不安定化等に伴い、GDP成長率見通しは3.8パーセントに下方修正されました。制裁措置の応酬、不透明な世界・欧州経済見通しの下、ラトヴィアの経済見通しもはっきりしませんが、この間、ロシア、CIS諸国との第三国間輸送は好調を維持していることが明るい話題となっています。 5.日本企業関係者等の来訪 (1)3月17日、欧州開発復興銀行代表者(邦人)が来訪し、経済情勢を調査しました。 (2)3月25日、JETROワルシャワ、ブラッセル事務所代表者が来訪し、主要市中銀行、商工会議所代表者と協議、ラトヴィア経済の現状、ユーロ導入の状況・効果・影響、ウクライナ情勢、対ロシア経済制裁の影響等につき調査を行いました。 (3)4月15日、三菱商事ストックホルム事務所代表者が来訪し、当地の状況・経済情勢を視察しました。 (4)8月9日、住友三井銀行代表者が来訪し、当地の状況・経済情勢を視察しました。 (5)9月23日、向研会一行65名の代表団が来訪し、当地の状況、経済情勢を視察しました。セミナーではストラウユマ首相、ドンブロウスキス経済相等政府幹部がスピーチを行いました。 (6)12月9日、三井物産ワルシャワ事務所代表者が来訪し、最近の政治経済情勢、特にウクライナ情勢、対ロシア経済制裁の影響、対日関係につき調査しました。 6.CITADELE 銀行の売却 2008年に発生した世界的金融恐慌にともない、国内金融の四分の一を占めたパレックス銀行が倒産の危機に瀕しました。政府は、国内金融活動保全のために同行を国有化しましたが、これに合計11億ユーロを超える国家資金を必要としました。歳入が激減した国庫ではこれを賄う見通しが立たず、EU、IMF、近隣友好国からの借り入れにより賄いました。その後、同行は焦げ付いた債権を引き継いだReverta銀行、優良債権を引き継いだCitadele 銀行に分割されました。EUからの借入れに当たっては国有化した銀行を2014年中に売却することが条件になっていたため、ラトヴィア政府は、ここ数年Citadele銀行売却の可能性を探っていましたが、同行の政府持分75パーセントは、本年11月5日、国際的投資ファンドRipplewood Advisors LLCが組織した投資団に74百万ユーロ、約10億円で売却されました。2年間は持分を売却できないとの条件が課されていますが、投資団は、ラトヴィア経済が今後持続的に成長するとの長期的見通しの下に本件投資を行ったものであり、短期間に売却することはない旨発表しています。Ripplewood Advisors LLC は我が国日本長期信用銀行(新生銀行)を購入したRipple Holdingsと同体であり、この事実はラトヴィアでも広く報道されました。なお、パレックス救済に当たり資本の15パーセントを出資した欧州投資開発銀行の持分には変化ありません。 7.各国企業の進出 (1)2014年、次の企業がラトヴィアに進出しました。詳細は末尾記載の公社担当者にお問い合わせください。 スウェーデンARTEX社:http://www.artex.se/en/ 航空機、自動社等に使用する高級シートを製造しています。 (2)国際的ケーブル会社AXON CABLE社:http://www.axon-cable.com IT関連製品等、各種ケーブル、導線、コネクター等を製造しています。日本にも支社があります。 (3)米国の化学製品会社CABOT CORPORATION:http://www.cabotcorp.com/ 多くの工業用化学製品を製造しています。 8.2014年「輸出・イノヴェーション賞」 12月4日、大統領臨席の下、ヴィッゼメ・コンサートホールにて2014年「輸出・イノヴェーション賞」授与式が行われ、下記の各企業が受賞しました。本賞の授与は本年で10回目になります。 2014年輸出大賞 オラインファーム社– AS „OLAINFARM” 同社は、薬品製造会社です。 輸出競争力賞(大・中規模企業) 一等賞: カラヴェラ社 魚の缶詰製造 SIA „KARAVELA” 二等賞: シドラブ社 塗装機器製造、同社は真空状態にて塗装を行う特殊技術を持っています。 AS „SIDRABE” 三等賞: リーガ乳製品コンビナート 各種乳製品の製造 AS „RĪGAS PIENA KOMBINĀTS” 輸出競争力賞(小企業) 一等賞: Xインフォテック社 コンピューターソフトウェアー・ITシステム・デジタル文書の作成管理 SIA „X INFOTECH” 二等賞: スカンツーリング社 精密金型製造 SIA „SKAN-TOOLING” 三等賞: ラトガレ・マスト社 金属製マスト等の製造 SIA „LATGALES STABU KONSTRUKCIJAS” 輸入代替品賞 一等賞: サクレット社 各種建設資材の製造・建築請負 SIA „SAKRET” 二等賞: テナポルス社 石油化学製品製造 SIA „TENAPORS” (sendvičpaneļi) 三等賞: クヴァドロ社 家庭・園芸用等の化学製品製造 SIA „KVADRO” イノヴェーション賞 一等賞: ラリファン社 薬品・化学品製造 SIA „LARIFĀNS” 二等賞: リーガ電気製品社 電車部品・動力装置の製造 AS „RĪGAS ELEKTROMAŠĪNBŪVES RŪPNĪCA” 三等賞: シルバノル社 生薬の製造 SIA „SILVANOLS” 工業デザイン賞 一等賞: フェリチ社 朝食用シリアル製造 http://www.lvan.lv 二等賞: エーレンプレイス社 自転車製造 SIA „ĒRENPREISS ORIGINAL 三等賞: PAA社 浴室製品製造 SIA „PAA 上記ニュースの詳細、ラトヴィア経済、ビジネス機会、投資環境に関するご質問は、下記担当者にお問い合わせ下さい。 (1)郵便番号150-0047 東京都渋谷区神山町37番11号プリマヴェーラ神山A号室 在日ラトビア共和国大使館 ラトヴィア投資開発公社日本代表 アリナ・アシェチェプコワ(Alina Ascepkova) 電話: 03-3467-6888 ファックス: 03-3467-6897 Eメール:
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スカイプ名: alinaascepkova (2)ラトヴィア投資開発公社(Investment and Development Agency of Latvia) Perses Street 2, Riga LV-1442, Latvia 日本コーディネーター長塚 徹(Toru Nagatsuka) 電話: 371-6703―9473 ファックス: 371-6703-9401 Eメール:
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