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【12/26】南アフリカから初来日したソウルオペラ「魔笛」公演 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2008/12/25 木曜日 22:02:26 JST
それは想像を絶した驚愕の世界で、ここにも虐げられた人々の凄い合唱の国があった 

12月某日、オペラ狂の私は、ふと目にした新聞広告「ソウルオペラ『魔笛』」(主催/キョードー東京他、後援/南アフリカ共和国大使館、1213日~23日)に興味をそそられて東京国際フォーラムCへ出かけた。日本人のアンケートで人気ナンバー1のオペラ「魔笛」。私はこれまで数回見ているが、その都度新たな感動を味わっている。ただ今回は、全く予備知識がなく、当初は韓国のオペラが来日したのかと思っていた。もちろん、出かける前は、“南アフリカのブラックミュジシャンによる型破りのオペラ(200711月ケープタウンで初演)で、保守的なロンドンっ子から絶賛された”くらいの知識は仕入れていたが…。しかしそれは、何もかもが初めて耳にし目にする想像を絶した驚愕の世界だった。舞台は奥を高く斜めに設置された板が一枚だけ。楽器はモーツアルトが指定した管弦打楽器は全くなく、アフリカにルーツを持つマリンバとシャンペと呼ばれる打楽器が左右に分かれて配置され、いきなり前奏曲が始まって先ず度肝を抜かれた。さらに、次々に展開されるソウル、ゴスペル、モータウンサウンドなどなど、多彩な合唱が聴く人のお腹の奥まで突き刺さってくる。途中から出てくる唯一の西洋楽器は1本のトランペットで、これが何と魔笛の笛に使われるという演出だった。もちろん、夜の女王のコロラチュァルソプラノも、タミーノの甘いテノールも、ザラストロの凄いバスもある。文字通りモーツアルトの世界だが、マリンバやシャンペの奏者もコーラスの部分は喜びや悲しみを体で表現しながら演奏し、一緒に歌う。最後まで衝撃の連続で、休憩20分を挟んで2時間半がアッという間に過ぎた。最後にザラトラスが「闇の世界が終り、夜明けが到来した」と高らかに歌った後の、希望に満ちたア・カペラの大合唱は表現の言葉もないほど感動した。未知の異国人によるこんな斬新な魔笛をモーツアルトが聴いたら大粒の涙を流したに違いない。

 

南アフリカには音楽・演劇とも専門的な教育システムはないが、合唱活動は極めて盛んで非常にレベルが高い。この公演も優れた合唱団員2000人以上からオーデションで30数名が選ばれたという。この国の80パーセントは黒人で、殆んどがキリスト教徒。アパルトヘイトという言葉が示すように黒人達は長い間、他国の圧制と白人の差別扱いに虐げられた。彼等もまた合唱と祈りの中に救いを求め続けた民族だった。アフリカ人独特のソウルやゴスペルの声やリズムは彼等の叫びだけに強く人の心を打つ。ラトビアが真の独立を果した1991年に、南アフリカでもアパルトヘイトが形の上で無くなくなったが、今も多くの黒人は失業と貧困に悩んでいる。西欧の伝統の一角を占めるラトビアとは音楽の質が基本的に違うが、この日の舞台から何か共通した魂の叫びを感じた。

 

思い出すのは「ママ・アフリカ」と呼ばれて世界中から尊敬と親しみを集めた歌手「ミリアム・マケバ」。幼い頃から教会の聖歌隊や学校のコーラス部で特異な才能を発揮した彼女を、アパルトヘイト体制は、黒人がプロ歌手の道を歩むことを許さなかった。彼女はイギリス、アメリカ、ベルギーなどで歌い続けながら、反アパルトヘイト運動や人権活動を続けた。黒人初のグラミー賞も受賞した。30年の亡命生活を続けてやっと南アフリカへの帰国がかない、今年11月に76歳で他界するまで歌い続けた。最後まで極貧の生活だった…。

 

商社マンとして世界各地で勤務した当協会の加藤専務理事は「いろいろな意味で、南アフリカでの思い出が最も多い」と語る。この南アフリカで2010年にサッカーのWカップが行われる。オリンピック以上に世界中の注目が集まる最大のイベントだ。東京で記者発表が行われた時、記者からの質問は「危険はないのか?」の一点に集中した。現在も失業率は25,5パーセントと異常に高く、外務省のサイトでも旅行者に「公共の交通機関の利用を避け、危機な地区には入らないよう」と注意を喚起している。だが、直行便もない日本とは全く裏側にある遠い未知の国ながら、これほど素晴らしい音楽と信仰を持つ国に、私はいささかも不安を感じなくなった。南アに詳しい親しい記者は「ニューヨークよりはるかに安全さ!」と呟いた。

