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【8月24日】お江戸コラリアーず第8回演奏会 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2009/08/24 月曜日 23:42:34 JST

卓越した男声合唱とパフォーマンスで聴衆を興奮させた!

見事だった山脇卓也君の指導力・統率力

 

 

   若者たちにも人気急増中という「合唱団お江戸コラリアーず」の演奏会を初めて聴きました(822日・荻窪公会堂大ホール)。もう8回目なんですね。指揮者の山脇卓也君が早稲田グリーの学生指揮者だった翌年(もう11年も前です)、稲門グリークラブの演奏旅行で一緒にラトビアへ行った時から彼の才能を高く評価していましたし、その後も何度か彼が指揮する演奏を聴きましたが、この日の最大の感銘は、彼の指揮者としての見事な成長ぶりでした。彼は、我が日本ラトビア音楽協会合唱団「ガイスマ」の指揮者でもあります。 

 

それぞれが豊かな合唱経験を持つ2030代が中心の男声55名(若干の10代《大学生》と80歳超のメンバーも一人いましたが…)で、これまで合唱コンクールで数々の賞に輝いていますから、当然、大きな期待を持って会場に入りましたが、キャパ1190の会場がほぼ満員の盛況。最初のシベリウス(男声合唱曲集)の透明な響きとリズム感に先ず感嘆しました。このステージだけは村田雅之氏の指揮で、山脇君はソロを含むトップテノールで合唱の一員を務めましたが、この指揮者も後半、ソロや見事なピアノ伴奏を聴かせるなどなかなかの才能の持ち主です(横浜国大グリー出身)。声自慢の一人一人を見事に統一して、ヘルシンキ大男声合唱団とは違ったこの合唱団独自の響きを醸し出していました。

 

 この日の真骨頂は後半の2ステージでした。合唱の凄さに見事なパフォーマンスも加わって聴衆を驚嘆させ、快心の表情で歌う全メンバ-の幸せな気持ちがフルに客席に伝わりました。レベルの高い合唱団が、合唱の楽しさを聴衆に満喫させる醍醐味が格別でした。この合唱団が07年に委嘱初演した「ラグビー」(曲:信長貴富)は、控え目な中にも若者の情熱がほとばしるバランスが素晴らしい名演。赤いシャツに着替えた最終ステージは「大地の声」というタイトルで世界各国の特徴的な歌を、時にはメンバーがシアターピース的に2階後方や通路に分散して会場いっぱいに声を響かせ、聴衆をワクワク興奮させました。メンバーを自在に動かす山脇君のセンスと手腕は、パフォーマンスに工夫をこらす意味で今後の男声合唱が向うべき方向を示唆する価値あるステージでした。最後の「バンロンゴ(ガーナ民謡)」の太鼓から始まるリズム感覚と大地から湧き出るような声の素晴らしさ、とりわけ、メンバーの一体感は感動的でした。

 

大学のグリークラブは猛練習による熱演(時には名演)が売りですが、4年でメンバーが変わって行く宿命があります。やっと声が固まり合唱の素晴らしさが分かった頃、卒業して行くことになります。そんなグリーメンが卒業後も仕事の制約と闘いながら、一人一人がフリーな立場で、よりハイレベルな男声合唱を目指すグループが生まれ活躍することは本当に素晴らしいですね(大阪にも「なにわコラリアーズ」が活発な活動をしています)。これだけのメンバーが揃うと、まかり間違うとバラバラになる危険もありますが、同年代で、卓越した指導力、音楽性に加えて、人間性も豊かな山脇君の存在がなければこんな演奏会は出来ないだろうという気がしました。終始、クールに振り続ける姿も魅力的でした(誉めすぎかな!)。

 

この日の演奏は①シベリウス男声合唱曲集、②多田武彦曲:尾崎喜八の詩から(このステージは少し味に欠けたかも知れない)、③07年委嘱作品「ラグビー(詩:竹中郁、曲:信長貴富」、④「大地の声」《Naduri》(グルジア民謡)、《ヴェブサの冬》(エストニア・トルミス曲)、《合唱のためのコンポジション第6番よりⅡ》(間宮芳生)、《Choral Cepstrum of Yidaki》(オーストラリア先住民族の音をモチーフにした池畑光浩への委嘱作品)、《柳の庭のほとりで 》(アイルランド民謡)、《バンコンゴ》(ガーナ民謡)と、サブタイトルの「お江戸のおもちゃ箱」に相応しい、何が飛び出すか分からない多彩な内容でした。アンコールも見事なパフォーマンスで順次ステージから去り、いち早く入口でお客様に挨拶していました。

※幕間に演奏された3つのパフォーマンス(8人、6人、2人とピアノ)が秀逸でした。【Latvija編集長 徳田浩】

     
最終更新日 ( 2009/08/24 月曜日 23:52:15 JST )
 
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