Home   トピックス   ラトビア語教室  
2024/04/19 金曜日 08:37:07 JST
Home arrow ラトビア音楽情報 arrow 音楽情報 arrow 【11/20】ラトビアの新作オペラ「サルカンス」が大賞を受賞
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【11/20】ラトビアの新作オペラ「サルカンス」が大賞を受賞 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2008/11/21 金曜日 01:33:19 JST
 ラトビア新世代の作曲家アニトラ・トゥムシェヴィツァが、ノルウェー・ボデ市で行なわれたオペラ・コンクールに新作オペラを出品し、見事優勝を果たしました。
 北欧を中心とする19名の作曲家の作品に対する選考は去る10月9日に終了し、アニトラの作品に対する大賞および聴衆賞の授与が決まりました。ラトビア音楽情報センターの公開情報によると、来年秋にはノルウェー語版の全曲上演が企画されているとのことです。
 大賞が授与された室内オペラ「サルカンス(赤い色)」の台本は2005年のパリ郊外暴動事件に基づくとのことで、私はこの夏にアニトラから地元での試演会の録画を見せてもらっていました。リガで彼女に会った際、「私はいつも頭の中で音が鳴っている。人のイメージを浮かんだ音で曲にする。That's my life.」と語っていました。それは登場人物を音で表すオペラの創造に生かされているのでしょう。音の色彩感を重視したシンプルな音楽は審査員の関心を惹いたのではないかと思います。
 1971年生まれのアニトラは現在ラトビア音楽アカデミーに在籍する院生ですが、先に同アカデミーのヴァイオリン科を卒業した演奏家でもあり、作曲家としてはすでに多くの作品を発表しています。最も得意とする分野は室内アンサンブルおよび管弦楽で、楽器の音色を使い分ける手腕は広く認められており、編曲の依頼も来るようです。
 彼女は数年前、私が音楽アカデミーに紹介した日本のオーケストラ作品に関心を持ち、それを契機に私とのコンタクトが始まりました。アニトラは友人たちの多くの作品・音源を自作とともに紹介してくれましたが、それは私が2005年のラトビア音楽コンサートでアニトラとグンデガ・シュミッテのフルートソロ曲を演目に選ぶきっかけとなりました。強烈な個性いっぱいのアニトラのオペラが、いつの日か日本にやってくることを願っています。【ゼメネ音楽企画・菊地康則】


Anitra Tumsevica
の音楽ページ:http://www.myspace.com/anitratumsevica

 

 

(写真)アニトラ・トゥムシェヴィツァ

【提供 ゼメネ音楽企画】
 
次へ >
ラトビア関連写真(写真随時追加)
image0170.jpg
サイト内記事検索
人気記事