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【8月23日】被災地への熱いエール 再び「祈り」演奏 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/08/23 火曜日 20:07:28 JST

  子どもたちのミュージカルグループ・ZEROキッズと作曲家の谷川賢作氏の呼びかけで制作された合唱曲「祈り」(詩:佐々木香、曲:谷川賢作)が、821日、長唄杵巳会が主催する演奏会の特別企画「頑張れ東日本!」で再び演奏され、絶賛を博した。 

  東日本大震災直後、キッズと大人の混声四部によるこの作品のCDを制作し、売り上げの全額を被災地の子ども達に贈って元気と勇気を与えようという企画に、合唱参加者が238名に膨れ上がってマスコミでも大きく取り上げられた。今回は生演奏を披露して被災地へさらに熱いエールを贈ろうという狙い。最初に「祈りプロジェクトチーム(ZEROキッズと仲間たち)」が演奏し、さらにその歌声は杵巳流長唄演奏家全員と客席の方々の大合唱になり共感の輪が大きく広がった。 

サプライズ! 長唄演奏会で異例の演奏 

 今回の企画は人間国宝でもある長唄杵巳流七世家元・杵屋巳太郎氏の熱い思いが出発点だった。タイトルを「杵巳流から未来への伝言~ひとり ひとり~ひとりじゃない」とした。私(徳田・この催しでは杵屋巳朗)が進行を担当することになった。先ず、杵屋巳太郎(三味線)、谷川賢作(ピアノ)、飯島晶子(朗読)による「見えないばくだん」(今年7月、被爆ピアノコンサート「未来への伝言」で初演)を演奏。見事なパフォーマンスに、それぞれの原発事故に対する強い思いを込めた。南相馬在住の詩人・寶玉義彦氏(今も避難生活を余儀なくされている)が被災地の状況報告を行い、自作の詩を切々と読んだ。 続いて登場した祈りプロジェクトチームは、キッズ・女声陣が浴衣・着物姿で登場。邦楽の会を意識した佐々木希理事長の配慮か。やはり日本の女性は着物が似合う。指揮の相原郁美さんも着物姿をバッチリ決めた。心のこもった良い演奏だった。さらに男女杵巳流演奏家全員がそれぞれ正装でオンステし、客席に対する私の歌唱指導を補佐。杵巳の演奏家達は2日前の簡単なレッスンで完全にマスターしていたし、三味線の名人・杵屋巳太郎氏も豊かな表情で歌った。客席も大きな声で反応してくれた。最後の全員合唱は私が指揮したが、プロジェクト録音の時とはひと味違う感動を覚えた。

 CD販売に関しても、当日の売り上げを含み200 枚を上回ったようでささやかながら貢献できてホッとした。他に杵巳会から義援金も拠出できた。企画に賛同して頂いた谷川さん、佐々木さん、プロジェクトの皆さんに深く感謝したい。本当にありがとう。飯島さん、演出家の飯田輝雄氏(この日もぶっつけ本番の舞監を見事に務めてくれた)らとまた一緒に感動して歌えた。私のレッスンで歌い、私の指示に従ってくれた、杵巳流ベテラン演奏家各位には頭が上らない。

  伝統の長唄演奏会に異例の1時間を挟んで全体の流れが崩れないかと、当初から心配した。舞台にグランドピアノが入ったのは100年余の歴史の中でも初めてで、緞帳が上った瞬間、客席に驚きの表情が見えた。しかし、演奏が進むにつれて音楽が持つ力は和洋を問わず無限だと痛感した。特別企画終了後も、杵巳の演奏家たちは11曲に心を込めて熱演を続け大きな拍手を浴びていた。この日の企画に、ささやかに自画自賛した。【Latvija編集長 徳田浩】 

写真はZEROキッズ提供。上から①プロジェクトチームの演奏(指揮:相原郁美)、②全員合唱(和服正装の私が照れくさい限りですが…)、③本番前の練習(キッズが可愛い!)④楽屋で記念撮影(皆の笑顔が最高!)

 

 

 

 

【5月10日】「祈り」プロジェクトに200名余が参加

  • 【5月17日】「祈り」録音に238名が参加 他
  • 最終更新日 ( 2011/08/23 火曜日 20:36:39 JST )
     
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