日本ラトビア音楽協会理事とし大活躍のラトビア語教室講師・堀口大樹氏が、このほど白水社からラトビア語の入門書「ラトヴィア」を出版、5月8日にラトビア大使館で出版祝賀会が行われた（主催：ラトビア大使館）。以下は世話役を務めた植木佐代ラトビア語教室事務局長の報告です。

※当協会は国名表示を新聞用語の「ラトビア」に統一していますが、今回の書名は出版社の意向で「ラトヴィア」と表示されましたのでそれに従いました。【Latvia編集室】

ラトビア語教室開講以来の手作りプリント教材を集大成

ラトビア語教室事務局長　植木佐代

教室の講師を務める堀口大樹氏がまとめたテキスト「ラトヴィア語」が、白水社のニューエクスプレスシリーズとして４月１０日に出版され、これを祝う会が、大使館の主催で５月８日に行われました。教室の新旧の受講生もお招きを戴きましたが、大使館ならびに協会関係者、氏の大学時代の恩師やご友人、発音指導をして戴いている合唱団「ガイスマ」の団員有志ほか、大勢の方々がお祝いに駆けつけ、盛大な会になりました。

　ヴァイヴァルス大使は、「言葉は、人と人、国と国を結ぶ最も大切な手段」とおっしゃって、日本語で書かれたラトビア語のテキストが世に出たことを、大変喜んでいらっしゃいました。また、白水社の担当者は、ご挨拶の冒頭で、「語学書の出版でこのような会が催されるのは極めて異例で、このシリーズを担当してきた自分にとっても初めてのこと」と話されましたが、大使館がそれだけ高く評価していることの何よりの現れだと思います。

　堀口先生は、２００７年の開講以来ずっと、手作りのプリント教材を準備して授業を行ってきました。このテキストはその経験を存分に活かし、これまでの氏の研究が結実したものと言えます。テキストにはＣＤがついていて、正確な発音を学ぶこともできます。
　

ラトビア語教室は、この４月から第１２期（初級・中級）がスタートし、初級クラスで早速このテキストを活用しています。テキストが出版されたことにより、ご遠方にお住まいで教室に通えない方など、どこにいてもラトビア語が学べるようになったことは誠に喜ばしいことです。ただ、至れり尽くせりのテキストができたことで、忙しい時間をやりくりして通う受講生が、「もうこれを使えば勉強できる」と教室から離れはしないかしら…と、少しだけ心配もしています。