Home   トピックス   ラトビア語教室  
2020/12/04 金曜日 05:53:11 JST
Home arrow トピックス arrow 2012年9月のニュース arrow 【9月25日】創立8周年を迎えて 藤井会長の挨拶
メインメニュー
Home
トピックス
協会案内
ラトビア音楽情報
協会ニュース「latvija」
検索
お問合せ
ラトビア語教室
協会合唱団「ガイスマ」
管理用エリア
【9月25日】創立8周年を迎えて 藤井会長の挨拶 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2012/09/25 火曜日 20:55:28 JST

  917日に開催した日本ラトビア音楽協会創立8周年記念レセプションに参加できなかった会員諸兄の為に、当日の藤井威会長の挨拶の全てを掲載します。驚くべき忍耐力と不屈の精神力で独立を勝ち得たラトビアが、近年の経済危機も見事に克服しつつあることを賞賛されています。【Latvija編集室】

 日本ラトビア音楽協会創立8周年を迎えて 

ラトビアは欧州経済危機も驚くべき忍耐力と不屈の精神力で克服しています。

                                                                            会 長 藤井 威  

 バルトの小国、人口220万人余程度のラトビア共和国…、この国がとにかく大好きな人々の小さな集い、我らの日本ラトビア音楽協会も創立8周年を迎えて、ヴァイヴァルス駐日大使のご臨席を得て、多数の会員と共にこの日を迎えることを心から嬉しく思っております。ささやかな会ではありますが、例年の通り和やかな交歓の集いをお楽しみいただきたいと願っています。

  私も創立以来、副会長、会長として、この会の発展と共に楽しく歩んでまいりました。日本・ラトビアの音楽を通じる交流から、芸術・文化一般の交流へ、さらに両国の友好親善の一層の増進へ向けて、皆様と共に微力を傾けてまいりました。「微力を傾けて」という言葉は我々の気持ちからは少し適当でないかも知れませんね。そうです。「この会の活動に参加させていただけることを心から楽しんできました」と言うべきでしょうね。  

 私自身、総会などでいつもご挨拶させていただき、この大好きな国ラトビアへの「讃歌」を奏でて参りました。そして毎回、この小国が、巨大な話者を持つ有力な言語(ドイツ語、スラブ語、スウェーデン語など)、優れた文化と伝統を持つ有力民族、そして巨大な政治力と軍事力を備えた大国にぐるりと囲まれながら、ラトビア古来の歴史的言語と、文化や伝統を確かな形で保存し、遂には言葉と音楽を軸に民族意識を培い、長期にわたる苦難と苦闘の歴史を克服してきた驚くべき忍耐力と不屈の精神力に、心からなる讃歌を捧げてまいりました。 

(注)なお、ラトビアの苦闘の歴史と音楽立国の成功への讃歌は、日本ラトビア音楽協会のホームページに10回にわたって連載しておりますので興味のある方はどうぞ。  

  8周年レセプションに際しては、少し趣向を変えて最近のこの国の政治経済の面から「ラトビア讃歌」を奏でさせて下さい。いえいえ、決して難しい話をしようと言うのではありません。20089月、世界の金融界は揺るがしたいわゆるリーマン・ショックは、経済グローバル化の巨大な波に乗って、あっという間に世界経済に深刻な影響を与えました。旧ソ連共産体制の下で、長年にわたって呻吟してきたラトビア経済も、1990年の民族悲願の独立回復に続いて、西欧経済圏への復帰後次第に力をつけ、2004年3月NATO加盟、同年5EU加盟と順調に存在感を示してきました。でもまだまだ小国のこの国にとって、リーマン・ショックは大変な打撃を与えます。こまかい統計データを述べたてるつもりはありません。ショックの翌年、2009年の経済成長率がマイナス18%、失業率は20%をこえたという異常な数字に注目して下されば充分でしょう。 

 でもここからが、この国の忍耐力と精神力の再度の出番であり、深刻な経済危機に見舞われたギリシャなどEU内の一部の国には見られないような徹底した緊縮策によって、国際収支や財政収支の赤字拡大に強力な歯止めをかけ、IMFなどから75億ユーロの緊急融資を受ける見返り措置として、公務員の3割削減や平均25%に及ぶ給与カットを断行しつつ、他方で付加価値税率を18%から21%に引き上げます。結局、ラトビアはGDP比で1316%に及ぶ財政赤字を3%台にまで削減することに成功します。これは本当に思い切った措置であり、国民は、西欧経済の一環とし将来にわたって順調な発展を持続してゆくための土台を再構築してゆく上で避けて通れない方策として、これを受け入れたのです。

  このような政策を受けて、ラトビア経済は再び順調な回復を示しはじめます。2010年第3四半期から経済はプラス成長に転じ、2011年には結局5.5%の成長を実現します。2012年に入っても順調であり、第1四半期は6,9%の成長を記録し、EU諸国内では最高の成長率となったのです。20093月に首相に就任したドムブロフスキー氏は、その後の2回の国政逝去でも国民の信任を得ています。

  こうしてラトビア経済は危機を克服しつつありますが、まだまだ安心は出来ません。EUの予測では、ラトビアの2012年の成長率は、201111月時点で4.0%としていましたが、本年5月の見通しでは2,5%としています。EU全体の成長が大きく下ぶれしている状況が、ラトビアにも影響しているのです。ラトビアの忍耐力が試される状況はまだ続くと思われますが、私はこの国の小国とはとても見えない底力を信じています。

  皆様はいかがですか。以上をもって本日の私のラトビア讃歌にしたいと思います。

最終更新日 ( 2012/10/11 木曜日 21:18:37 JST )
 
次へ >
サイト内記事検索
人気記事