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【3月19日】ラトビア 10万ラッツの義援金など PDF プリント メール
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2011/03/20 日曜日 14:27:58 JST

情報断片(20114号)  

                             Latvija編集長 徳田  

日本国民の心が一つになった!

 ♪…支援の輪広がる 東北関東大震災の死亡者数が阪神淡路大震災を遥かに上回り、未だ15000人を上回る安否不明者がおられることは本当に悲しいことです。一刻も早く無事に発見救出されることを祈らざるを得ません。さらに、40万人に及ぶ方々が厳しい避難生活を続けておられます。ただ、前号でも書きましたが、被災者の素晴らしい人間力、とりわけ東北人の暖かさ・優しさ・粘り強さは世界中の人々を驚嘆させ、尊敬の念を一層高めています。その後も、各国政府や現地を直接取材したメディアが挙って称賛し、世界中に支援の輪が広がっています。前述したジルツ・ヴァルディス・クリストウス外務大臣と長内敬ラトビア大使との会談結果を受けてラトビア政府は同日午後、日本の地震・津波災害に対する10万ラッツ(1500万円)の緊急支援を決定しました。リーマンショック以来の財政危機を何とか乗り越えつつあるとはいえ、まだまだ厳しさが続くこの小国の素早い決断に感謝の他ありません。この日、ラトビア赤十字も日本の災害に対する義援金の募金を始め、メディアも大きく報道されるようです。外務省のリリースでも「ラトビアと日本の一層の連帯を重視」と記しています。この災害を通じて日本人の心が一つになったことを実感していますが、その輪は本当に世界中に広がっています。

 ♪…義援金のこと 今、私達に出来ることの一つは義援金を通じて被災者に対する支援の強い気持ちを表明することだと思います。スポーツ界・芸能界などの著名個人はもちろん、各団体やメディアでも積極的な募金活動を始めています。加藤専務理事から“協会としてどうするか”の提起がありましたが、“会員各位一人一人が、出来る範囲でしかるべき大きな団体を通じて善意を表明されるに違いない”と感じて、まだまだ小規模の当協会が窓口になることは遠慮しました。積極的な節電・節油が当然のように広がっていることも、いま出来ることをほとんどの方々が実行されていて嬉しい限りです。ただ、スーパーなどで見られる買い占め現象はとても寂しい気持ちになります。昨日、私は仕事で写真撮影が必要になりましたが電池がどこにも売ってなくて大弱り。結局、充電式のバカチョンカメラで何とか済ませました。専門店に山積みされていた電池は何処へ行ってしまったのでしょうか。食品などと違って、結局は引き出しの中で眠ってしまうのでしょうね。 

♪…福島の板垣忠直理事、お元気です 昨年、大手術をされた板垣忠直理事は、家の中は著しく散乱しながらも家屋ともどもご無事で大変お元気です。きっと近いうちに、被災者に元気と勇気を与える音楽活動に取り組まれることでしょう。昨日、宮城の中高生が避難所で、生きる喜びを強調した作品を豊かな表情で合唱している情景をテレビで見ました。涙を流して聴き入る被災者の姿に、音楽が持つ希望・勇気・安らぎを与えるという無限の力を改めて感じました。震災後、ホールでの演奏会が軒並み中止か延期になっていることは止むを得ませんが、早く世情が安定して多くの人が音楽を共有することを願わざるをえません。当協会は4月に大使館で、グランドピアノ寄贈を記念するサロンコンサートを開催します(後日詳細掲載)。さらに、風呂本佳苗さん(ピアノ)のフルトベングラー作品初演(422日・別ページ掲載)や、伊藤恭子さん(バイオリン)が前田勝則さん(ピアノ)と素敵なデュオリサイタルを開かれる(近く詳細紹介)など、会員関係の演奏会が続きます。是非お楽しみに。少し旧聞になりますが、北條陽子さんが出演する「中島はるの世界」を聴いてきました(227日・紀尾井ホール)。ご本人の言葉を借りれば“なかなかマニアックなコンサート”でしたが、独特の世界にぐいぐいと引き込まれるユニークで中身の濃い、後味がすごく良い演奏会でした。客席もほぼ満員。北條さんが弾いたピアノ曲は前にも聴いていましたが、この日は一段と冴えた好演で、作品・演奏ともラトビアの音楽関係者や聴衆を驚かせたことが納得できました。北條さんの衣装が素敵でとても華やかに輝いていました。“もっと大きな花束を持ってくればよかった”と少し後悔したり…。楽友三田会合唱団有志15名の男声合唱団「羅漢」による、書き下ろし新曲「中原中也晩年の三つの詩」の熱演も強く印象に残りました(伴奏・作曲者の金子はる)。 

♪…フルトベングラーの作品に期待 個人的なことで恐縮ですが、私はフルトベングラーの指揮する演奏に熱狂的に痺れた時期が長くありました。大学を出て初めて給料を手にした時、輸入中古レコード店でベートーベン交響曲のLP3枚買って、給料の半分近くを使ってしまった記憶が鮮明にあります。銀座のハンターという店でしたが、まだ輸入中古しかなくて当時でも12000円以上しました。その後、フルトベングラーの演奏はほとんどLPで聴いたと思いますが、作曲家であったことを風呂本さんから案内を頂いて初めて知りました。敬愛する指揮者の未知の作品にとても期待しています。風呂本さんの1月のリサイタルは所用で伺えませんでしたので、音楽の友3月号に掲載された評を掲載しておきます。『舞曲にちなむ曲で構成したユニークなプログラム。最初にバッハ《イギリス組曲》を置き、音楽の源流を提示した。端正な演奏である。しかし温かさを包み込んだ柔らかな音色は曲想の背後にある民衆の躍動や悲嘆を巧みに引き出す。特に“サラバンド”では苦悩を見詰めるような沈潜した視線がテンポを落とした演奏の中に投影された。続くバルトーク《ソナチネ》では熱狂するような民族的な色彩が強調された。それなのにバッハとの違和感がなく響く。強音でも少しも濁らない柔軟な音色によるものだろう。前半最後のラヴェル《ラ・ヴァルス》はどちらかと言えば、爽快なワルツに整理された形だが、その中に襞の深い様々なイメージを刻み込んだのは面白い。広半は呉祖強らのバレエ組曲《魚美人》から群魚舞など4曲、アルベニス《スペイン組曲第1集》から3曲、ゴットシャルク(ゴッチョーク)舞曲、ガーシュウイン《3つのプレリュード》と多様な舞曲が配置されたが、いずれも親しみや懐かしさに溢れていた。作曲者の想いが、風呂本特有の技法によって再生されたのだろう。(嶋田邦雄)』

最終更新日 ( 2011/03/20 日曜日 14:31:00 JST )
 
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