日本とラトビアが一段と近い国になった! 冒頭、ヴァイヴァルス大使が格調高く挨拶 通訳オレグス氏 後方は進行役の松原千振氏
合唱団ガイスマの演奏 第2回ラトビア音楽の集いが11月12日(土)、渋谷区文化総合センター大和田「さくらホール」で行われ画期的成功を収めた。今年は日本・ラトビア国交樹立90周年及び国交回復20周年という記念すべき年に当たり、ラトビア共和国大使館と日本ラトビア音楽協会が当初から連携を深めながらこの演奏会を推進した(後援:外務省・渋谷区)。大使館はこの演奏会を、ラトビアの伝統と誇りを日本の多くの人に知ってもらい、両国交流の輪を一層広げるために日本に於ける最大の大使館行事と位置付け、財政面も大きくフォローした。 プログラムは今回も全てラトビアの音楽で構成、歌曲・ピアノ曲・サクソフォン曲・合唱曲などが次々に披露された。伝承民謡に加えて近代の作曲家の作品も多彩に紹介され、ラトビア音楽の素晴らしを満喫する一日になったことを、全聴衆は大きな拍手で証明した。ラトビアの優れた音楽を通じて両国の末永い友好関係を深めたいと願う日本ラトビア音楽協会にとっても記念すべき演奏会になった。ペーテリス・ヴァイヴァルス大使は「この日の多様な作品を全て日本人演奏家によって演奏されたことに限りない価値がある」と強調した。日本とラトビアが一段と近い国になった。 【当日の概要】 開幕前に北條加奈が、第2の国家と言われる「風よ吹け」をアカペラで演奏、ヴァイヴァルス大使がユーモアも交えながら格調高く挨拶した。この日の進行は松原千振当協会常務理事が担当した。 第1部 ①北條加奈(メゾソプラノ)が「ピアノ伴奏付きの4つの歌」(A・Sauka)など3曲を演奏(ピアノ:植木園子) ②東原貞彦(バス)が「川に流された樫」(L・tautasdziesma)など5曲を演奏(ピアノ:小池陽子) ③合唱団ブンビエリ(梨)が「母は息子を育てた」(J・vaivods)など3曲を演奏(指揮:大津康平) ④前田勝則(ピアノ)が「アリエッタ」(A・Sulte)など4人の作曲家の作品を多彩に演奏
上から北條加奈さん、東原貞彦さん、合唱団ブンビエリ、前田勝彦さん 第2部 ①河西麻希(サクソフォン)が3人作曲家による「即興」「瞑想」「風景」を演奏(ピアノ:石橋衣里) ②日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマ(光)が「ラトビア国歌」「我が祖国に」(R・Pauls)など7曲2を演奏(指揮:山脇卓也) ③合同演奏で「太陽、稲妻、ダウガウ」(M・Brauns)など2曲と、最後に出演者全員が登場して「百万本のバラ」(R・Pauls)を演奏
上から河西麻希さん、合同演奏 終演後、文化総合センター1階のベルマーレ・カフェで賑々しく和やかに打ち上げパーティーが行われ、出演者・親しい来客が一体になって限りなく談笑の輪を広げた。北海道や関西から参加された来客もいた。【Latvija編集長 徳田浩】
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