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【12月18日】黒澤歩さんが文学作品を翻訳出版 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/12/18 日曜日 12:41:27 JST

 

 結婚に伴う帰国後は主として執筆活動を続ける黒澤歩さんが、30年ぶりに日本に紹介される21世紀東欧SF・ファンタスティカ傑作集《時間はだれも待ってくれない》を翻訳出版した(東京創元社刊・2625円)。今回は21世紀に入ってから書かれた10カ国12の優れた作品を、新進を含む各国語の専門家が精選翻訳したもので、黒澤さんはもちろんラトヴィアの作品を担当した。以下は黒澤さんから編集室に寄せられたメッセージ。(Latvija編集室) 

  ラトヴィアの香りを訳したい   

             黒沢 歩 

 20119月末、翻訳したラトヴィアの小品が上梓されました。東京創元社の「21世紀東欧SF・ファンタスティカ傑作集、時間はだれも待ってくれない」の一片です。  

 作品選びにあたって、ジャンルのほかに一定字数以内の短編であること、タイトルが示す通りに2001年以降に書かれていることという制限がありました。これらを念頭に、おおよその見当をつけて多数の作品を読んでいったわけですが、自分が好きな作風の作品が必ずしも条件に一致しないという難しさに、まず突き当たりました。私好みの同世代の女性作家や紳士的な年配男性作家の作品は長すぎたり現実的すぎました。それで、”いまの若い男が書くもの”に対する漠然とした抵抗感を捨てて、エインフェルズの最新作を選びました。ラトヴィア現代文学の幅を広げてもらったようなものです。

  次なる課題は、作中に登場する人名が併せもつ民族の属性を、翻訳でいかに現すかということでした。むかしから地域周辺の諸民族が共存してきた地域にあるラトヴィアで、通常、人の名前を聞けば、ラトヴィア人、リトアニア人、エストニア人、ドイツ人、ロシア人、スウェーデン人、ポーランド人、ユダヤ人、ウクライナ人、アルメニア人、ロマーニ人等、民族的な属性はある程度は連想されます。とはいえ、人名の翻訳にいちいち民族の註をつけるのは憚られます。たとえば、ラトヴィアの作品にアレクサンドルスという名が登場すれば、それは大概においてロシア人もしくはロシア語系だと考えられます。文学作品において敢えてそういう名の人物を登場させるには、それなりの作家の意図があります。ラトヴィアの作品であっても、文中のアレクサンドルスの発する言葉は果たして何語だろうかと考えると、中世を舞台にした作品の会話は、実際にはラトヴィア語はひとことも使われていなかったかもしれません。そんなことを考えつつも、今回の翻訳にあたっては、登場する多様な民族にこだわらずに話の流れを大切にしました。

  ところで、いまのラトヴィアでは、総選挙で優勢となった親ロシア語系政党のイニシアチブによって、ロシア語を第二の公用語にするよう求める国民投票の実施が準備されようとしています。ベルジンシュ大統領はこれについての姿勢を問われ、その結果まさか是とする結果が出た場合には、自分は辞職すると公言しています。「ラトヴィア語がなければ、ラトヴィアの国もない」と言うほど、ラトヴィア人にとってラトヴィア語のみを公用語とするかの是非は、今後の国のあり方を決める重要な試金石です。

  さて翻訳に話を戻すと、地名が併せもつイメージの問題があります。ダウガワ河、リガ、コークネセ、スタブラグス……ラトヴィア人ならそう聞けばすぐに目に浮かぶ景色があり、連想される歴史があります。これらを前に私はお手上げ状態で、翻訳にはある程度の註をつけました。 「花の名前は訳せても、花の香りは訳せない」とは、翻訳の可能性にしばし引用されるアルメニアの格言です。天災や戦災の報道をいくら写真や映像で見ても、匂いだけは現地に行ってみないとわかりません。ところが、この匂いこそが堪え難いものだという記事は多く読んだことがあります。然るに、文学作品の翻訳の最大の魅力は、訳しきれない匂いをいかに訳すかにあります。

