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【11月18日】今年も70名余が完全燃焼した桜楓定演 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/11/18 金曜日 16:24:36 JST

  贅沢でハードなプログラムを熱演、満員の聴衆を魅了 

  日本女子大学合唱団の卒業生によって1964年に設立され、1970年から1年も欠かさず定期演奏会を継続している桜楓合唱団が、今年(第42回)も素晴らしく意欲的なプログラムを編成してメンバー70名余が完全燃焼、満員の聴衆を魅了した(1113日・すみだトリフォニーホール)。松下耕氏の卓越した音楽性・人間性がメンバーの心を完全に捉え、しっかり練習して最高の音楽を奏でられた歓びと充実感が、一人一人の表情にみなぎっていた。継続も凄いが、毎回毎回進化していく彼女たちのハードな挑戦に敬服すると共に、今年の成功を心から祝福したい。4つのステージは、それぞれがメインステージと言っても過言ではないハードな内容だった。それだけに達成感・歓びの格別な大きさが伺えた。

   今年のプログラムは、①女声合唱とピアノのために「花冷えのあとで」(詩:山崎佳代子、曲:松下耕)、②「MESSE BREVE」(曲:Guy Ropartz)、③女声合唱とピアノのための「三つの詩編」(曲:松下耕)、④女声合唱組曲「心の四季」(詩:吉野弘、曲:高田三郎)の4ステージ。特に後半のステージが秀でていた。「三つの詩編」は一つ間違えば救いのない演奏になりそうなかなりの難曲だが、各パートの旋律・言葉・発声とも自信に溢れていた。これは激賞もの。やや遅めのテンポで演奏された「心の四季」は、正確な歌唱に加えて聴き手の心に浸み込むような情感に魅了された。終曲のピアニッシモ8小節に涙が出そうになったが、ふと、このステージだけは全員暗譜演奏したらどんなに素晴らしいだろうかと思った。

   99パ-セントの激賞に1パーセントの辛口を加えるならば、「ロバルツのミサ」は、この作品の素晴らしさを100パーセント出し切れなかったか? 小品ながら私自身も今“いそべとし男声合唱団”で練習中のあまりにも美しい名曲。各パートの動きに不揃いな部分があったことと、声にもう少し透明な響きが欲しい気がした。若い森田悠介氏が振った「花冷えのあとで」は無難な好演だったが、最初のステージのためか声を完全に出し切れず、言葉がはっきり伝わらない部分があった。練習は後半の2曲に重点を置いたと思われるが、4ステージの全てに感動的な演奏を望む方が欲が深いかも知れない…。来年の更なる飛躍を期待し、敢えて述べた。伴奏は①③④が前田勝則のピアノ、②が新山恵理のオルガン。いつもながら前田のピアノが秀逸だった。 

 前日の12日に演奏会を開いた日本ラトビア音楽協会合唱団「ガイスマ」の、運営面も含む中心的役割を担った桜井珊子さん、高仲和子さん、中尾喜子さん、植木佐代さんの各メンバーが、連日の疲れを全く見せずに颯爽と歌っておられた。深い敬意と感謝の意を捧げたい。(徳田浩) 

最終更新日 ( 2011/11/24 木曜日 21:29:13 JST )
 
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