【1月29日】同時多発テロ10周年にガルータのカンタート演奏 |
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作者 webmaster
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2010/01/29 金曜日 18:09:20 JST |
ガルータ協会からの情報によると、ガルータの最も有名な作品「カンタート(神よ、あなたの大地が燃えている)」が、2011年9月11日にNYのタイムズスクウェアで、同時多発テロの10周年記念の枠内で演奏されることが決った。 演奏は合唱団Latvija、指揮はMaris Sirmaisで、他にラトビアの合唱団や合唱団の代表が加わる。またカンタートを歌った事のあるドイツと日本の合唱団へも参加を呼びかけている。このイベントにはEUの他の国も参加する。 日本ラトビア音楽協会は、かつて創立5周年記念行事として2010年2011年をメドに、ラトビアと日本の合唱団で同作品の演奏を模索していた。順序として、先ず日本の合唱団有志がラトビアでこの作品の演奏会に参加し、彼らが日本での演奏の核になり、ラトビアの合唱団と合同で実施するという企画を検討していた。しかし、リーマンショックのあおりでこの企画は頓挫し、本年、改めて検討を再開する方針を打ち出していた。今回のニュースが検討再開に弾みが付けば誠に幸いだ。アメリカやカナダにはラトビア人が在住するが、このカンタータはラトビア人にとって心の祈の歌でもあり、同時多発テロの記念日に相応しい作品と判断したと思われる。 これまでに日本で演奏されたガルータの作品〈( )内は初演年〉 カンタートKantāte "Dievs, Tava zeme deg!"(神よ、あなたの大地は燃えている) (2003) ピアノ・トリオKlavieru Trio (2005)オルガン作品では 瞑想Meditācija (2003) パッサカリアとフィナーレ Pasakalja un fināls (2009) リガでも演奏 交響詩「金の馬」Simfoniskā poēma "Zelta zirgs" (2007) 歌Dziesmas (2005/ 2008) そのほかサクソフォン、フルートの作品 女流作曲家ルーツィヤ・ガルータ(1902~1977)と、カンタータ「神よ、あなたの大地は燃えている」に関しては、Latvija12号9面にラトビア人の吉田ラスマさんの詳しい論文を掲載しているでご覧ください。 同氏は20世紀のラトビアが生んだ最も偉大な女流作曲家であり、ピアニスト、教育者としても偉大な足跡を残している。カンタートはキリスト教の持つイメージとラトビア民謡の持つイメージを合わせ持つことで、ラトビア人が苦難の時代下で力強い祈りの歌として創られ、同氏の最高の作品として全国民に受け入れられた。(写真提供・日本ガルータ協会・菊池康則氏) 【Latvija編集室】
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最終更新日 ( 2010/02/01 月曜日 10:09:52 JST )
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