 いろんな条件と難しさを経て今回仕上がった作品は、ある意味で私の好きなラトヴィアのイメージにしっくりきました。初秋の夕暮れ、霧もやが立ちのぼる灰色のダウガワ河……そんな匂いの片鱗を漂わせたいのですが、さて、読者はどうとるか、そこが肝心です。(20111214日記)  

 

最終更新日 ( 2011/12/18 日曜日 12:47:37 JST )
 
【12月13日】大使館のオレグス書記官送別会 PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/12/14 水曜日 19:11:54 JST

大使館のオレグス書記官、2012年から本国外務省に勤務 

音楽で送別パフォーマンス、

  同氏を囲む和気藹々のXマスパーティーを楽しむ 

“近い将来、今度は全権大使として来日して欲しい…”(ヴァイヴァルス大使)

    

 日本ラトビア音楽協会会員証の置物を手にするオレグスさん

 

  

 オレグスさん一家、来年からラトビアでの生活が始まる

  在日ラトビア大使館創設時からヴァイヴァルス全権大使の片腕として大活躍を続けたオルロフス・オレグス書記官が、11日から本国の外務省に勤務することになり、1213日夜大使館で、送別レセプションを兼ねたクリスマスパーティーが行われた。端正な容貌と流暢な日本語で圧倒的な支持・人気を集めていただけに、この日の参集者は150名を超える盛会で、この5年間に同書記官が果した業績の大きさ、仕事を通じて得た幅広い層の友人知人の多さに全員が驚嘆した。遠来の参加者も多く、北海道から井下佳和名誉領事、西原義弘北海道東川ラトビア協会元会長、松岡市郎東川町長、浜辺啓同町議会議長ら数名、関西からも親交の深い関西学院の池田裕子さんらも出席した。当協会からも、ラトビア語教室、合唱団「ガイスオ」関係者を含む30名余が参加した。私自身も日本ラトビア音楽協会の広報活動に数々の情報を提供いただいたことに、改めて深く謝意を表した。

  開幕は音楽で、河西麻希(サクソホン)、北條加奈(メゾソプラノ)、東原貞彦(バス)の各氏がクリスマスソングも交えた素晴らしいパフォーマンスを披露し、オレグス氏を最高に感動させた。同時に大使館内は、一気にクリスマスムードが盛り上がった。ファーストスピーチの役割を担った藤井威当協会会長は英語で、大使として赴任していた頃に知ったという才長けた青年像も披露しながら、5年間の活躍を最大限に讃えた。大使がオレグス書記官に贈る言葉を述べた時、「私を誉める言葉を通訳するのはやりにくい」とユーモラスに照れながら話す様子が如何にも微笑ましかった。大使が「近い将来、今度は全権大使とて赴任して欲しい」と話した時は、通訳の前に会場から大きな拍手が沸き、唇をぐっと噛み締めていた。「君ともう一度仕事をしたい」「私の最高のボスです」と語り合い握手を交わす二人の極めて人間的な上下の信頼関係に私はホロッとした。

   

 河西麻希さん

 

  

 

  北條加奈さん

 

  

 

  東原貞彦さん(伴奏は夫人)

 

  

  聞き惚れる参加者 

 音楽協会はオレグス氏を名誉会員に推挙して快諾され、会長から協会章の置物をプレゼント。東川町、ラトビア語教室、合唱団「ガイスマ」からも記念品が贈られた。ヴァイヴァルス大使は着任早々に自ら撮影した“早暁の東京の空”をパネルにして贈った。 オレグス氏とそれぞれの想い出を語り合いながら、参加者は時の経つのも忘れて本当に心豊かな一夜をエンジョイした。 

