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【6月30日】第62回現役東西四連演奏会 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2013/07/01 月曜日 19:32:45 JST

 

 

各校とも甲乙つけがたい熱演

 “ビッグ4”を自称した頃の充実感が蘇る

  今年の現役四連メンバーは、東京スカイツリーに近い“すみだトリフォニーホール”に集った。630日。開演16時、終演19時過ぎ、3時間をはるかに越える演奏会ながら、各校とも全く甲乙つけがたい熱演が続き、客席にも各メンバーがこの演奏会に賭ける強い思いが伝わってきて、最後まで緊張と興奮が続いた。62回の伝統を誇り、各校とも歴史に残る名演を残し続けたこの演奏会も、近年は男声合唱全体の低迷が続いて、早稲田を除く3校はメンバー減に悩んでいたが、今年は関西学院76名、同志社49名、慶應42名と前回の東京演奏会を大幅に上回った。逆に早稲田が51名と大幅減になって4校のステージ姿は極めて均衡がとれ、質・量ともに、“ビック4”を自称した最盛期を彷彿させる充実感に満ちた。

  今年の演奏曲目は期せずして邦人による秀作が並んだが、客席に4人の作曲家全員(鈴木憲夫氏、新美徳英氏、高嶋みどり氏、加藤昌則氏)が顔を揃え、各校の演奏終了後に、それぞれの指揮者に紹介されて挨拶に立ち、大拍手を浴びた。これも伝統の東西四連ならではの光景だろう。一週間前のOB四連の盛況に続く、在京の4OBや男声合唱ファンにはたまらない演奏会が続いた。この日の為に関西から上京した関係者・ファンも多く、ロビーは“ここは東京?”と錯覚するほど関西弁が闊歩していた。【Latvija編集室 徳田浩】 

【各校の演奏曲】

 関西学院グリークラブ 

男声合唱組曲「永久ニ」 詩・曲:鈴木憲夫、

指揮:広瀬康夫 ピアノ:大山まゆみ・渡辺磨奈(連弾)

※今年3月に全四国男声合唱フェスティバルで初演された壮大な生命の賛歌。導入のぶ厚いハーモニーに圧倒され、70人余名の余裕に満ちた響きにぞくぞくした。往年の男声合唱の雄・関学は、再び全盛時代に突入したと感じた。 

早稲田大学グリークラブ 

男声合唱とピアノのための「ことばあそびうた」詩:谷川俊太郎、曲:新美徳英

指揮:樋本英一 ピアノ:小林 功

※早稲田としては珍しく少人数(50名)の演奏だったが、複雑なハーモニー・リズム、強烈なダイナミクスを求められるこの秀作を完璧に演奏した。技術的にはナンバー1と感じた好演で早稲田の新しい魅力をアピールした。いつもの超80名ではこの味を出せなかったかも。「さる」秀逸だった。

 同志社グリークラブ

男声合唱組曲「風に鳴る笛」詩:谷川俊太郎 曲:高嶋みどり

指揮:伊藤恵司 ピアノ:萩原吉樹

40余名に増えたメンバーが、例によってステージいっぱいに広がるフォーメーションで演奏したが、多彩な変化に満ちた作品を見事な統一感と声の広がりで会場を包み込んだ。とこしえの勝利を詠う終曲の絶唱がいつまでも耳に残った。

 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団

男声合唱のための合唱詩「ふなたび」 詩:宮本益光 曲:加藤昌則

指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則

※幹事校のワグネルがこの演奏会の為に委嘱した新曲。架空の少年「フナト」が自然を友にして、充実し、快活に生きる様を描く実に多彩な作品を、いまの現役ワグネルにしか出来ない若々しく大らかに歌い上げた。美声のバリトンソロが見事だったが、それ以上にテノールのメロディーラインが秀逸だった。 

合同演奏

男声合唱のための「おらしょ」カクレキリシタン3つの歌 曲:千原英喜

指揮:辻 博之

※先週のOB四連でクローバークラブ(同志社)が好演した作品。この日は200余名のぶ厚いハーモニーが一層奥深い世界を表現して、また新たな魅力を醸し出した。グレゴリー聖歌のユニゾン導入などなど、魅力が充満した素晴らしい作品であることを改めて感じた。欲を言えば、フォルテ部分の強烈な表現力に比べて、心の奥深い部分を描くピアニシモでややきめ細かさに欠けたかも知れない。

最終更新日 ( 2013/07/01 月曜日 19:35:52 JST )
 
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