 

今年観た数々のオペラの中で、ふと出かけたこの「魔笛」が私には一番感動的だった。全員、素朴な民族衣装と素足で、どこにでもいそうなおじさん、おばさん、おにいさん、おねえさんの雰囲気、偉大なオペラ歌手のイメージとは程遠い。そんな人達が明るく充実した表情で、見事に歌い、奏で、演じる姿に惚れ込んだ私は、2010W杯が、世界中の人に南アフリカ人の素晴らしさを充分認識する機会になれば良いと、しみじみ思った。世各各地から観戦に訪れる人達も、競技場とホテルの往復だけではなく南アフリカの人達と心の触れ合いをして欲しいとも思った。

それにしても日本チームは出場できるのかな。土壇場でファンを失望させなければ良いが…。

 

※初めて触れた南ア音楽の素晴らしさ、驚き、感動を少しだけ伝えようと思ってパソコンに向かいながら、話が予期しない方向に進んでしまいました。ご免なさい。(徳)

 

写真は公演のプログラムから転載

 

最終更新日 ( 2008/12/26 金曜日 21:27:17 JST )
 
【12/25】河西麻希(サクソホン)のニュー・ミニアルバム「Naturalious」 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2008/12/25 木曜日 21:44:06 JST

こんにちは。サクソフォーン奏者の河西麻希です。

私のユニット「ラルナ」のミニアルバムが発売となりました!


Laluna(ラルナ)
サクソフォーン:河西麻希、ピアノ:桑原裕子
タイトル
Naturalious(ナチュラリアス) 

6曲(春に降り注ぐ夢光、紫色の中身、夜明けの海の溶けていく、青色の影、霧の中の眠たい目、即興演奏)

全て自分たちで作曲しました!


税込1800
ご注文とお問い合わせは、河西までお願いしますm(__)m


私達Lalunaの二人は「自然と神秘と宇宙」をテーマとした曲をつくり、活動しております。聴いていて癒されたり、眠たくなって頂ければいいなと思っております。
是非聴いてくださいね
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河西麻希  Latvija編集室追】

  河西麻希さんは当協会のレセプッションや大使館サロンコンサートでもお馴染みのサクソホン演奏家で、ラトビアでも高い評価を受けています。昨年は07LATVIA SAXOPHONIAに参加、今年も8月から9月にかけてもラトビアへ行き、リガ大聖堂で行われた2008年国際宗教音楽祭に出演して大成功を収めました。有名な大聖堂のパイプオルガンとも共演したようです。プロフィールやラトビア報告などが詳しくホームページに紹介されています。ぜひご覧ください。ニューアルバムや好評のソロアルバム「風の旋律」など各作品の頭の部分を聴くことができます。

http://www.sound.jp/maki-sax/ 

 

写真

1、河西麻希

   

2、新ユニットLalunaの「Naturalious」のジャケット

 

3、録音風景とその時のスナップ

 

最終更新日 ( 2008/12/25 木曜日 21:56:20 JST )
 
【12/24】Latvijaバックナンバー全号の掲載を完了しました PDF プリント メール
作者 webmaster   
2008/12/25 木曜日 07:33:18 JST
Latvijaバックナンバーの全号掲載が完了しました。ニュース「Latvija」をクリックしてお読みになりたい号を選択してください。13号では、5年に1度開催される「08歌と踊りの祭典」をカラーで特集しています。Latvija編集室】
最終更新日 ( 2008/12/25 木曜日 21:44:18 JST )
 
【12/21】当協会ニュース「Latvija」のバックナンバーをご覧になれます PDF プリント メール
作者 webmaster   
2008/12/21 日曜日 22:11:41 JST
 協会創立以来の活動の歴史やラトビア関連情報が詰まっています…。 

5号に、着任早々のヴァイヴァルス大使インタビューを掲載していますが、日本のメディアとしては最初の単独ロングインタビューでした。私(徳田)の仕事柄、世界中の大きい柔道選手を見慣れているにもかかわらず、第一印象は“大きい人だな!”。あの時語られた抱負が着実に実行されています。

 

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編集長 徳田 浩 (ご意見、記事投稿等は  このメールアドレスはスパムボットから保護されています。観覧するにはJavaScriptを有効にして下さい  まで)
  

 

 

Latvija編集室】

最終更新日 ( 2008/12/25 木曜日 22:05:50 JST )
 
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