報告 日本ラトビア友情プロジェクト2014 日本ボーイスカウト富士地区 川島泰彦 私達のラトビアとの友情プロジェクトは今年で6回目を迎え、来日したラトビアスカウト9名、ラトビアを訪問した日本のスカウト11名、合計20名の若者たちが友情を育み交流を楽しみました。 2008年、来日したガールスカウトリーダー、リエネは日本ファンになり、再度ラトビア大学に入学し、今年6月日本文学の学位を取得、2009年に派遣された具志堅さんは本年派遣のリーダーを引き受けてくれました。 このことは私にとりこの上ない喜びでした。 スカウトと言っても半数以上が成人ですがチャンスがある毎に再会を楽しみ、ファイスブックで交流しているようです。
2014派遣団は具志堅唯さん(リーダー 会社員25才)、黒川麻伊さん(記録係 高校2年)、谷津倉由真さん(映像係 高校2年)、里和健三郎君(会計係 高校1年)の4名でいずれも優秀な若者です。 7月28日から8月11日までの2週間にわたってラトビア側が立てたプログラムでキャンプ、カヌーツアー、ホームステイをしたりで大いにラトビアを満喫してきました。 出発時の少々不安そうな表情が帰国した時には笑顔があふれた自信満々顔になっていたことが全てを語っているようです。 きっと日本とラトビア間交流の主役になってくれることと信じます。
以下に滞在スケジュールとスカウトたちの報告文の一部を写真と共に掲載いたしますのでどうぞご覧ください。 スケジュール 7月28日 17:20 リーガ空港着 各自ホームステイ先へ 7月29日 リーガ観光と日本大使館表敬訪問 7月30日 ダウガヴァ川カヌーツアー 7月31日(木)~8月2日 バルミエラ方面 カヌーツアー ローバーキャンプ参加 8月3日(日) オグレ スカウトミュージアム シルバーウルフと面会 8月4日 リーガ スカウト隊と交流 8月5日(火) ユールマラ ヨットでシースカウトと交流 8月6日 リーガ アボルティニャ国会議長表敬訪問 ラトビア外務省訪問とラトビア大学生と交流 8月7日 ライ麦パン工場見学と実習 8月8日 ローバースカウトと交流 8月9日(土) リーガ 送別会 荷造りタイム 8月10日(日) Fairwell to Latvia 8月11日(月) 08:55 成田着 7月30日 具志堅 スカウトたちの顔に変化が出てきた。日本にいたときとは違い目が輝きイキイキしていた。また、Lieneがリガの街を日本語でガイドしてくれたが、彼女の日本語の上達の速さに驚かされた。ラトビアの人々のいくつもの言語を流暢に操る能力は半端じゃない。学習方法を教えてもらいたい。 7月31日 黒川 一日でカヌーの漕ぎ方が見違えるほど上達した。バルミエラのスカウトともたくさん交流できた。皆で見ることができたあの満天の星空は忘れない。ただただ川の流れに任せて流れていく時間は自分が日本の高校生であることを忘れそうになった。 8月5日 黒川 ニクスと再会。三年前の私はラトビアで再びニクスに会うなんて想像もできなかったがこうしてまた会うことができ、今更だがこのプロジェクトに参加して良かったと思った。海の上から見る夕焼けは綺麗だった。 7月31日 里和 ボートトリップ。途中の雨にはさすがにまいったけど、夕食のマカロニと満天の星空で相殺どころか二倍以上満足感があったからオールオッケー。カルビスとロバートととても仲良くなれた気がする。三隻のボート合体。松の葉が痛いことを初めて知った。 8月7日 里和 いつになくダービスの顔が少し険しかった。どんな国でも、戦争は必要とされない時代になった。それでも、あった事実まで消すことはおそらく、永遠にできないことだろう。自分たちは、事実を元に、二度と戦争が起こらない世界を維持しなければならない義務がある。今日は一番真面目になれたかもしれない。 8月2日 谷津倉 3日間カヌーを漕ぎ続け腕が筋肉痛になった。朝のフリーマーケットは民族衣装を着て踊っている女性が美しくて見惚れてしまった。伝統的な物や伝統的な衣装、伝統的な食べ物など、ラトビアの伝統に触れることが出来た。足つぼ公園は思った以上に足に激痛が走り、自分の不健康さ改めて実感した。 8月10日 谷津倉 別れの日。リンダとダービスのお母さんが空港まで送ってくれて、ラトビアスカウトのチーフを貰った。スカウトだけで飛行機に乗るのは初めてで、新富士駅まで辿り着けるか不安だった。ラトビアの方たちはとても優しく歓迎してくれた。私も来年ラトビアの方を受け入れる時、精一杯歓迎してあげようと思う。本当にありがとうございました。 講評 記録係として文書を作成し4人の感想をまとめていく過程で、二週間をもう一度一から振り返ることができた。それぞれの目が映したラトビアは美しいことに変わりはないが、同じ体験にも違う見方があり、それらを一つ一つつなげていく作業は、とても興味深いものとなった。ただ4人にはラトビアへの愛とこのプロジェクトにかかわっていただいた全ての方への感謝の気持ちは共通する。 黒川麻衣
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