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【11月30日】岡村喬生さんのこと他 情報断片13 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/11/30 水曜日 14:09:36 JST

 

  片(201113号)

 岡村喬生さんの嘆き 新蝶々夫人は大成功に終ったが…。

   岡村さんの執念で実現した「新マダマバタフライ」イタリア公演の舞台裏がNHK.BSプレミアムで詳細に放送された。岡村さん自身が「情けない自分も撮ってほしい」と望んだそうだが、出発前に計画していたことが次々に変更を余儀なくされ、それを受け入れざるを得ない岡村さんの表情なども克明に放送された。オペラにおける日本とイタリアの伝統・パワーの違いを痛感させられたが、放送の後に岡村さんと会う機会があった。

  31歳の若い指揮者が、出演者について平然とダメ出しをしたことに岡村さんは「ヨーロッパの歌劇場ではどこも似たようなもの。直ぐにでも歌える代役はごろごろいる。日本で厳しいオーデションをやって選んだと説明したが…。ただ、あそこで俺が抵抗したら苦労したプロジェクト全体がパーになりかねない。受け入れるしかないんだよ」。しかし、最終日にはスズキ役の日本人歌手が出演し、結果的に大成功を収めた。そして新演出の最も大切な部分、蝶々さんは絶望して死んだのではなく武家の娘として誇り高い最後を選んだこと、スズキも当然のように後を追ったことがしっかり演じられた。岡村さんの深い思いが通じた。

   今回のプロジェクトが大成功裏に終ったことを祝福すると、「いやいや、まだまだ終ってない。カネの面が大変なんだよ」と…。岡村さんは、日本を正しく理解されるように願い、長い時間をかけて今回のプロジェクトを推進した。しかし、経済の衰退に加え東日本大震災の影響を受けて巨額の赤字が残った。当初から経費は日本・イタリアが折半で持つ契約。岡村さんは「山中湖の山荘を売却することにしたよ」とさりげなく話した。日本という国が情けなくなった。(Latvija編集長 徳田浩)

柔道・内柴正人のこと

   五輪2連覇で柔道の英雄になった内柴正人(33)がセクハラ疑惑で、女子柔道部コーチを勤めていた大学を懲戒解雇され、多くの知人からコメントを求められた。“怒り心頭”の心境である。場違いながら、長く柔道記者として喜怒哀楽を書き綴った自分にふと戻った。本人のバカは当然だが、根はもっと別のところにある気がしてそれに対する怒りが大きい。“柔道修行の目的は人間を磨くこと”という表看板はインチキだったのかと。

   内柴は若い頃、大事な試合で体重調整に失敗して失格し、彼の選手生命は終ったと思った。ところが黙々と努力を続けてメディアが殆んど取材しない大会で復活、その時居合わせた私は彼を祝福し、五輪出場も夢ではないと激励した。その頃は本当に純粋な目をしたシャイな男だった。何故、こんな善悪の区別がつかない人間に成り下がったのか。“未成年に酒を飲ましたのは悪かったが、行為は同意だった”だと?…。バカを言うな。何故、素直に先ず陳謝しないんだ。

  しかし、内柴以上に猛省陳謝すべきは内柴を育てた師や柔道界の重鎮たちだろう。金メダルを獲得した彼をちやほやするだけで、人間として大切なことを教えていない責任を痛感すべきだ。柔道は勝敗より人間を磨くことが何より大切という美徳を唱えながら、一方では人間性を無視した“しごき”が絶えない。勝者を英雄扱いするから本人は慢心して自分を忘れる。何をしても許されると錯覚する…。たまたま今回は内柴が大騒ぎされたが、これに似た事件が柔道界に数々発生しているのが現実だ。柔道の祖・嘉納治五郎が唱えた「精力善用・自他共栄」が空しく感じられる。このままでは柔道は国民から見放される。内柴を柔道界から追放して終る問題ではない。(徳)  

最終更新日 ( 2011/11/30 水曜日 14:13:05 JST )
 
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