オレグス氏は銀行員として日本赴任中に知ったが、帰国後、外交官試験にパスして再び今度は外交官として日本に赴任した(ラトビア国立大出身、在学中一橋大に1年間留学経験あり)。2008年に日本女性の田中愛子さん(日本女子大出身)と結婚、翌年のクリスマスに男の子の父親になった(今年9月に女児誕生)。1月から本国外務省で、アジア諸国との二国間経済関係を担当する。「私が生きている間に、今度は全権大使のオレグスさんとお会いしたい」と話したら「頑張ります」と力強く答えた。なお、後任の大使館職員はイケメンのオレグス氏に代わって、ラトビア美女のダナ・ルダカさん。すでに9月から赴任している。【Latvija編集長 徳田浩記】

  

 

 藤井会長がオレグスさんの活躍を讃えるスピ-チ

 

 

  

 

 

 大使が心温まる言葉でオレグスさんを贈る「次は全権大使で訪日を…」

 

 

  

 

 ガイスマのメンバーが記念品を贈り記念撮影

 

  

  大使が後任のダナ・ルダカさんを改めて紹介  

最終更新日 ( 2011/12/19 月曜日 15:32:25 JST )
 
【12月12日】堀口大樹ラ語教室講師のラトビア便り PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/12/12 月曜日 13:12:18 JST

 

充実した留学生活を楽しんでいます。

 

政治学者パーティーで外務大臣ともお話しました。

 

     

                                       堀口大樹

  

 ブラックヘッドギルド前のクリスマスツリー 

 9月末から来年2月初めまで、ラトビア大学人文学部ラトビア語学科大学院博士課程に留学をしている堀口です。11月前半に一時帰国をしていた際には、ラトビア語弁論コンクールやラトビア音楽祭などで、皆様にお世話になりました。

 

 この留学の目的は、ラトビア語に関する博士論文を仕上げるためです。それと関連して2つの学会での発表や資料集め、授業の聴講、ラトビア人の指導教官との打ち合わせも目的です。

 

 ここでは一日に1コマの授業(博士課程、修士課程、学部生)に通い、後は自習といった生活です。本当は民族舞踊のサークルに入りたかったのですが、あいにく時間的、精神的な余裕がありません。ただ、一日中座っていては、どうにかなってしまうので、スポーツジムに通ったり、観劇をしたり、友人からの誘いには必ず応じるようにしています。

 

ラトビア語は主に独学で勉強してきたので、ラトビア人の学生が母語であるラトビア語をどのように専門で学んでいるのかを間近で見ることができ、興味深い毎日です。

   10月の終わりに参加した学会は、「第3回世界ラトヴィア人研究者大会兼第4回ラトビア学大会」です。この学会は、人文学、社会学、医学、化学など8つの学問分野にまたがる大規模な学会で1024日から27日まで行われました。この学会の名誉会長はヴィーチェ・フレイベルガ前々大統領であり、開会式にはベールジンシュ現大統領も出席し、4年から5年に1回の周期で行われる「学問の祭典」です。 この学会に際して、ラトビアに関係をしている外国人研究者として、国営テレビのインタビューを受けさせていただきました。その様子は、1030日放送の「TOP10」という、その週のニュースをまとめる番組で取り上げられました。私は、都市計画を研究しているフランス人研究者とともに7位にランクインしています。インターネットでも視聴が可能です。935秒以降の映像をご覧ください。(http://www.tvnet.lv/online_tv/17238)自己紹介、研究テーマ、日本におけるラトビアの認知度などをお話させていただきました。  

  この学会の終わりには、ラトビア大学講堂で合唱団Kamēr...のコンサートも行われました。学会の余興として合唱コンサートが組み込まれていたり、「この講堂は音響が素晴らしいのよ」と得意気に私をコンサートに連れていってくれた、私の現地での指導教官の言葉に、合唱や音楽の文化が根付いていることをつくづく感じました。 

 1118日は独立記念日で、市内のあちこちでイベントが行われました。一番の目玉は、自由記念碑の前で行われる大統領の演説や、ダウガワ川に打ち上げられる花火です。

 

 121日には、ラトビア第3の港町リエパーヤで行われた学会に参加をしてきました。

   昨年も同じ時期にこの学会でラトビアに来ていましたが、その時はすでに雪が結構積もっていました。今年は暖冬らしく、雪はたまに降りますが、積もる前に溶けてしまいます。

 

留学中に予定していた学会発表はすでに終わり、後は先生と相談をしつつ、これから2月までラトビアで日本語の論文に向き合わなくてはいけません。海外でただ一人、日本語で思考をするのは結構孤独な作業ですが、静かで温かい家の中では集中して作業ができそうです。

 

129日には、先月日本に一時帰国中に知り合ったラトビア大学社会学部助教諭のレインホルデ女史に誘われ、社会学部のクリスマスパーティ、その名も「政治学者パーティー」に行きました。驚いたのは、リムケヴィッチ現外務大臣も出席していたことです。ラトビア大学が最も権威のある大学であることを抜きにしても、政治家と一般の人の距離は日本のそれよりもずっと近いようで、学生たちと気さくに話している姿が印象的でした。私もレインホルデ女史の紹介で外務大臣と少しお話をさせていただきました。

 

12月に入り、町はクリスマスの準備に色めき始めました。私は田舎の友人宅でクリスマスを過ごす予定です。

 

  

 

 

  独立記念日の花火。ダウガワ川にて。

 

 

 

  

  自由記念碑への献花。ラトビアの国旗の色が多い。

   

  ラトビア大学社会学部 外務大臣と学生たち 
最終更新日 ( 2011/12/12 月曜日 13:22:53 JST )
 
【12月9日】外務省主催のバルト三国セミナー PDF プリント メール
作者 webmaster   
2011/12/09 金曜日 13:01:47 JST

1214日(水)に外務省主催の第4回バルト三国セミナーがあります(会場:東京有楽町 日本外国特派員協会、時間:1330分~17時)メインテーマは「メディアを通したバルト三国と日本」。エストニア、ラトビア、リトアニアの報道関係者がバルト三国の報道事情や世界の見方について講演します。使用言語は英語、日本語で同時通訳付きです。詳細は下記外務省サイトをご覧ください。(Latvija編集室)

 JAPANESE    http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/europe/baltics_sem/4th/index.html 

 ENGLISH      http://www.mofa.go.jp/region/europe/baltic_seminer1112.html 

【論議の概要】「メディアを通したバルト三国と日本」  

(1)「バルト三国から見た、世界を動かすメディアの役割~バルト3国の独立、アラブの春:民主主義とメディア」

 過去から現在:1990年のバルト三国の独立宣言、最近ではアラブの春など、民主主義を巡る大きな動きにおいてメディアの果たした役割は大きいと評される。本セッションでは、まずは、この20年間で、バルト三国において、現在のように民主主義・市場経済が根付くまでの過程において、メディアがいかなる役割を果たしたかにつき、当事者として語ってもらう。 現在から未来:これからの報道の在り方をどのように捉えているか、新聞やテレビといった「伝統的な」メディアに加えて、フェイスブック・ツイッター・スカイプ等の新しいメディアがアラブの春における若者の動きに果たした役割なども踏まえて議論する。特に、民主主義とメディア、バルト三国独自の視点といった観点から議論する。 

 () 「バルト三国と日本」

「伝統的な」メディア、新しいメディアが混在する現在、バルト三国は東日本大震災をどう伝えたか。また、震災報道について、どのような問題点に気づいたかを発表する。 バルト三国から見て、先行民主主義・市場経済国である日本は、どのように理解され、伝えられているか。特に、日本政治、経済、文化、東アジア地域の安全保障環境が、どのように報道されているか。メディアが日バルト協力の可能性等をどのように発展させられるかを議論する。  

最終更新日 ( 2011/12/09 金曜日 13:07:20 JST )
 
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